顔を忘れるフツーの人、瞬時に覚える一流の人 - 「読顔術」で心を見抜く (中公新書ラクレ)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121505156

感想・レビュー・書評

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  • 仕事術系の本かと思ったが、人がどのように顔を認知しているのか、という本であった。人に限らず、集団から個を識別できるようになるためには、その集団内の関係性を知るのがポイントということ。言うなれば対象に興味を持て、とのこと。どおりで俺が人の顔を覚えられないわけだ。

  • 入門書のさらに入門書。
    他人の顔を覚えることがいかに困難か。
    日本独自の「かわいい」基準
    赤ちゃんの視点。
    などを記載。
    いかにして顔を覚えるかという実践方法はほとんどない。

    顔の平均化で、好みが決まることにたいし、現代はテレビなど美男美女を見る機会が増えて平均が高くなっていることが、婚姻率の低下に繋がってるかもとあり、そうかもしれないと思うのと、日本だけでは?と思う気持ちがあった。

  • タイトルと内容が違うというのが第一印象。

    本の内容は「顔学」について。そういう内容と知って読めばまた違うのかもしれないけど、裏切られた感が残る。

    本書の内容は以下の通り;
    1.顔学のトピックス
    - 顔でない物が顔に見えるのをパレイドリアという。
    - 骨相学では顔は骨格、脂肪、筋肉から成っている。
    - AKB48のようなアイドル集団に対して日本人は全体に魅力を感じるが、欧米では集団の中の一個人に魅力を感じる。
    - 選挙は顔で、それも一瞬で選ばれる。

    2. 顔の魅力
    - かわいい顔とは酔形化=ネテオニー。保護したくなる欲求が生ずる。
    - 美人とは健康な遺伝子を残せる魅力があるということ。化粧で頬や唇を赤く強調するのは血色よく健康の証だから。

    3. 恐怖の顔
    - ホラー映画の怖いポイントは、欧米は音やインパクト、日本は陰湿な恨みで女性がうつむいて立つシチュエーションが怖い。

    4. 顔の記憶
    - 他人種の顔の記憶は曖昧。よく知る人とそうでない人の顔の記憶方法は違う。
    - 相貌失認とは顔を認識できないこと。先天性の場合は本人がそうであることに気がつかない。
    - 顔を覚えるコツは感情的なエピソードと絡める。

    5. よい印象の作り方
    - 黒目の大きさ。
    - 静止画でなく、筋肉の動きに伴う動きの表情がポイント。

    6.異文化の違い

  • 顔について覚えたりする脳の構造を描いた一冊。

    啓蒙書というよりも、脳科学の一冊なので、その手のハウツーを期待する人にとっては不向きだけど、自分は面白かった。

  • 期待していたものではないような…
    一気に最後まで読めたけど、読後感は
    期待ハズレ的ながっかり感。
    う〜ん

  • 人の顔の覚え方の本ではない。少し書いてあるが、ほとんどは顔の認知の仕方と、それが障害受けたケースなどの解説で、人の顔の認識、記憶の全般についての本。役に立たないかもしれない少なくとも顔記憶術としては役に立たないがが、わりと面白い。

    まず怖い顔を認識する(危険回避)。似た民族の顔は見分けやすいが、違った種族の顔、ましてや動物の顔は見分けにくい。有名人など、知っている人の写真は年齢や向き表情が違ってもわかるが、知らない人の写真は同じ人物と認識できない。初対面の記憶は顔ではなく服の色やその他の部分での認識が多い。目、眉が印象の決め手。
    顔を覚えるには、感情に訴えて覚える。区別のルールは人によって違うので、よく見てみる。
    目の瞳を白黒反転するとかなり不気味。全体がネガなのと同じぐらいか?

  • 人の骨格や筋肉など、顔の持つ意味合いや役割が分かる。

  • <目次>
    オリエンテーション
    第1章 その問題、「顔学」が役立ちます!
    第2章 「かわいい」顔と美人顔、どっちが好き?
       ~「顔」から魅力を読み取ること
    第3章 怖い顔、不審な顔、無表情
       ~恐怖の脳科学
    第4章 顔の記憶マスターはどこが凄いのか?
    第5章 「よい」印象のつくり方
       ~証明写真から化粧テクニックまで
    第6章 異文化間、男女間でこんなに違う「顔」の見方

    <内容>
    なんだろう?頭にすっと入ってこなかった。自分の思っていた本の印象と内容が違ったせいか…。私は「読顔術」をもっと顔の覚え方、顔の印象の違い、などに特化するかと思ったが、解剖学的な部分、発達心理学的な部分が多くて、すかされた感じ。
    アジア人と欧米人の顔の覚え方の違いや顔の印象は、眼が一番だが、まゆ毛や口元を変えるだけで整形並みの効果がある話、など面白かった。とすると、書き方が私好みではなかったか?

  • 所々勉強になったが欲しい情報とはちょっと違った
    なんでこのタイトルよ(-ω-)?

著者プロフィール

中央大学文学部教授。1995年,お茶の水女子大学人間文化研究科単位取得退学。
主な著書:『自分の顔が好きですか?―「顔」の心理学』(岩波書店,2016),『発達障害の素顔―脳の発達と視覚形成からのアプローチ』(講談社,2016),『赤ちゃんの視覚と心の発達 補訂版』(共著,東京大学出版会,2019)ほか

「2019年 『心理学実験』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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