血と霧 2 無名の英雄 (ハヤカワ文庫JA) (ハヤカワ文庫 JA タ 14-2)
- 早川書房 (2016年7月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150312374
感想・レビュー・書評
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1、2巻というより前後編とか上下巻と言ったほうが正しいような。
多数あった伏線を回収しつつ、ラストまとめたのはうまかった。やたら登場人物が不幸だらけなのは最近の流行りっぽいけど、それが一応本筋に影響するので、まあよいか。
血の内容ですべてが決まる世の中、という設定よりも、『殻』という世界設定が面白いなぁと思った。あまり活かされてなかったけれど。
ラストがやたらヒロイズム満載でちょっとだけ鼻白んだので☆3つに下げました。 -
完結編の2巻もとても面白かったです。ロイスやルークの過去が壮絶で切ない。そしてロイスが捜し求めていたミリアム…そんな!となりました。残酷な真実。ルークの決断と結果も、そんな!となりましたが。でもラスト辺りのロイスとアドリアの会話に一縷の望みを託して、続きもあったらいいなと思いました。血に支配された、この世界観がとても好きでした。
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あーーんまりなどうしようもない最後だね…
( ̄▽ ̄) -
ゴシックパンク吸血鬼疑似親子モノ…で好みの要素たくさんでそこそこ楽しい。作中で「人間」と言われてる方は、銀と日光に弱く、血による他者支配ができる、などの特徴から吸血鬼、そして敵対する「純血種」の方が人間なんだと思われるが、敵役の純血種や女王に魅力やストーリー性が乏しいのが残念。生まれつき血のバリューが高い=俺強い、となる世界観のため、あまり主人公に共感できないのも△。
また主人公は中年と思われるのだが、作中から年齢不詳な感じが漂う。吸血鬼故に長寿、だからなのではないかと思うけどここも説明がほしかった。吸血鬼と人間の寿命の差って鉄板ネタなので。 -
ファンタジーとはいえ都合よく不自然なことにならないところがよくて、だからこそ心に残った。
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短い命を精一杯生きようとする姿が潔かった。
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シーズン1の2作目。というより上下巻といったほうが良かったのでは?
1作目より各自のキャラクターが深掘りされ生き生きとしている。ギイの昔話はなかったが、このキャラは謎としておきたい。
前作と比べて切ないストーリー。伏線は全て回収されオチも綺麗についた。出生の秘密などはなかなかに意外性があり面白かった。