ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

著者 :
  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150106720

感想・レビュー・書評

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  • 攻殻機動隊のソース、サイバーパンクの元祖。

    現実世界とマトリックス世界では、生の概念が違う。現実世界の生(肉体)に縛られながら、マトリックス世界でしか生きられないケイスは、肉体を「肉」と呼び、忌み嫌い、敢えて破滅的に生きているように思う。

    イェヘユァンはどんな味がするのかな。

  • 元祖サイバーパンク。読み辛かったけど、すごい既視感があった。調べてみたら士郎正宗が影響を受けて「攻殻機動隊」を作ったらしい。あと「AKIRA」とか「サイコパス」もぽい。最近見た「レディ・プレイヤー1」の現実世界もぽいなと思った。イメージに既視感があるというのは名作の証なんだと思う。とにかく読み辛かったけど、読後はめちゃくちゃワクワクした。

  • 専門用語が多く、登場人物の会話がオシャレ過ぎて内容が掴めない。こちらの想像力が及ばず情景をイメージ出来ないまま新たな場面が展開していくので、常に置いてけぼりを喰らっている感があった。
    こういうのも本書の魅力の一つなのかもしれないけど、個人的にはただただ読みづらく苦痛でしかなかった。
    不朽の名作とされている作品だし、何度も読めば楽しさが分かるのかも。それまでは星3で。

  • SF小説の中に、
    どこか人間味を感じる不思議な感覚。

    翻訳の抽象度の高さゆえに
    内容に集中できないくらい文章のクセが強い。

    結局なんだったの?と思ってしまうほど
    霧の晴れないまま読み終わりました。

  • 三十年振りぐらいに読んだ。全くストーリーは覚えてなかったけど、八十年代の作品とは思えない出来映え。さすがに古臭くなってる描写もあるけど、まだ今より先を行っている想像力は、当時はインパクトあったろうな。今はこの世界観の模倣が当たり前になってるから、これだけではなんとも、だけど。テクノロジーの進歩で変わってくものって案外早い。スマホだって出来て十年だし、十年先には無いかもしれない、なんてことを考えると、やっぱりすごい作品だな、と。

  • かつて日本がデジタル分野で成長していた頃のまま発達&スラム化したかのような近未来の千葉?がモデルみたい。
    下品なバブル臭とアメリカンスラム臭がすごい。ほんとに未来か?
    せっかく日本が舞台なのに序盤で出てくるのは外国人ばかりで辟易するし、中国・香港と区別ついてなさそうな雰囲気すらある。

    この本は翻訳に難がある。
    カナ文字や造語が大半で、なんなら日本語にわざわざカタカナのルビをふってしまう、昨今のなろう小説も真っ青な厨二文章だ。
    いちいち思考を止められてしまうぎこちない翻訳に頭が痛くなってくる。
    もしかしたら原文はハイセンスで面白いのかもしれないが、54ページで力尽きてしまった。
    現代語訳した最新版があったら読んでもいい。

  • 何が起きているのかよく分からない場面が多々ある。それだけ世界観が現実離れしすぎている。
    が、この作品は凄い。とにかく凄い。こんな小説は今までに読んだことがない。独創的な言葉の数々が縦横無尽に脳内を駆け巡り、未だかつて見たことのない世界へたちまち誘われる。

  •  圧倒的な情報量が脳内に押し寄せる。映画やアニメで見た映像表現を頭の中に浮かべて、なんとか文章を理解するしかなかった。この小説のテクニカルタームの多さは、情報社会への暗示なのか。情報が整理されないで、垂れ流しで、意味が分からないというのは現代のネットも同じで、1章の舞台である千葉にもそう感じる。SFに明るくないが、情報量が多くなった社会が混沌を生むというのがだいたいで、輝かしい未来を描いているのなんてドラえもんくらいだろうか。
     ブレードランナーの上映が1982年。この小説が出たのが1984年。そこからサイバーパンクという世界が広がって、映画や漫画へも受け継がれていく。私が最初に見たのは、マトリックスだった。
     万人が読める内容では無いが、理解できなくても良いから目を向けると驚きがあるかもしれない。内容はよく分からなくても、退廃したメカニックでサイバネティックな匂いは、耐性のある人には気持ちよく感じられる。

  • なんとなくわかるけど、わかるんだけどもモヤモヤする…と思いながらで、読めなくなることしばしば。でも、クライマックスでようやく慣れて読み終えることができた。

    途方に暮れるたびにネット検索して、ネタバレ覚悟で書評を読んで戸惑いながら読む人が多いことに励まされた。読み応えのある書評じゃなくても、感想を書き残しておく意義を教えてもらった本。

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