ル-ムメイト (中公文庫 い 74-6)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122046795

感想・レビュー・書評

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  • 最後は予想を裏切られたどんでん返し!
    バッドエンドとハッピーエンドと両方用意されてて読者の選択で終わり方も変わるというのは斬新な発想だった!ただ、多重人格というのが題材なのだが、とても恐ろしかった。24人のビリーミリガンという実在する人物を引用し、多重人格者とは何かを執筆していく。それと同時に、誰が殺したのかを推理していくのだが、その犯人は正直、最後まで見つけることが難しかった。人の先入観はとても怖いものだ。なかなか覆られない。

  • 交換本!!!いやーーー面白い!!!そうくるか!!!そうくるか!!!!の連続でした!!!
    そうかぶせてくると思わなかったわーでも、なんかくる感じはわかるけど、お?お?お?おーーーー!!と、程よく裏切ってくれちゃいます!!

    多重人格、ビリーミリガンも読んだけど、わかるのだろうか???

    一緒にいれば???日本にはどのくらいいるんだろう????

    そんなふうに考えさせられるし、多重人格だと42歳が21歳の人格が出てきた場合に、本当に21歳で通るのか?
    さすがに42歳が21は無理じゃね?と、思う私。いくらなんでもねーでも多重人格だとなり切るからイケるらしい?いや、イケることになってはいたけど、その一点だけ、私、どうも腑に落ちない一冊でした。笑!!

  • 複数の人格で1つの身体を共有しているから「ルームメイト」。
    映画がR‐12指定になっていたのは、冒頭の惨殺事件が衝撃的だからかな?(映画は観てないけど)

    後味がチョー悪いと言う、衝撃のラストは作者自ら、読み進めるかどうかはご自身の判断で…。とあとがきに書いているけど、このラストを読まないと”兄の聞いた声”が謎のままになってしまうのだ。

    私はこんな終わり方も嫌いじゃない少数派みたい。

  • 「俺には我慢がならないのだ。この世に、俺と同じ顔を持ち、同じ肉体も持つ男がもう一人存在するということに」……この文おかしくないですか?晴海の中に出来た人格なら、少なくとも顔は晴海じゃないですか、と屁理屈を捏ねたくなる。だって散々煽ったあとのオチだもの。途中まで面白かったのだから、結末ももう少し面白く出来たのでは?と思ってしまった。

  • 大学へ通うために上京してきた萩尾春海と、京都から来たという西村麗子という二人の女性が住むところを探している時に出会い、ルームシェアを始めることになる。その後、西村麗子には秘密があり、ルームシェア時に約束していた家賃の支払いが滞り始め、姿もくらましたことから、春海が麗子の行方を探りだす。次々とわかり始める事実があり、ようやく麗子のもとに辿りついたと思ったら麗子は殺されていた。一連の殺人事件の真犯人は?というサスペンス物語。
    春海が麗子のことを探っている内に麗子は実は麗子ではなく、麗子の母親である青柳麻美で、しかも麻美は多重人格者であるというわかるけど、これ自身が物語の核かと思ってたら、これも伏線で少しびっくりした。
    あと、物語の中盤辺りで、あ、展開わかったかもと思ったのもすっかり騙された形になってしまった。
    また、物語の構成として、モノローグというまとまりと本編とか交互に語られ、二つの物語が一つに繋がっていくというのもすっかり騙された手法の一つやったかもしれない。
    最後にはモノローグ4として物語が締めくくられるけど、モノローグ4はあとがきのあとに掲載されていて、これ自身は物語の完結とは関係ないとされてるけど、個人的にはモノローグ4までを読んで物語は完結すると思う。
    全体的には、思っていた以上におもしろかったので、読んで良かったと思う。

  • 主人公萩原春海が共に暮らすルームメイトの西村麗子が失踪、そして殺される。西村麗子について調べているうちに、彼女の二重・三重生活が明らかになっていく。
    なぜ彼女はそんな生活をおくっていたのか、また彼女を殺した犯人は誰なのかといった感じで話が進んでいきます。
    話の途中で明らかになっていくのですが、多重人格が一つのテーマとなっているため、アンフェアとまではいかないけど、やや「う〜ん」と感じるところはあったけど、話の展開は小気味よく楽しんで読めました。
    最後のある人物に関しては、何故、どういった経緯でそこに登場してくるの?といった感じは拭えませんでした。

  • 映画のCMに見事に釣られて読んでみた。
    リーダビリティーはとても高いが、内容はミステリーを読み慣れている現代の読者にとっては、物足りないはずだ。
    そもそもが1997年発表の作品なので、随所に古さを感じるのは仕方ないとしても、展開や設定そのものに粗さが目立ち、不自然な印象を受ける箇所も多い。
    言い方は悪いが、暇潰しの娯楽小説、の域を超えるものではないだろう。

  • ドキドキしながら一気に読みました^^
    犯人は予想外というか、またしても上手く騙されました。まあ、騙されるの前提で読んでいるので、どう騙してくれるかを楽しんでいるので良いのですが。
    多重人格者の犯罪は裁くのも難しいだろうなと思います。だからといってあの結末が良かったとは思えませんが、何かおこりそうな予感を残しつつ終わるのは作品に似合っていて良いと思いました。

  • 大学に通うため上京してきた春海。
    不動産屋で部屋を探していて偶然出会った麗子と
    共同生活を始める事になるが
    数ヵ月後、麗子は失踪。
    行方を捜すうちに彼女の二重、三重生活が
    明らかになり…

    ルームメイトってこういう意味か~!と納得。
    ライトな(?)多重人格もの…読みやすい。
    てか42の女の人が24に見えるってあんまりないような…
    後味が悪いので作者が収録するか悩んだラストが
    ついている。なるほど…救いがなくなった…

    帯に「どんでん返しがあるよ」的な事を書くのって
    どうなのかしら…
    こんなわかりやすいオチないだろうから
    きっとこうだな、と推理してたまんまだったので
    ちょっとがっかりしてしまった…

  • ちょっと偶然が過ぎる。途中まですごく引き込まれて読んだ。

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