- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150106720
感想・レビュー・書評
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発表された時には斬新だったとしても、もやは古典。この手の小説は鮮度が全てだろう。ずっと後発のニンジャスレイヤーの方が新しい分面白いと感じる。中身も書き方も似たようなモノだし。
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20年以上前に書かれた物語で、10年ぶりに再読したけど、やっぱり新しかったし、文体を含めてすべてが圧倒的にかっこよかった……!
この作品のあとに生まれた電脳空間モノのどれもが、未だに到達していない地点にこの作品はあると思います。AIはAI、構造物は構造物、肉は肉、それ以上でもそれ以下でもなく、現実世界とマトリックスのあいだに優劣はないという冷静な認識。サイバースペースに没入して肉体を蔑ろにする主人公のケイスを、作者は肯定的に書かないけれど、だからと言って肉体が所属する領域を電脳より優位におくこともしない。
古いものが滅び新しいものが生まれる、という王道中の王道の物語で、初読時は話の細部がほとんど理解できないままひたすら冬寂(ウィンターミュート)の企てとニューロマンサーの存在に感動したんですが、今回はディクシー・フラットラインが男前だなーと思いながら読んでいたので、最後は思っていた以上に切なくて泣けてしまいました……。
あと、登場人物の服装が結構細かく書き込まれていて読んでいて楽しかったです。モリイとか特に。ザイオン人がいつも音楽を聴いているのも印象的だった。 -
ドラマ化する、という情報を見て久々に再読。
再読によって一回目よりはイメージしやすくなっているような…ないよう、な…。
キッチュ、或いはパンキッシュなキャラクター達は魅力的、しかしスピード感重視のストーリーと説明が少なくイメージの難しいガジェット群が細部のイメージ構築を難しくする。
セリフも特徴的かつ暗喩が多いので理解しきれない部分も多く…この流されるまま進む感覚も楽しいと言えば楽しいけれども、ちゃんとは理解できてないんだろうな、というモヤモヤ感も残ってしまう。
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読了。
意味がよくわからないのに読み進めるという不思議な体験。
読みながらあれ?あれ?という感じでストーリーに置いていかれることしばしば。でもなんだか面白い。
スピード感に飲み込まれてしまうのかもしれない。
用語が独特で、パッと読むだけでは理解できない言葉がどんどん出てくるので、一つ一つ引っかかる人は読めなくなってしまうんじゃないだろうか。理解不能な言葉はある程度読み飛ばすくらいで先に進んだ方が雰囲気を味わうことができる。
自分は一旦最後まで読んでから今度はゆっくりと再読し理解。
世界観が素晴らしい。
おそらく今読んだ人の大多数は同じことを連想したと思うが、『マトリックス』と『攻殻機動隊』を思い出した。マトリックスはウォシャウスキー兄弟(当時)が『攻殻機動隊』をモチーフ(だったかインスパイアだったか)に作ったと聞いたことがあったが、本当に映像化したかったのは当作品だったという話も。
『攻殻機動隊』はどうなんだろう。電極なんかは似ているけれど。
『ブレードランナー』もそうだけれど、当時の日本はなんだかサイバーパンクと相性が良かったのか。ちょっとした場末感。
時代を感じさせないセンスが良い。
ウィリアム・ギブソンの他の作品は読んだことがないれけど、ぜひ読んでみたい。せめて三部作は。
多くの作家はデビュー作がベストだったりするが、ウィリアム・ギブソンはそうでないことを祈る。 -
カウント・ゼロを読む前に再読しました。前回読んでから今回までの間に数百冊は海外SFを読んだけどやっぱ凄い
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2.4
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過去に何度も挑戦して、その度に挫折してきた作品ですが、ようやく読み終えました。(^^;
退廃的でグロテスクな未来を舞台にした、ハードボイルド風味な作品といった感じでした。前半は比較的読みやすかったですが、後半にゆくに従って、かなり読みにくかったです。
発表された時期を考えると、凄い作品だと思いますが、個人的な好みとは異なる作品でした。 -
難しいかったので、途中で脱落。
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サイバーパンクという分野そのものを確立した作品。やっと読みましたがすでに頭の中にその後のサイバーパンクの世界観が出来過ぎてるからかなかなか読みにくかった。勢いや雰囲気は素晴らしい。特に千葉シティのなんともいえないアングラな世界観は流石に分野を確立した作品。