鷲は舞い降りた (ハヤカワ文庫 NV ヒ 1-19)

  • 早川書房
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感想 : 110
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  • Amazon.co.jp ・本 (614ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150408343

感想・レビュー・書評

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  • 非常に映画的な小説。どうかわからないけど、敵方にも味方にもそれぞれいい人間、悪い人間、色々いる、というところがガンダムっぽい。

  • 1975年に発表されたベストセラー小説。
    1943年ナチスドイツ下落下傘兵精鋭部隊がイギリス首相チャーチルを誘拐する作戦を実行しようとする話。
    「イーグルハズランデッド」という言葉だけでもうすでにかっこよすぎる。
    登場人物それぞれのキャラクターも無駄なく表現され、シュタイナ中佐もケーニヒもすばらしくかっこよい。残虐なドイツ兵という印象を忘れさせる。
    戦争は無意味なことの積み重ねだと思うが、無駄なことだとわかっていながらやらねばならないことを貫くところに、胸をつく話がうまれるのだとあらためて思わせる作品である。

  • これは本当におすすめです!
    いわゆる冒険小説。チャーチルを誘拐するため、ドイツ軍の落下傘部隊がイギリスの田舎町に降り立つ。無慈悲に描かれることが多いナチスのドイツ兵、そのひとりひとりがなんともいえない味を出す。さらにIRA闘士もそこに絡んで。このジャンルを代表する1冊であることは間違いない。ストーリーで読ませる。登場人物の魅力で引き込む。
    タイトルを知りながら、今日まで読んでいなかったことを後悔。
    海外小説は翻訳がいまいちだから、とかなんとか言ってる人は本当におもしろい小説がどんどん流れ落ちていくのでしょうね。

  • おもしろかった! の一言で足りる。いい意味で。
    けどそれも味気ないので…と思ったけど新しい読者として何か目新しいことを付け加えることはできなそうだ。シュタイナの勇敢さ、デヴリンと醜い少女とのロマンス……ああ、月並み!

    フィクションということを忘れて読んでいたようだ。
    読者に親切すぎる後日談だってまったく鵜呑みにしてしまうくらい。
    なんで事実だと思ってしまうのだろうか……と考えてみたが、それはやっぱりこの構成のためだろうな。いかにも「騙すぞ!」という感じの。本気さ。そこについつい騙されたくなってしまう……。

    精緻な描写の私小説よりも、あきらかなエンターテイメント小説のほうによりリアリティを感じる場合もあるかもしれない。嘘だと思ってはいても好きなものには流されていたいって、人にはそういう困ったところがあるし。たとえフィクションだとしても人間の気高い行動には人をほろっとさせるところがあるのだから。

  • ナチスドイツのあるムチャな作戦を任命された、最強落下傘部隊の話。
    ほぼ実話。かっこよく描かれたドイツ兵の小説。すごく面白いです。

  • とても面白かったが、少し期待しすぎていたかな。
    あと、ちょっと自分がこの時代とか宗教的なこととかアイルランドのことに
    疎いせいか、何言ってるのかよくわからないことがちょくちょくあった。
    伏線も多かったから、もう一度読みたい。

  • なんやかんや言われようとも
    僕ぁね完全版のほうが好きなのだよ。

  • 題名だけは知っていた冒険小説のスタンダードナンバー。台詞の一つ一つがかっこよすぎで、ハマる人にはぐっとくるし、苦手な人は胸焼けがするかもしれない。

  • 1943年11月6日、土曜日の午前一時きっかりに、ナチ親衛隊及び国家警察の長官ハインリッヒ・ヒムラーは、簡単な連絡文を受け取った。
    <鷲は舞い降りた>
    その意味は、ドイツ落下傘兵隊の小部隊が無事イギリスにあって、ノーフォークの海辺にある地元素封家の邸宅で静かに週末を過ごすことになっているイギリスの首相、ウィンストン・チャーチルを誘拐するべく待機している、というものであった-著者前書きより

    第二次世界大戦期のイギリスを舞台に、死をも厭わず己の使命達成に全力をつくす男たちの戦いを描いた、冒険小説の快作。
    あー、これでは多分失敗するだろうなと読んでいて実感するのですが、それでも任務遂行に命をかける男たちの熱い誇り、職務精神が格好良過ぎます。
    戦時中のドイツ国内におけるSSや軍部の軋轢も描かれていて小説とはいえ、なかなか興味深いです。
    登場人物のキャラ立ち感もすごいです(笑)シュタイナ中佐も格好いいんですが、孤高のIRA戦士リーアム・デヴリンもイカしてますw

  • 冒険小説の傑作古典。
    第二次大戦中、ナチスドイツ軍が英国首相チャーチルを誘拐するというフィクション小説。
    はるか昔に一度読んでいて、映画も見たが、ここ数日再度読みなおした。内容をすっかり忘れていた。

    いやあ傑作だ。登場人物たちのキャラが立ちまくっていて戦争の虚しさ悲惨さもうまく表現されている。キャラクターの動機がそれぞれに共感でき魅力的だ。通常ドイツがわが悪役になるものだが主役は誘拐を実行するシュタイナーだ。彼も嫌々ながらも任務のために作戦に参加する。アイルランドのテロリストのキャラにも恐れいった。

    この小説は原書の発表が1975だという。もうそんなになるのかと。お手本のような小説。

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