百億の昼と千億の夜 (ハヤカワ文庫JA)

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著者 : 光瀬龍
  • 早川書房 (2010年4月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (473ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310004

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百億の昼と千億の夜 (ハヤカワ文庫JA)の感想・レビュー・書評

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  • 圧倒的なスケール!壮大なのに細かいところまで作り込まれていて、作品の世界に呑み込まれてしまった。
    押井守が解説を書いている、というので読んだけれどその解説(というか思い出話)も読後の余韻を膨らませてくれるいい話。
    世界が滅びに向かっていく大きな物語に巻き込まれながら、それでもひとつの生命として問い、戦い続ける登場人物たちが、身体的には(ほとんど神様だったりサイボーグだったり)ずいぶん隔たりがあるのに、不思議と親密さを感じる。

  • 2014年5月15日読了。ギリシャの哲学者プラトン・釈迦国の太子シッタータ・ナザレのイエス、そして阿修羅王は、地球に栄えたあまたの文明を滅亡に向かわせたものの真意を知るべく時空を超えた旅に出る・・・。山本弘・大森望・押井守ら多くのSF作家に影響を与えた大作SF。あらすじを読んだだけでのけぞるスケールの大きさだが、内容もすごい。著者自身が後書きで述懐しているとおり、情熱のほとばしるまま書き殴っている感に意味も理屈もわからずとにかく読み進まされてしまう・・・。どこで風呂敷をたたむのか分からぬまま放り出されるラストの情景は、たぶんコレが描きたかったがために著者がこの小説を書いたのだろう、と思わされる余韻に満ちたもの。なお著者が後書きで挙げている影響を受けたSFの多くは私の愛読書とも重なっており、個人的には趣味の近さを感じる。面白かった。

  • 突然滅亡したアトランティスの謎を探るため古文書探しの旅へ出たプラトン。道中に立ち寄った街の宗主に、「自身の目で見つけるだろう」という意味ありげな言葉を受け、気を失う。そして目覚めるとアトランティスの司政官となっていた。時空を超えた超大作。
    中心人物は阿修羅王・シッタータ(釈迦)・オリオナエ(プラトン)の3名。哲学、東洋仏教、神道を中心に、壮大な世界観を描いた宇宙叙事詩。
    ~memo~
    後に萩尾望都氏が一部設定変更を加えて漫画化。

  • 過去の選ばれし三人のストーリーに対して、急に海の中に居たり場面がぶっ飛び、年代も世界もよく分からなくなり、ともかくわからない事だらけに振り回された小説だった。

    銀河には制限時間があり、2000億年したら時が停止する。
    時の停止が滅びなのであれば、わざわざ破滅の足跡を原初の時代から忍ばせなくても良かったんじゃなかろうか?と素朴な疑問が湧き上がってしまった。

    そこが超越者達の実験ということなのか?余談だが、おりおなえだけカタカナで喋られるのが読みづらかった。

  • 寄せてはかえし
    寄せてはかえし
    出だしでマイった。好みだと思いながら読み進めれば、
    ますます好ましく、面白く、一言一言がしみ込んでくる。
    日本のSFで、久しぶりに感動した。
    人間界など地球や宇宙からすれば、目にも見えない塵のようなもの。
    奇跡としての人間の誕生は、彼岸と此岸の断崖に存在する。

  • プラトンはアトランティス滅亡の謎を解く為に西へと旅をします。

    シッダールタは四人の婆羅門僧に導かれ妻と子と国を見捨て遥か彼方の世界へ旅立ちます。

    そんなシッダールタに戦に明け暮れる阿修羅王が出逢います。


    イエスは例によってエルサレムでの布教活動に目を付けられゴルゴタの丘で処刑されます。


    そして終末の世界で物語は紡がれる。



    クラークの『幼年期の終わり』に拍車をかけ、混沌をプラスしたような物語です。

    読みながら私は『自分の想像力が物語のスピードに追い付かない』と思いました。

  • 宗教は、それ自体を目的とした純粋に自律する存在となりえるだろうか。救いを求めて宗教にすがるならばそれは手段にすぎないのであって、本作に描かれる宗教と本質的には同じではないか。両者の差は単に、個人の救いのためか、全体の救いのためかという点だけであり、オリオナエの叫び(p.96)も、その違いに対するものだ。神と惑星開発委員会との違いも、言ってしまえばそれだけのもの。そこに絶対的な正しさなど初めからないのかもしれない。正しさが相対的なものにすぎないならば、一人残ったあしゅらおうはどこへ向かえばよいのだろう。

  • 手塚治虫を彷彿とさせる大風呂敷な世界観は1973年という時代にも影響されているのだろうか。プラトンやキリストがなんぼのものだといった扱い方にアジアの自信を感じる。
    物語は壮大な宇宙の創造主としての何らかの別世界的な知性の存在についてのもの。幼年期の終わりにも似た、しかしそこまで「意味」がはっきりしているワケではない知性。
    はっきり言って文章が読みづらいことこの上なかった。ストーリーとそのつながりもわかりづらい。構想は面白いだけにもったいない。

  • 面白いという触れ込みで読んでみたがよくわからなかった。自分の想像力が足りないのだろうか・・・。

  • 著者の想像力が大きすぎる為、
    理解に苦しむ作品であった。
    終盤は面白くなってくるのだが、情景をイメージし難い。

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百億の昼と千億の夜 (ハヤカワ文庫JA)の作品紹介

西方の辺境の村にて「アトランティス王国滅亡の原因はこの世の外にある」と知らされた哲学者プラトンは、いまだ一度も感じたことのなかった不思議な緊張と不安を覚えた…プラトン、悉達多、ナザレのイエス、そして阿修羅王は、世界が創世から滅亡へと向かう、万物の流転と悠久の時の流れの中でいかなる役割を果たしたのか?-壮大な時空間を舞台に、この宇宙を統べる「神」を追い求めた日本SFの金字塔。

百億の昼と千億の夜 (ハヤカワ文庫JA)のKindle版

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