- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140016466
作品紹介・あらすじ
戦後から復興へ、日本とドイツは、どのように歩んできたのか。両国を取りまく国際政治環境がもたらす占領政策の違い、東西冷戦構造への対応、さらに吉田茂、アデナウアーを中心とするそれぞれの指導者の思想が、憲法問題、再軍備問題など戦後政治の動向を導いてきたのではなかっただろうか。本書は、それぞれの「戦後」の道程を詳細に論じ、激動する今日の世界新秩序のなかで日本とドイツの原型を示す。
感想・レビュー・書評
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【目次】
はじめに [003-005]
目次 [006-008]
第一章 ドイツの降伏と占領 009
第二章 日本の降伏と占領 038
第三章 占領改革の日独比較 057
第四章 二つの憲法・二つの政治思想 086
第五章 冷戦と日独の経済復興 121
第六章 ドイツの講和と安全保障 151
第七章 日本の講和と安全保障 175
終章 世界の中のドイツと日本 204
『二つの戦後・ドイツと日本』関連略年表 [213-218]
参考文献 [219-222]詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
借りたはいいが、難しすぎて挫折(>人<;)。
ドイツと日本。よく似た国民性・自然に恵まれた国土・第2次対戦の同盟国であり、敗戦国。
なのに、戦後の歩みは大きく違う。それが何故なのか。
「下手をすれば、日本も旧東西ドイツのように東日本西日本に別れていた」
という噂の真相を知りたくて借りた。
・・・・が、何故か拒否反応が出て読みきれなかった。
積読は嫌なので、また借りて読む予定 -
ドイツと日本はいろいろ違う。よく似た道を歩いてきたのに、いろいろと違う。ECにおけるドイツと、アジアにおける日本の立ち位置。ドイツ連邦軍と日本の自衛隊。どうしてなんだろう? 性格のせい?
性格のせいももちろんあるだろうけれど、戦後の占領政策とその後の冷戦構造、および戦後のドイツと日本の基礎を作ったアデナウアーと吉田茂の違いに大きな影響を受けている、とする説は説得力があった。ぼくもなんとなく、ドイツと日本の違いを情緒的に理解しようとしていたのかもしれない。面白かった。
その一方で、ドイツと日本の情緒的な肌感覚の違いを知りたいとも思う。日本には韓国や中国を嫌う連中がいっぱいいて、大日本帝国や旧日本軍に情緒的な親近感を持つ若者も多い。ドイツ人はフランスやポーランド、ロシアをどう思っているのだろう? ナチスに親近感を持ったりするのだろうか? -
1996年10月8日読了。