すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた (ハヤカワ文庫 FT)
- 早川書房 (2004年11月9日発売)
本棚登録 : 213人
感想 : 26件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150203733
感想・レビュー・書評
-
メキシコ、キンタナ・ロー州の浜辺に流れ着く、"私"が聞いた不思議な物語を描いた連作集。
『リリオスの浜に流れついたもの』『水上スキーで永遠をめざした若者』『デッド・リーフの彼方』
全ての話が、結局なんだったかわからないまま終わるのが、かえって不気味。
題名のとおり、全ては幻なのか、それとも……
アジア的な熱帯とはまた違う、海の冷たさとジャングルの暑さが感じられるような作品。
最後の『デッド・リーフの彼方』がよかったかな。
気持ち悪いとかじゃなくて、なんともぞわぞわする、嫌な感じの作品。
海の中に漂う何か、ってのは生理的に怖気が走る。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
海をめぐる話。
-
いい雰囲気のの三篇だが、どうにもこうにも分量が少ない。
まあ翻訳されただけでも良しとするか。