- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150310844
感想・レビュー・書評
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拡張現実とタグが発展しまくった世界でのSF。彼女のために世界を守ろうとする男の子が、淡々と活躍して行く。醒めている今時の若者が、こなすように世界を救う姿はとても現代的で、悪くない印象だった。
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群像劇ってこういう感じかな。
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ARタグから連想して、少子化問題とか諸外国との軋轢とか織り交ぜると、あり得る話だし妥当なところだと思う。
物語としてはやや盛り上がりに欠けていて、だらだらずるずると事態が進行していくのがちょっとアレかな。 -
ダビンチでお勧めされていたので購入。
AR(拡張現実)がより強力に、一般的になった近未来を舞台にしたSF。
拡張現実への落書きを日本政府が取り締まらないところなど、なんかリアリティがある。
終盤はサマーウォーズ的なものを感じた。 -
主人公ののらりくらりした感じがイラッとしたのが第一印象。なので前半はしんどかったが後半話が盛り上がるに従って、その性格も気にならなくなり、楽しく読み終えることができた。
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近未来、こうなるだろうなっていう予測を忠実にたどっていて面白いです。
一番の魅力は、主人公です。ニートな主人公は、自分がニートであることを隠そうとせずに堂々としています。ありのままの自分を恥ずかしがることなく、けれど冷静に自分を見つめることができる…そこが、ニートであることを忘れるくらい格好いい。
最後も裏切ることなく意外な結末で終わりました。 -
拡張現実がより進化して、
強化現実というものが主流になった時代
人々は強化現実眼鏡をかけて、
現実にシートをかぶせるようにして世界を見ていた
先細る人口
低迷する政治
鬱屈とした社会
更に近年問題視されているのが
「悪性タグ」とよばれる、強化現実を通して世界を見た時に、その対象物に紐付けられた様々な情報
政治宣伝や誹謗中傷、それら無数のラクガキを貼り付けたまましかし世間は、
そんなもの、見なければ問題ない、で片付ける
しかしそれに異を唱えんと
ネット上で活動をするものがいた
ヨレヨレのトレーナーに冴えない表情
社会的にもクールではないその男、ニートにつきーー。
※※
このまま社会が進んでいけばぶち当たるであろう未来を
割とリアルに突き付けられて少し恐ろしい作品だった
それらの社会問題が、何人かの視点でもって見つめられていて考えさせられる
この国を、自分たちの生活を守るためにしなければいけないこととは……
語句の使い方や、句点の打ち方が好きじゃない。
あと、作者だけがわかる、作者だけが楽しい世界にいる印象のようなものを受けた。までも創作ってそんなもんか。なんにせよ情景描写が足りなすぎるかなと
校長に何か伏線が貼ってあったと思ったんだけど、何もなかったな… -
SFです。
“素晴らしくファンタジー”という意味で。
ネタとしては大好きですが、意外と文章に癖があるので、そこで好みが分かれるような……。 -
複数の視点で描かれるオムニバス形式で進行します。
一見関係なさそうな人物同士が、終盤になるに従って、あちこち繋がりが見えてくる仕掛けになっています。
その繋がりは現実と強化現実の2つで複雑に重なっているので、単純に考えると騙される箇所もひとつやふたつありました。ただ読み終わって改めて思い返すと、インパクト優先でキャラクターの整合性がとれているのか疑問です。
世界観やテーマ、物語の筋自体は良いのですが、文章やキャラクターの書き方ではいまひとつでした。