風と木の詩 1 (中公文庫 コミック版 た 1-24)

著者 :
  • 中央公論新社 (2002年7月1日発売)
4.03
  • (124)
  • (43)
  • (108)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 523
感想 : 76
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122040649

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「ジルベール・コクトー
     わが人生に咲き誇りし最大の花よ
     きみはわが梢を鳴らす風であった」

    この詩は物語の最初と最後に出てきます。
    最初に出てくるときは、特に気にも留めないけれど
    最後、物語が全て終わった時にもう一度目にする時、
    この詩を見ると一気に涙が溢れてきます。

    とっても美しくて切ない物語。
    人を愛するって何なんだろう?
    どんな愛が一体幸せなんだろう?
    そんなことをひしひし考えさせられます。


    ちなみに、これは10代後半から読むのが一番じゃないかな?
    この歳になってやっとオーギュストの愛が理解できました。
    初めて読んだ中学生の時は「うわ、ホモだ!しかもオーギュストって頭おかしい!!」としか思わなかったんだけど
    今、読んでみるとオーギュストの気持ちも痛いくらいに分かるんです。
    オーギュストにとってジルベールと言う存在は
    彼の失われた『純粋』そのものだったんだな、って気付くんです。


    同性愛がメインなので万人受けはしません。
    でも、是非色んな人に偏見を捨てて読んでもらいたいな。
    読むときはバスタオル片手に、心して読んでくださいね。
    少女漫画史における最高傑作であり不朽の名作です。

  • 娼年ジルベールをはじめ、お耽美できらきらと美しい少年たちの愛のおはなし。涙なしでは語れない、あまりに不幸で、あまりに美しいジルベールは永遠です。

  • 24年組作品はどれも好きだけどこれは群を抜いてます
    小学校高学年か中学1年の頃、読み終わった後に本気でへこみ、もう今後これほどまでに衝撃的かつ心酔できる少女マンガに出会えるわけがないと思ってさっさと少年漫画に走りました。今は普通に少女マンガ読むけど笑

  • やっぱりあのラストは辛い。

  • 色んな意味で衝撃だった・・・

  • 高校生の時に流行っていて、なんとなく読んでみたら、
    そこには私の想像を遥かに超えた世界がありました。
    こんなにも続きが気になった漫画は後にも先にもありません。

  • これを読んで初めて男同士…って、を知った(笑)

  • 何度読んでも泣ける…。
    読み終わった後の余韻が凄かった。

    ジュールとロスマリネの複雑な関係が好きです。

  • 名作と呼ばれるものには理由があるんですよね。
    まさかの鬱エンドですがかなり面白かったです。

  • エロい。<BR>
    <BR>
    何故同性愛なのか。まずジルベールが女だったらどう話が違ってくるか、と考える。

全76件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

1950年、徳島市に生まれる。徳島大学教育学部中退。68年『リンゴの罪』でデビュー。70年、雑誌連載をきっかけに上京。以後、SF、同性愛、音楽、歴史などを題材に多彩な執筆活動を展開。80年、『風と木の詩(うた)』『地球(テラ)へ…』により第25回小学館漫画賞を受賞。主な作品に『ファラオの墓』『イズァローン伝説』『私を月まで連れてって!』『紅にほふ』『天馬の血族』『マンガ日本の古典 吾妻鏡』などがある。京都精華大学にて2000年~教授就任。14年~18年学長。2014年紫綬褒章受章。

「2021年 『扉はひらく いくたびも 時代の証言者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

竹宮惠子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×