華氏451度 (ハヤカワ文庫 SF フ 16-1)

  • 早川書房
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本棚登録 : 1913
感想 : 257
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150116910

感想・レビュー・書評

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  • 本を読むことを禁じられた近未来の世界。本を燃やすのが仕事の主人公が小型ラジオ、大型テレビによって深く考えることをしない市民を飼い慣らす社会に疑問を持ち始める。近未来といいつつもう現代社会に起こっていることだと思う。

  • 集中力がいる作品だが、今年一ワクワクして面白かった。

    思想の統一 が焚書という非現実的な設定でまとめられているが、遠い未来こうしたことが起こらなくもないかもと思えた。
    ネットで情報が拡散される今の世の中を舞台とした物語も読んでみたい。
    映画版も観ようと思う。

  • 本すきな人が読んだらどう感じるか。
    読書会の課題本でよんだけど、延期になり参加叶わず。高橋げんいちろうさんのラジオでもとりあげられていた。
    自分がいる世界を疑えってことなのかなぁ。

    もう一回くらいよまないとね。

  • クラリスが出なくなってからつまらなくなった

    主人公と妻が二人の出会いを忘れているあたりで、壮大なミステリー要素が来るかと思いきや、そこは特に触れず(あとで回収するが。。)、本を読まなくなること、本がなくなることへ警鐘を鳴らすこと以上のものを感じ取れなかった

  • 焚書の世界の作品ということしか知らなかったので読んでみた。もうちょっと理論的な展開するのかと思ったら結構感覚的な展開だったのね。これが書かれた60年前と今との違いはやっぱりインターネットかねえ。

  • SF

  •  随分昔の本だ。映画になったのは知ってた。
     書物という考える手段を根こそぎ排除し、映像と音楽だけの享楽的な世界に住民を押し込めるというテーマ、1953年に既に現代社会を予見した本だと書かれた記事を読み、突如読んでみる気になったのだが・・・
     ブラッド・ベリという作家とぼくは相性が悪いらしい。若い頃に読んだ「火星年代記」も、評判は高かったのだけれど、ぼくには訴えかけられるものが無かった。
     高名な作家だし、一時期有名になった作品だからと、このトシにしては頑張って最後まで読んだのだけど、ぼくにとっては時間の無駄だった。
     残念だけど、ブラッドベリを読めるぼくは達し得ていないのだろう。もうこの人の作品は二度と読まないだろうな。
     

  • 全ての教育者は読むべし!!「本を読まないとバカになる」のは本当なんだな、と思わせる1冊。(3-5-2010)

  • 本が禁止となった世界で本を燃やす仕事をしている主人公が自らの仕事に疑問を抱き始める。
    現代のスマートフォンのようなものに人々は夢中であり娯楽はあるが空虚なディストピア的世界観。

  • 解説によれば、華氏451度は摂氏233度にあたり、紙が自然発火する温度だそう。ある意味、主人公ガイ・モンターグの中で何かが自然発火することの暗喩のようにも読めたりしそうです。主人公モンターグは焚書官であり、本を焼く仕事をしているのですが、ひょんなきっかけでそれまで見えていた世界がぐらつくんですね。そして痛みを伴いながら、個人のあたまのパラダイムがシフトしていく。そして、あるとき、本を手にしたことで人生が変わっていきます。本を禁じられた世界で生きている普通の人びとは、スピード狂で、テレビ狂で、空虚な日常を送っています。それまるで、この小説が書かれた50年以上前の時代から、現代を風刺しているかのようでもあります。本が無いという極端な設定にしたことで、本があることのメリットがわかるようになっています。また、本のメリットが意味すること、たとえば、暇ってものが大事だよ、という問いかけがありました。ここでの、「暇」は「退屈」とくっつかない「暇」のことです。考える時間、感じる時間、いやいや、ぼーっとする時間でもいいでしょう、それはそれで創造性につながりますから。そういった「暇」を、現代の騒がしさやスピードが隅に追いやろうとしている。そんな時代の相のスケッチのように読めました。

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著者プロフィール

1920年、アメリカ、イリノイ州生まれ。少年時代から魔術や芝居、コミックの世界に夢中になる。のちに、SFや幻想的手法をつかった短篇を次々に発表し、世界中の読者を魅了する。米国ナショナルブックアウォード(2000年)ほか多くの栄誉ある文芸賞を受賞。2012年他界。主な作品に『火星年代記』『華氏451度』『たんぽぽのお酒』『何かが道をやってくる』など。

「2015年 『たんぽぽのお酒 戯曲版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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