- Amazon.co.jp ・本 (503ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150109776
感想・レビュー・書評
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図書館で。最後の~、犬は勘定に~が面白かったので借りて読んでみました。あまり好みではありませんでした。SFというか…ファンタジーなのかなあ?
見張りは多分これから犬は勘定に~の長編が書かれたかな?と思い興味深かったのですが長編を先に読んでしまっているので設定や状況説明が少なくあまり愉しめませんでした。それを言うとどの作品もあまり状況説明が無く、こんな話なのかなあと想像していく話ばかりでしたが。表題作はふうん、という感じでした。あまり特に感想もなく。作品を読む前に作者や編者、訳者のコメントが入るのってちょっと微妙だなあと思いました。あとがきを先に読むみたいで。でも、「総合病院」がGeneral Hospital(ソープオペラ)と気づいた時はああそうか!と膝を叩きましたが。なるほどね。確かにソープじゃあ黄泉がえりはありがちパターンだわ(笑) -
「見張り」は82年に発表された作品だが、すでにキヴリンが実習から帰ってきている。「ドゥームズデイブック」の発表が92年だからその10年以上も前からこのシリーズの構想ができていたことになる。今の段階では「オールクリア」の翻訳待ちなのだが、この時のセントポール寺院の資料が無駄にならなかったというわけだ。
「見張り」は大森望ではなく高林慧子の訳なのでダーンワージィ先生ものとしてうっかりはずさないように気をつけなくちゃ。偶然手に入ったから読めたものの、こんな短編があるのを知らなかった。
表題作が有名なようだがよくわからなかった。スラングのせいかもしれない。「サマリア人」もわからないなぁ。エサウが何を言いたかったのかがわからない。ナタリーはわかりやすいけれど。
そんな私だから「月がとっても青いから」がこの短編集では一番好きだ。
それから日蝕見物騒動の「遠路はるばる」 おとぎ話の後日談「花嫁の父」 -
表題作、人のことを偉そうにお前呼ばわりしておいて対等の友人だの何だのほざく無自覚な男性群に叩き付けたい。そしてそれを喜ぶ無自覚な女性まで出て来る。おっかないもの書くなあ!でも「見張り」がやはり白眉かしら。
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現代アメリカSFを代表する女性SF作家、コニー・ウィリスの短編集です。表題作の「わが愛しき娘たちよ」は発表当時かなりセンセーショナルな議論を巻き起こした作品だそうで、ヒューゴー賞・ネビュラ賞のダブル・クラウン獲得作でもあります。この作品だけは鴨も以前に何かの短編集で目にしていて、「それほど強烈な話かなぁ」と感じた記憶があります。
そんな話題作も収録した短編集、今は再販かなってその辺の書店でも普通に買えるようになりましたが、初版品切れ後は古書店で1万円近い値がついてたそうで、SF者としては押さえておくべき作品の一つかな、と。
で、一通り読了したわけですが、すいません、鴨はこれダメですわ・・・orz
小説としては相当レベル高い方だと思うんですよ。読者を惹き付けるストーリー・テリングは一流だし、キャラ立ってるし舞台設定もユニークだし、普通に読めば充分面白いんだけど、でもうーん何だろう、語弊を恐れずに申し上げるとモノ凄く「女クサい」んですよね。しつこいくらい細やかな心理描写とか、そのものズバリを描かずに周辺を描くことで何となく匂わせる表現手法であったりとか・・・ちょっと前の少女マンガみたい。そこが鴨にはちょっと鼻に付いてしまって、素直に読み進めませんでした。
以前、とあるSF評論家がコラムで「女の書いたSFは俺はよくわからん」と発言していて、何と性差別的な発言だろうと思ったことがあるのですが、撤回します。性差別じゃなくて性差そのものに由来する「ワケわからなさ」って、確かにあるんですね。よくわかりました。同性に属する鴨がそう感じるんだから、男性がこの「女クサさ」に気づいてしまったら絶対もうダメだろうなぁ。「あーもう、これだから女は面倒くせぇんだよ!」の一言で片付けられてしまいそうな気がする(^_^;
あ、でも、同じ女性SF作家でもル・グィンにはそういうの感じないんですよねぇ。あの人の作品もかなり細かくて面倒くさいんだけどなぁヽ( ´ー`)ノ何故だろう・・・。 -
しばらくへこむほど読後感が悪いですが、それこそ力のある、優れた作品としての証ともなるのでは。思春期の女の子には読ませたくないなぁ~。
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初期の短編集。「月がとっても青いから」がお気に入り。
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表題の短編を読んでいる最中、なんだか身体が落ち着かなかった本。自分が女性であることを思い出させられるような居心地の悪さ。ああ、思い出しても身体がむずむずする。こういう気色の悪さって、狙っても描けないものだからやっぱりすごいんだろうな、コニーさん。
「見張り」は普通に面白く読めました。SF苦手なんだけれど。 -
短編。
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短編集。