解錠師〔ハヤカワ・ミステリ1854〕 (ハヤカワ・ミステリ 1854)
- 早川書房 (2011年12月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150018542
感想・レビュー・書評
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私の評価基準
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☆☆ 普通 時間があれば
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2013.4.18読了
なんとなく、キングのスタンドバイミーを思い出した。
スタンドバイミーは、小説も映画も好きな作品なんだけど、この小説は、特に似ていると言うほどでもないんだが、ちょっとそれを思い出させる。
まず、文章が上手いので、小説の世界にスッと入って行くことができる。時期の違うシーンが並行して書かれているが、読みづらい事も無く、サスペンス感が強調されている。
とは言っても、この小説は解錠のテクニックを詳しく書いていて、金庫破りの臨場感にドキドキするものの、さほどサスペンス感は無く、皆さんが書かれているように、ミステリーと言うよりは青春小説のようです。
だから、きっとスタンドバイミーを思い出すんだろうな。
複雑なプロットがあるわけでは無いし、いろいろと都合がいい感はありますが、想定にアイデアのある、とても読後感の良い小説です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
青春小説とも言える。
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18 3/31
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カズオイシグロ以来のひさびさの翻訳ものでした。過去と現在がどんどんスピードアップして近づいてゆくのがとてもスリリングで、一気に読めた。
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犯罪小説でありながら青春小説。少年が大人になってく話しはいい。
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解錠のスリリングな状況より、アメリアとの交換漫画がツボでした。
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久々に翻訳ものでおもしろいと思った。
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ようやく読了。最近、他の本と並行して読んでいるので、なかなか読み進めることができなかったが、休みの日に一気に読んだ。
殺伐とした部分も含みながら、青春ミステリののさわやかさで読ませます。あちこちのランキングでベストワンになったのも納得です。 -
ミステリというよりも純文学の世界です。
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2012 このミス 海外1位。
8歳の時に言葉を失ったマイク。
リート伯父さん、恋人アメリア、師匠ゴースト。いくつかのポケベル。
手に汗握ったー。
ラストに向かう場面では、あまりにも怖くて斜め読み。そしてまた気を取り直して、一字一句漏らさぬように読むくらい怖くて緊張させられる。
アメリアもいい。
文字での意思の疎通じゃないところも。
行った事がある地名の情景がありありと浮かび、さらにリアルさを増す。
でも、鍵の細かい描写にはあまり興味を持てず、謎解きと言うほどでもなく、嫌なヤツはとことん嫌な馬鹿で、気持ちいい本ではないという感想。
だけど、マイクの未来に幸あれと思うくらい実話のように感じている。