韓非子 上 (中公文庫 ま 5-2)

著者 : 町田三郎

• 中央公論新社 (1992年7月1日発売)

感想・レビュー・書評

[uchiyさんの感想 · 2020年7月2日]

たとえば、以下のようなことは現代の組織管理にも全く当てはまります。

・いったい君主が自分自身で直接官僚たちを観察しようとすたならば、時間も足らず労力も及びません。中略 そこで自分の個人的な能力を用いないで、法規に従って賞罰を明らかにするのです。


・政治を知らない者は、かならず「古の制度を変えてはならないし、常法を変えてはならない」という。しかし聖人は変えるとか変えないとか問題にせず、政治をよくすることだけを目的にするのである。

[reallittleossanさんの感想 · 2010年6月3日]

数千年、人間社会、人の駆け引き、何も変わらない。でもやはり難しい。
何度も何度も挫折し、やっとこさ読み終わりました。
下巻はしばらく積読で。

著者プロフィール

一九三二年（昭和七）、群馬県前橋市に生まれる。東北大学中国哲学科卒業。東北大学教養部助教授、九州大学文学部教授、純真女子短期大学学長を歴任。九州大学名誉教授。著書に『秦漢思想史の研究』『明治の漢学者たち』『江戸の漢学者たち』などがある。

「2018年 『孫子・呉子』 で使われていた紹介文から引用しています。」