トーテム (ハヤカワ文庫 NV 440 モダンホラー・セレクション)

  • 早川書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150404406

感想・レビュー・書評

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  • 谷に囲まれた田舎町。そこで徐々に起こる異変を描いたホラー。もう明らかに「人狼テーマ」って書かれているけれど。そうとわかっていても、あまりステレオタイプではなかったかも。ゾンビだとかカルトだとか、かなり多彩な要素が取り入れられています。
    不審死と消えた死体、闇夜にうごめくものたち、そして変異する人々。じわじわと何かがおかしくなっていく町の中で、異変に気付き対処しようとする人と体面のために見て見ぬふりをする人たち。こういうホラーを読み慣れていると、見ないふりをする人たちに対して「あーあ、やっちゃったか」と醒めた目で客観視してしまうので、自分が恐怖を感じるということがあまりないのですが(苦笑)。それでもだんだん怪異が増えていく様は本当に嫌だなあ。一見ありがちなテーマとはいえいろんな要素がミックスされているもので、得体の知れないものといった手触りが感じられます。特に「枝角」の印象があまりに強烈。

  • デイヴィッド・マレルがホラーとな!後に創元推理文庫から完全版が!マレルのホラー小説、何冊か積んでたハズ。楽しみだ。

  •  スティーブン・キングの「呪われた町」に触発され書かれたという吸血鬼・人狼ものの一作。早川の「モダンホラー・セレクション」と銘打っているだけあり、ゴシックの香りではなく現代医学の消毒の匂いで満ちています。

     場面切替の手法が映画的。なんと「ランボー」の原作の作者だった。

     
     一部謎の解明の部分に物足りなさを感じると思ったら、上下ありの完全版も存在する様子。そちらも興味ありますね。

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