潤一郎訳 源氏物語 (巻1) (中公文庫)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (505ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122018259

感想・レビュー・書評

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  • 谷崎源氏は主語がないので読みにくいと聞いていたが、寂聴、田辺、林望に続いての4人目に読む訳本だからか思いのほかに読みやすかった。雰囲気がよく伝わる文章、注釈もていねいでわかりやすい。

  • 源氏物語は大好きです。谷崎源氏は、原文の雰囲気がそのまんまでお気に入り。その分、ちょっと分かりにくいところがあるので、源氏初心者には、お勧めできませんが…。別の訳で読んだ後なら、楽しめるかと。

  • 中世の息吹を感じされる、格調高い訳。どっぷり平安の世界につかれた。源氏の死後も読むべき点多かった。主語が少なく、なかなか難しいが、ガイドブックを参考に読み終えることができた。

  • 以前に読んだ与謝野源氏よりも読みやすく、主人公も含めて登場人物に意外と辛辣。解説によれば原作に近いらしい。ともあれ、話の筋は分かっているのだが、ああ駄目なのにと思う方向へ光る君は転がっていく。その姿は与謝野源氏よりも仕方ないように感じられる。

  • 田辺源氏と並行して読んでいるのですが、さすが大谷崎(田辺源氏も好きですよ)。流れがかなり原文に忠実で、雰囲気抜群です。キラキラ輝く宝石みたいな流麗な文章。密度の高い文章が好きな方にはオススメです。決して読みやすくはないですが(むしろ読みにくい)、フォントが大きめなのでそこまで読み難くは感じませんでした。窯変が好きな方は好きなのでは?(←私)

  • 原文に忠実な訳であるため、とても難しかった。しかし、季節の移ろいの描写、衣服の描写は写実的でとても美しかった。助川先生のご著書『光源氏になってはいけない』の中にも描写力の際立たしいところが書かれてあったが、全くその通りであると思う。また、自分が年を取ったからか、源氏の女性たちに同情する気持ちも浮かぶ。それだけ心理描写にも長けているのだろう。個人的には円地訳よりのめり込める気がした。二巻にも期待。

  • 取り合えず巻5まで大人買いしてみた。高い、、、ま、いいか。給料日だし。ダグラスアダムス読み終わったら読む予定。

    読み終わった。源氏がアグレッシブ過ぎて読み疲れる。

  • 谷崎源氏の決定版。第1巻。(レビュー前)

  • 巻一 目次
    新々約源氏物語序
    例言
     桐 壺
     帚 木
     空 蝉
     夕 顔
     若 紫
     末摘花
     紅葉賀
     花 宴
     葵
     賢 木
     花散里

  • ずいぶんと時間がかかったけれど、やっと谷崎潤一郎訳?の「源氏物語」を読み終えた。ほかの本を読み始めるとここには戻れないと思い、一筋に読んだ。もっとも、途中で読書じゃないあれこれに逃げたけれど(^^;)
    そう、逃げました。名前がや名称や呼び方が違うので誰が誰だかわかりにくかったのがその第一の原因。
    第二には暮らし方の贅沢さがあまりにも市井の庶民とかけ離れているために感情移入が出来なかったと言える。だから、身分の低い人たちの部分は面白く読めた。読めたけれど訳者の見下げた視線がなんだかなぁ、だ。
    第三は敬語の使われ方。多分、当時の正しさにのっとっているのだろうが、尊敬語と謙譲語と可能、使役の差がわかりにくかった。

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著者プロフィール

平安時代の作家、歌人。一条天皇の中宮、彰子に仕えながら、1007~1008年頃に『源氏物語』を完成されたとされる。他の作品として『紫式部日記』『紫式部集』などが残っている。

「2018年 『源氏物語 姫君、若紫の語るお話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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