- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152092489
作品紹介・あらすじ
でたらめに描かれた地図、持ち主を失った香水、虚空に流れる音楽──美学探偵「黒猫」の講義で解き明かされるのは、六つの謎に秘められた人々の時間だった。第一回アガサ・クリスティー賞受賞作
感想・レビュー・書評
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美学!
難しくて分からないことが多かったけれどポオの解釈にしても、日常の中での謎についても美しい学問って意味で。
キャラが際立って私好みでした。冷たくもあり、ひねた優しさもあり。 -
黒猫シリーズ第1弾。本格的に読む本がなくなってきて、友人に勧められて、読み始めたシリーズ。ポーの短編集に沿って、描かれた短編集だが、最初は独特な雰囲気に慣れず、そもそもの作品のあらすじを2,3回読まないと理解出来ない部分も…文体にもくせがあり、違和感もあるが1冊読めば、結構慣れる。推理も独特なので、続編も読んでいこうと思う。
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猫!しかも、黒猫!!
ということで、すぐに借りて読んでみることに…。
しかし、期待は外れてしまった。
美学理論を駆使する24歳という若さで大学教授になった、通称「黒猫」とその「付き人」を務めるポオの研究者。
そんな不思議?な二人が出会った6つの事件物語なのだが、何とも分かりにくい!
大学の講義を受けているみたい…。
ポオとはエドガー・アラン・ポーのことなのだと。
一話、一話進むごとにポーの作品が書いてある。
それを題材にして書かれたのだろう。
中々読みにくかったが、密かな「黒猫」と「付き人」の恋心。
この先どうなるのかな?とわくわくさせられました。 -
別の本からこの作者を知り、手に取ってみたのだが、登場人物が講釈垂れる系のミステリーは好きなので、かなり楽しめた。美学で謎を解き明かしながら愛を語るのが憎らしい。ポーの作品は実はあまり読んでいないが、それでも面白く思えたので、読んでいればもっといろいろ感じることができただろう。メイン二人の今後の関係も気になるところだし……というか、何だ最終章のあの種明かしは。やばすぎる(笑)。
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表紙が可愛らしすぎて気恥ずかしく手に取るのを迷った(最近こういう本が多い)
アガサ・クリスティー賞受賞とのことで思い直して読んだ。
ズッシリと読みでがある内容なのに、主人公の二人がいいのか、さらさらと読めておもしろい。
ただ一つ、女の子の「んん」の表現だけは受け入れ難く…だんだん気になって仕方なくなってきた頃「んんん」まで登場してまいった。 -
2016.5.3 読了
黒猫が ほぼほぼ 何を言ってるのか
わからなかった。。。(˃̶᷄︿๏)
何度も 読むのやめようかと挫折しかかりましたが、
2人のほんわかした感じ(もはや本編じゃない。。。)いい感じになるのか??とか
本編以外のところ(私の心情とか)が
かわいらしく、気になって頑張って読みました。
なかなか 独特で、
一応 1話完結で とりあえずスッキリ
終わってくれるのが 救いです。。。 -
「僕のすきな眺めがここにある」
黒猫教授とその付き人による推理物。連作短編。
黒猫にもその推理にも艶があって、なんか詩的でよかった。ふたりの関係もいい感じ。
特に第一話の月まで、がすごくぐっときた。惹かれた。
ただ内容はけっこう右から左かもしれない。黒猫先生の講義は難しい。
表紙絵も素敵でじっくり眺めてしまった。 -
ポーの作品を絡ませながら、謎を解いていく。
その作品たちを読んでいたら、さらに面白さも増すのかも。
読みやすく、どんどん引き込まれていくが、私はそこまで魅力を感じなかった。
メインキャラの二人は魅力的だった。
「ひねた優しさもあり」
コレ良いですね!
「ひねた優しさもあり」
コレ良いですね!