犬なら普通のこと (ハヤカワ文庫 JA ヤ 7-1)

  • 早川書房
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310547

感想・レビュー・書評

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  • このミスベスト10、2010年版5位。オーソドックスなバイオレンスもの。せりふがくさすぎず、すんなり読める。脚本からノベライズした作り方のようで、展開がドラマのようでコンスタントに楽しめる。こういったのが娯楽小説の王道っぽくて好き。主役級の人物が最後に死んでしまうのも、全体に漂う思い切りのよさと一貫性があってなんとなくさわやか。

  • 矢作俊彦なら読まなくては。

    合作というのは珍しいなと思ったら、
    以前(20年以上前)にも何度も組んでいたらしい。

    ぱっとしないまま40歳を超えた中途半端な沖縄やくざが
    一発逆転を狙った大勝負に出るが、
    組んだ手下もからきし駄目で、
    計画は一つも上手くいかずにトラブルばかり。

    米軍、公安、中国人、沖縄やくざ。
    ろくでもない連中のろくでもない物語だが、
    なぜかそれぞれの人間に、心惹かれる瞬間がある。

    キャラクターが強い。濃い。
    沖縄の空気のように暑く湿って淀んでいる。

    やるせない結末も、これでいいと思えてくる。

  • はちゃめちゃな沖縄が楽しめるハードボイルド!
    (ウチナンチューに失礼か?)
    まあ主人公はヤマトンチューなんでいいじゃない?
    うちの女房も犬並みに1日眠り続ければ、たいがいの病気治ります。

  • タイトルに惹かれて、怖いもの読みたさで購入。

    タイトルほどは怖くなかった。

    結末は、個人的に期待していた物ではなかった。

    でも、なんなんだこの綺麗なエンディングは!

  • 沖縄を舞台にしたピカレスク。ユーモアというスパイスがストーリーに丸味を与えている。あの『サムライ・ノングラータ』みたいな味わいだ。

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著者プロフィール

1950年、神奈川県横浜市生まれ。漫画家などを経て、1972年『抱きしめたい』で小説家デビュー。「アゲイン」「ザ・ギャンブラー」では映画監督を務めた、『あ・じゃ・ぱん!』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、『ららら科學の子』で三島由紀夫賞、『ロング・グッドバイ』でマルタの鷹協会・ファルコン賞を受賞。

「2022年 『サムライ・ノングラータ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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