ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

著者 :
  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150106720

感想・レビュー・書評

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  • 何年か前に一度読んだのですが、本の中から凄いスピードで情報が流れ込んでくるイメージにあえなくログオフ。もう一度じっくり読んで電脳世界にトリップしてみようと思います。

  • 何回も読み直したサイバーパンクの名作中の名作。
    読者を煙に巻いてるのか織り込み済みなのかギリギリの微妙なラインで
    あらゆる断片情報が一切の前説無く登場し、
    何度読んでも新しい発見がある重層的な作品だと思う。
    今のネット依存社会を痛烈に批判しているとも読めて
    色々気づきを得られる。

  • おお凄い!半分も理解できていないかもしれない。でも凄いのは判った。ここから始まったのか。「悪魔を呼び出すにはそいつの名前を知らなくちゃならない。・・・ニューロは神経、ロマンサー、ネクロマンサー、ぼくは死者を呼び起こす」ネットに存在する知性。その統合。カウボーイのケイス、レンズを埋め込んだモリイたちの戦い。イメージの奔流に飲み込まれました。日本趣味も最初、違和感あったけど今は良い。「オルタード・カーボン」と読む順番間違えたかも。イアン・マクドナルドの「サイバラバード・デイズ」にも通じるな。改めてスゴ・・

    • ななこさん
      ネクロマンサー!古王国記シリーズを読んだ後だと、妙に反応しちゃいます(笑)
      ネクロマンサー!古王国記シリーズを読んだ後だと、妙に反応しちゃいます(笑)
      2012/06/01
    • 日向永遠さん
      nanacoさん、おはようございます。ニューロマンサーは、ニューロ(神経) とロマンサー(夢想家)ネクロマンサー(魔道士」)を合わせたの、そ...
      nanacoさん、おはようございます。ニューロマンサーは、ニューロ(神経) とロマンサー(夢想家)ネクロマンサー(魔道士」)を合わせたの、それに、新しいロマンスの意味も・・・サイバーパンクの先駆けにして代表作。面白かったです。
      2012/06/02
  • モリイが無茶苦茶格好いいぜ。ひゅう!

    翻訳物が苦手なせいか序盤は見慣れない単語や人物名に手こずったものの、中盤以降になるとさほど気にならなくなった。近未来の見なれないガジェットや町の様子なども馴染んでしまえば継ぎは何が出てくるのかわくわくするほど。ただ、最後の最後まで描写に想像が追いつかなかった側面もあります。近未来風の描写を読み慣れている人にとってはきっともっと面白いに違いない……。

  • 癖のある翻訳の文体は評価されているんでしょうか? 「時計仕掛けのオレンジ」も癖強いけど、ここまでではなかった。
    癖のある文体が、退廃的な世の中や、人なのか人工物なのか曖昧な存在を表すのに一役買っているような気もするけど…。
    内容は読み進めながら、ラノベみたいな話だなと思いつつ、これが最初なんだと思うと、当時の人は興奮しただろうなと思う。
    人物紹介と語句の説明がすこしでもあれば、もう少し読みやすかったかなと思う。
    いまだに「転じた(フリップ)」の意味がわからず…。

  • 「港の空の色は、空きチャンネルに合わせたTVの色だった。」という冒頭の一文だけは憶えていた。その昔、空きチャンネルに合わせたテレビの画面はいわゆる砂嵐になったものだが、それと空の色が結びつかなくて困惑したような気がする。刊行直後に読んだはずなのにまったく記憶にないのは、面白くなかったからに違いない。巻末の解説で山岸真はべた褒めだし、ヒューゴー、ネビュラ両賞を独占した作品だが、趣味に合わないものは仕方がない。黒丸尚訳、昭和六十一年七月十五日発行、定価560円。

  • サイバーパンクの記念碑的作品とのことだが、読後感はどちらかというと実験小説、バロウズみを物凄く感じた。近未来「っぽい」単語が並びまくり、確かにパンクだが果たしてサイバーなのか??

  • 初めは訳わからないが、後半に連れて徐々に世界観が分かっていくタイプ。
    細かい発想が非常に奇抜で、キャラクターもパンク。めちゃくちゃ好き。

  • ・あらすじ(ネタバレ)
    冬寂(ウィンターミュート)というAIシステムがニューロマンサーというAI人格と合体することで完全体になるという裏の企みに気づかないまま、ケイスやモリイ率いるハッカー集団がアーミテージ(冬寂に精神を操られている元軍人)の指示のもと巨大企業のセキュリティ上、冬寂自身に備わった防御システムである氷(アイス)の解除を目指すお話。

    この作品はサイバーパンクという世界観を初めて作り出したSF作品の金字塔と言われている。マトリックス、攻殻機動隊、ノーラン映画、Cyberpunkに大きな影響を与えた。

    ・感想
    世界観はもちろんのこと、主人公ケイスの心情の変化が複雑に描かれていて度肝を抜かれた。
    個人的に、不完全体の冬寂(AI)の内部にハックすることは、ある意味でケイス自身が抱えているかつての栄光からの堕落やリンダリーを失ったことに対する喪失感などの心の暗部に潜入してそれを解放することをメタフォリックに描いてるのではないかなと感じた。
    まさにインセプションで、主人公がミッション遂行に近づくにつれて夢の中に亡き妻(モル)が突如現れるように。。

    ドラマ的にも素晴らしい作品だった。
    天才的という一言に尽きる。

  • アメリカ出身でカナダ在住の作家「ウィリアム・ギブスン」の長篇SF作品『ニューロマンサー(原題:Neuromancer)』を読みました。
    ここのところ、SF作品が続いています。

    -----story-------------
    〔ヒューゴー賞/ネビュラ賞受賞〕

    ハイテクと汚濁の都、千葉シティの空の下、コンピュータ・ネットワークの織りなす電脳空間を飛翔できた頃に思いを馳せ、「ケイス」は空虚な日々を送っていた。
    今の「ケイス」はコンピュータ・カウボーイ能力を奪われた飢えた狼。
    だがその能力再生を代償に、ヤバい仕事の話が舞いこんできた。
    依頼を受けた「ケイス」は、電脳未来の暗黒面へと引きこまれていくが……新鋭が華麗かつ電撃的文体を駆使して放つ衝撃のサイバーパンクSF!
    -----------------------

    1984年(昭和59年)に発表された「ウィリアム・ギブスン」の処女長篇… 文学的なサイバーパンクの起源ともいわれ、同年のネビュラ賞とフィリップ・K・ディック賞、翌年のヒューゴー賞を受賞した作品です。

     ■第一部 千葉市憂愁(チバ・シティ・ブルーズ)
     ■第二部 買物遠征(ショッピング・エクスペディション)
     ■第三部 真夜中(ミッドナイト)のジュール・ヴェルヌ通り
     ■第四部 迷光仕掛け(ストレイライト・ラン)
     ■結尾(コーダ) 出発(デパーチャ)と到着(アライヴァル)
     ■解説 山岸真

    サイバネティクス技術と超巨大電脳ネットワークが地球を覆いつくし、財閥(ザイバツ)と呼ばれる巨大企業、そして「ヤクザ」が経済を牛耳る近未来… かつては、「マトリックス」と呼ばれる電脳空間(サイバースペース)に意識ごと没入(ジャック・イン)して企業情報を盗み出すコンピューター・カウボーイであり、伝説のハッカー「ディクシー・フラットライン」の弟子であった「ケイス」は、依頼主との契約違反の制裁として、脳神経を焼かれてジャック・イン能力を失い、電脳都市千葉市(チバ・シティ)でドラッグ浸りのチンピラ暮らしを送っていた、、、

    その「ケイス」に、能力を再生させる代償にヤバイ仕事をやらないかという話が舞いこんできた… きな臭さをかぎとりながらも、仕事を引き受けた「ケイス」は、テクノロジーとバイオレンスの支配する世界へと否応なく引きずりこまれてゆく……。


    超ハイテクなコンピュータ世界と化した時代の変貌した日常生活と、AIや電脳空間が人々とって極日常的となった未来社会… 現実世界から電脳空間への没入(ジャック・イン)! そして転じる(フリップ)! 無事に離脱(ジャック・アウト)! と、想像を超える社会が舞台なので、なかなか想像力が追い付いていけず、独特の世界観を頭の中で構築できませんでしたねー

    映画で『ブレードランナー』や『マトリックス』を観ていれば、少しは違ったかも… SF的発想力、想像力が欠如しているので、存分に愉しむことができなかったなー 雰囲気だけ愉しんだ感じです。



    以下、主な登場人物です。

    「ケイス」
     ヘンリー・ドーセット・ケイス。24歳。コンピューター・カウボーイ(ハッカー)。
     伝説的ハッカーであるボビー・クワイン(クローム襲撃)とディクシー・フラットライン(後述)の弟子。
     依頼主が盗ませた情報をさらに盗むという愚を犯し、その制裁として脳神経を焼かれ、
     ジャックイン不可能な体となったあとは、
     千葉シティで「仲介屋」の仕事をして糊口を凌いでいた。

    「モリイ」
     モリイ・ミリオンズ。女サムライ(用心棒)。あだ名は「段々剃刀」(だんだんかみそり)等。
     神経の高速化、眼窩に埋め込んだミラーシェードのサングラス兼ディスプレイ、
     あだ名の由来となった指の爪の下から飛び出す薄刃など、さまざまな身体改造を施している。
     爪の刃と"短針銃"(フレッチャー)が主要な武装。

    「アーミテジ」
     ケイス、モリイ、フィン、リヴィエラを雇い、冬寂(ウィンターミュート)への潜入を行わせようとする謎の人物。

    「ウィリス・コート大佐」
     アーミテジの正体と思しい元陸軍大佐。
     最初期のハッキングである極秘作戦スクリーミング・フィストに関わっていたが、作戦は失敗。
     重傷を負って半ば廃人となり、再起不能に陥ったと言われている。

    「リヴィエラ」
     ピーター・リヴィエラ。
     巧みな美容整形による優美な容貌と、一度折れたのを不器用に直した鼻といった容姿。
     麻薬中毒者。
     身体改造による、他人の視覚に自分が望む視覚象を投影する能力をもった芸術家。
     その強度も自由に調節可能で、網膜を焼くこともできる。

    「フィン」
     情報屋兼機材屋。ケイス、モリイをサポートする。

    「フラットライン」
     マコイ・ポーリー、通称ディクシー・フラットライン。
     ボビー・クワインと並ぶ伝説的ハッカーでケイスの師。
     作中ではすでに故人であり、生前の情報がROM構造物(メモリ)として記録された擬似人格として登場する。
     "フラットライン"の呼び名は、かつてジャック・イン時に脳死状態になったにもかかわらず生還したことに由来する。

    「マエルクム」
     ザイオン人。曳航船(タグ)「マーカス・ガーヴィ」を操縦してケイス達をサポートする。

    「3ジェイン」
     レイディ・3ジェイン・マリー=フランス・テスィエ・アシュプール。
     軌道上に暮らす閉鎖的な財閥「テスィエ=アシュプール」の一族。
     同族に「8ジャン」もいるが、ぜんぶで何人いるのかは不明。

    「ヒデオ」
     3ジェインの部下のクローン忍者。
     身体改造を施したモリイを圧倒するほどの超人的な戦闘能力をもつ。

    「老アシュプール」
     ジョン・ハーネス・アシュプール。
     テスィエ=アシュプール一族の創始者。
     冷凍睡眠で寿命を保っているが、狂気に侵されている。

    「マリー=フランス」
     マリー=フランス・テスィエ。
     テスィエ=アシュプール一族の創始者。
     AIの冬寂(ウィンターミュート)とニューロマンサーを作ったが、夫に殺害された。

    「冬寂(ウィンターミュート)」
     たびたびケイスの前に現れるAI(人工知能)。
     潜入の標的にして雇い主。
     ベルンに本体(メインフレーム)があり、限定的スイス市民権を所有している。

    「ニューロマンサー」
     冬寂(ウィンターミュート)の脳の半身。ニューロは神経。
     夢想家(ロマンサー)、魔道師(ネクロマンサー)。
     本体(メインフレーム)はリオにある。
     
    「リンダ」
     リンダ・リー。20歳。ケイスの千葉シティでのガールフレンド。

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