天冥の標VII 新世界ハーブC (ハヤカワ文庫 JA オ 6-21)

著者 :
  • 早川書房
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感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150311391

感想・レビュー・書評

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  • よーやく一巻とつながりました。あと三巻しかない…先が読みたいけど終わって欲しくない。

    世界中の大人が嘘をついたら、どれ位の期間で歴史は書き換えられてしまうのでしょう。世界が狭ければ狭いほど簡単にできてしまうのね。日◯組に初等教育を受けたりさ。
    「新世界より」は一応本当にあったことを覚えている人がいてしかもそのことで尊敬されていた。隠すことは多大だけど。臨時総督もたいして変わらない状態だったのね。かわいそうすぎ。
    とりあえずSFで良かった。世界の歴史が改変されていませんように。そしてこれからもそんなことが起きませんように。

  • 今一番面白い SF シリーズの第 7 部。
    今回はダイナミックなマクロ展開はなく、
    「救世群(プラクティス)」の動きもほとんど伝わらなかったが、
    第 1 部メニー・メニー・シープ前 300 年で寸止めされたラスト、
    毎回のことだが次巻をはやく読みたい。
    全体を回想俯瞰してみると鳥肌が立ちます。

  • 壮大な宇宙大河SFの全10巻のウチの7巻目。
    宇宙時代のスカウトたちが絶望的な状況に追い込まれてから、新しい社会を作り出すまでの奮闘/葛藤を描く作品。

    今回は6-1巻での描写ほどスカウトらしい場面は少なかったけれど、困難に立ち向かうあたりの義務感の発揮の仕方はらしいともいえる。

    周りのスカウト関係者に勧めようにもここに至るまでに9冊も読んでもらわなければならないのが気が引ける。

    残り3巻で大風呂敷がどう畳まれるのか楽しみ。
    EYSK!

  • 絶望的な現実にも、決して絶望しない登場人物たちの生き方に、命の強さを感じました。
    1巻の後ろ姿がようやく見えてきたような感じですが、まだまだ明かされない謎がたくさんありますので、次巻を楽しみにしています。
    最後はハッピーエンドになるといいなあ、と願っています。

  • ようやく第1巻メニー・メニー・シープにつながった。
    第1巻でのいろいろな謎が明らかになろうとしている。
    しかし新たな謎、ダダーはどこからここの社会に干渉していたのか?

    閉鎖された空間に残された子供だけの社会というかなり特殊な社会実験を作品の中で行っているみたい。
    いくら通信手段が発達しようが、政治はいつでも密室の中で行われる?
    為政者はいつでも、民衆は自分が導かねば生きてゆけないと考える?

    次巻が待ち遠しい。

  • ここに来てようやく1巻目と繋がりました。なるほどそういうことだったのかあ、と思わず納得しました。ここまでの道のりは長かったですが、全10巻の予定らしいので、最低あと3巻で大団円となるのでしょうか。どういう結論に持って行くのか今から楽しみです。

  • 大河ドラマからいったん離れて、アイネイアの視点で、不本意ながらフロンティアに生きることの物語。それは、依存すべき対象を大きく失い、多くのことが自己責任として跳ね返ってくるなかで、それでも、何を残し、何を捨てるのかというギリギリの判断を積み重ねつつ、とにもかくにも、生き残ることを求めるドラマということかと。
    あ、でも、とにもかくにも生き残ることと言うと、誤解を呼びそうだな。それは、逆に秩序を志向することであり、混沌の中から社会を構築していくことであり、いわゆるサバイバルとは大きく異なるよね。この、いわゆるつきのサバイバルネタというのは、多くの場合、需要そのものに比して事実上無限といって良い資源があって、それを活用できるこつがあるかどうかがキモだったりする(だから、南海の無人島が舞台になるんだ)けれど、こっちは別。資源は限られているし、合理的な運営が求められるのに、判断を行う頭は(放置すれば)万の数というもの。おもしろい題材だけれど、どうやら、カリスマがなんとかしたらしい。おかげで生き延びられたけれど、主人公は途中からそれを横で見ている立場に下がって、でもこれで良かったのか?と考えさせられる項目がいくつかある。
    派手さはないけれど、このシリーズで、冒頭に来たいきなりのクライマックスが、なんでこんな変なものなのかというところにつながる、来歴がようやく具体的に見えた回でした。

  • ほぼ1年振りで待望の続編、一気に読了。第一巻とかなりつながって来て、ああ、これがああなるのか!なんて感慨深い。夏の続編が待ち遠しい。

  • いよいよ空白の時間が埋まってきた7巻。閉鎖空間でのサバイバルも読みごたえある!

  • いよいよ様々なことがはっきりと結びついてきた。ここから第1巻の時代までまだ300年あるけどイサリとかまだいろいろ謎が隠れているよう。この悲惨な避難地がどのようにして牧歌的なメニーメニーシープへ変わっていくのか楽しみ。しかし、毎回買ったとたんに読み終わってしまう。

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著者プロフィール

’75年岐阜県生まれ。’96年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー。’04年『第六大陸』で、’14年『コロロギ岳から木星トロヤへ』で星雲賞日本長編部門、’06年「漂った男」で、’11年「アリスマ王の愛した魔物」で星雲賞日本短編部門、’20年『天冥の標』で日本SF大賞を受賞。最新作は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』。

「2022年 『ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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