- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150305475
感想・レビュー・書評
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SFとりわけスペースオペラは設定の作り込みも小説の評価に関わるらしい。どれだけ細部にまでこだわって彩りを加えるか。歴史やそこから派生する文化、種族的性格、勢力図。航行法則。言ってしまえばほとんどまるごと世界を作る必要がある。
そういう意味では本当に頭が下がる。
本書はそういったスぺオペ読者達を満足させるだけの作り込みがなされている(はず)。ただ、その分専門用語が散見されるのでストーリーだけ追いたい読者には癖のある一冊かもしれない。
その性質上、一冊だけでは判断がしづらい。けれど、十分に次巻に期待できる内容です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こういうオリジナルの「歴史」って大好きでね? あ、ダイセーレは死亡フラグだからね?
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SF小説です。時は近未来、宇宙進出を果たした人類のその後を舞台としています。新人類として存在するアーヴ、小説の中で語られるアーヴ語、旧人類との関わり、政治的対立、血族、様々な設定が絡み合い、読む内にその世界に引き込まれます。絶対です。そういったSFとしての面白さを押さえていながら、この作品の一番の魅力は会話にあります。絶妙のテンポ、ユーモラスな掛け合い、頭に残るリズム、すべてが素晴らしい。これは実際に読まないとわからないと思います。日常における幸せで穏やかな刺激を感じたいあなた、是非ご一読下さい。
(宮崎大学 学部生) -
単語にカナルビが多用でやや読みにくいが、まあまあ。ジントとラフィールの会話が楽しい。この二人は発展するのかなー。
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言わずと知れた古き良きジュブナイルなSF小説。あらすじは割愛させていただく。初版が1996年ってことはまだ僕が若くてぴちぴちのときですよ? 当時はSF絶頂期になるのかな? オビを書いてるのも今は亡き野田昌宏大先生だよ。僕が読んだのもずいぶん昔のことなので細部までは思い出せないのだが、当時ははまって最終巻まで一気に読んだ覚えがある。キャラクタも今の記号化されたキャラの原型ともいえるような設定がみられるし、昔のこういった作品も是非お勧めしたい。
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20090125
5日間 -
アニメにもなっている、有名なSF小説。好みは、分かれるところであろう。
世界設定・人物設定が几帳面に作りこまれており、充分現実感を感じられる。もっとも、作り込まれた世界・人物というのは、反面、受け容れにくい人には受け容れにくいということでもある。
また、文体や言い回しには癖があり、苦手と感じる人はいるだろう。
好みが分かれるだろうというのは、そういう意味合いである。
その点を除けば、超未来ともいうべき遥かな未来で広大すぎる宇宙を移動する物語と、登場人物たちの強い個性に引き込まれるに違いない。
好みは分かれると思われるが、SFをはじめて読む人にも、お勧めできる。 -
惑星マーティンの平和は突如として破られた。
宇宙からの侵略者の名はアーヴ、遺伝子改造により宇宙空間に適応した人類の末裔であると言う。
巨大な軍事力の前に全面降伏の道を選んだ惑星政府主席の判断は、幼い彼の息子ジントの運命を大きく揺るがせた!!
運命のいたずらでアーヴ貴族となった少年の冒険行を、息もつかせぬ展開で描ききる著者渾身のスペースオペラ開演!!
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そなたに百万の何かを。
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スペースオペラの名作。ボーイミーツガール。
登場人物たちがいい!!
統治機構としての帝国や星間航法がきちんと描かれているのも魅力。
帝国のモデルはローマ帝国?