予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 早川書房 (2013年8月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150503918
感想・レビュー・書評
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行動経済学について学びたい(営業や社内コミュニケーションに活かせないかと模索していた)と思っていたときに、それならコレが良いんじゃない?と当時の同僚に勧められた一冊。
正直サクサク読める感じではなかった(割と情報量多め)というのが個人的な感触。
とは言え、色んな仮説から様々な実験を行い、人間の行動を調査した中身を見て、漠然と「コレが行動経済学か、面白ぇ!」と感じたのも事実。
※単純に、よくこんな実験を思いつくなと感動もした。
ただ、内容的にはひたすら仮説と実験内容と結果を書いている感じで、「行動経済学とは何か?」を理解するにはまとまっていない気もする。
著者が行動経済学の第一人者ということもあり、読むのはオススメするが、過度な期待は禁物。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
相対評価と絶対評価
人は相対評価で判断しがち。
2番目に高いものを買う。
アンカリング
値段が決まってないものは初めに定義をつけたものの意識が永遠と使われる。
最初の意識が大事、仕事はやらせてもらうのか、やるのか。
0円最強説
無料ならもらうと考える人が多い。
無料でつる。
市場規範と社会規範
社会規範意識が足りず会社との関係が市場規範のみになっているためモチベが低いのでは?
先延ばしと自制心
長期的な楽しみのための短期的な辛さを我慢できない
長期的やりがい+短期的やりがいも必要 -
もともと行動経済学に興味があり、ようやく読むことができた。
ベストセラーと言われているのも納得の面白さ。
従来の経済学では説明できない部分を、わかりやすい実験を交えて知ることができた。
経済学の本ではあるが、日常にも繋げることが多く書いてあり、日々損にならないよう不合理な生活に備えようと考えた。
また、筆者の文章も面白く、飽きることなく読めた。 -
人間の行動や思考の「不合理」な癖について、研究結果を元に解説していく。結果として同じだけ得だとしても、割引ではなく無料!に強烈に惹かれてしまうのは、自分の行動を顧みても本当にその通り。お金はちょろまかさないが、鉛筆1本ならあまり躊躇わず「借りて」いってしまうというのも、職場ではよく見る光景だと思う。外国人の作者なので、これが国民性ではなく他国でも同じ行動傾向なのだと思うと面白い。
お金以外のインセンティブで動いていた者に金銭的な報酬を与えることで、むしろモチベーションが下がってしまう、ということについては、上司・部下間だけではなく、親子間でも気をつける必要がある点だと思った。 -
不合理さを知識として知っておくことは、自己コントロールにおいて強みになる。
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とにかく自覚!一見不合理な行動を、我々はなぜだかどうしてもやってしまう。それを防ぐにはとにかく自覚すること。知識を得ること。
この本はついついやってしまいがちな「あるある」不合理行動を、仮説を実験によって検証していくという内容。
消費者はこういった行動経済学にもとづいて消費行動をコントロールさせられている駒だと認識せよ。まずは自分は「見栄っ張り」だと認識してみようか。。。 -
めちゃくちゃ面白かった。
自分はどこにでもいる普通の思考の人間なんだと痛感させられた。もっと行動経済学の本を読んでみたい。 -
大学の先生に教えていただいた本。行動経済学への興味が深まりとても良かった。
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読みやすい語り口とイメージが湧く事例と実験で、行動経済学の基本が理解出来る。行動経済学に触れる最初の一冊にして良かった。