- Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122046238
感想・レビュー・書評
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読みたい、読み返したい本。好きです。
私はハッピーエンドだと思う。
遺された側と遺す側。これは正しくない。
遺された側と何だろう?
遺された側は遺される側でもあるけれど、10年前の彼らにしっくりくる言葉がない。
死者であって死者ではない。不思議。でも死者なんだよ。
今初めて思ったけど赤川次郎の『午前0時の忘れ物』も時差あれどこんな話だね。こっちは死をはっきり認識してるけど。余談。
死者が生者の人生を動かす。どれもが良い結末ではないし、後悔を生み出すことになる。
でも10年前にプツンと突然途切れた時より納得して前を向けた、それで良かった。そう思える終わりです。
好きなエピソードとこれはなくて良かったのでは?というエピソードがあるので★4つ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ドラマきっかけで読んで、ニュアンスだいぶちがうけどどちらも好き。
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飛行機ごとタイムスリップ。
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ドラマでやってた?
読み応えがあります。
10年間消えていた飛行機とその乗客。
みんなそれぞれの思いがあります。
最後はほろり感動でした。
テニスっ子たち好きだなぁー
大石さんの書く文章はなんか堅い気がするんだよな… -
映像を先に見たあと本を読むと映像が邪魔して読みづらいことが多いのだが、これはそんなことなく読めた。
淡々とした癖のない文体がよいのか。
とりあえず、原作も映像もどちらも気に入ったのは何より。 -
淡々とした語り口で泣かせようといういやらしさがないのが良かった。話は全く違うのだが、書き方のせいなのか何なのか。ちょっと四日間の奇跡と似てるかなという印象を持った。
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突如として消息を断った旅客機が10年の歳月を越えて帰還してくる話。
帰還してくるのだけれど、彼等にはとても残酷な運命が待ち受けていて、尚且つそれが予告されるという点で、物語の着地は予想できるのだけれど、それでも面白い。
また、設定自体が荒唐無稽な安いSFみたいなのだけれども読み進めるうちにあまり気にならなくなるくらいに物語の構造が上手く出来ているし、引き込まれます。
与えられた運命が奇天烈であるが故か、登場人物の行動が潔くもあり、人生の輝きや闇を象徴しているようでもあり、見事な作品。
楽しいような悲しいような不思議な読後感と、群像劇としての組み立ての上手さが良かったです。 -
切なさ残るラストが良かったです。
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やっぱりこの淡々とした語り口が好きだ。
群像劇になっていて、それぞれ10年の重みがよい。
幸せな組ばかりでなく、皮肉な組もあり、終わりを信じないのもあり。
タイトルが秀逸だと思う。