愛の探偵たち (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300615

感想・レビュー・書評

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  • ミス・マープルにポワロ、クィン氏の短編集だった。長編よりあっさり書かれているので、ちょっとした隙間時間にも読みやすい一冊。クィン氏の話はいつも不思議な印象があるが、今回もそうだった。

  • 著者:アガサ・クリスティ(Christie, Agatha, 1890-1976、イングランド、小説家)

  • 短編集。
    まさかの、クィン氏のお話も収録されているという。
    お腹いっぱい。
    やっぱりポアロが好き。

  • クリスティの短編集。探偵役は、マープル、ポワロ、クィン(この人の話はまだ読んだことないが)その他。
    いや、その他というのがどうやら舞台にされてるらしいと聞いて、なるほど納得。なぜならばとても舞台っぽい。雪に閉ざされたゲストハウス。これ以上ない。

    ポワロもマープルも、話を聞いた瞬間から答えがわかっているかのごとく、さくーっと解決しています。とても心地よい。
    クィン氏の出てくる短編、今度読んでみます。

  • 一番最初の「三匹の盲目のねずみ」は、コンパクトながら非常に優れた作品。開店直後の宿屋を舞台に怪しい人物が次々に現れる。読者が怪しいと感じたところをまさに主人公が考察してストーリーを進め、また新たな謎が提示される。没入感が強い。

    ミスマープルの作品は謎解きがすこし無理やりか。

  • クリスティ短編集の中でも秀逸、お得な一冊。
    作者お得意のマザーグースものや、クィン氏、ポアロ、マープルが揃い踏み。絶対読んで欲しい。

  • マウストラップの舞台を観てから読みました。犯人わかってるけれど面白いです。短編だから通勤中に飽きずに楽しめます。

  • ポワロ、マープル、クィンら名探偵もの含む8編の短編集。

    「三匹の盲目のねずみ」
    大雪に閉ざされた宿屋。宿主は不慣れな若夫婦。互いに見知らぬ4人の客。
    8年前の児童虐待の復讐に燃える殺人犯がこの宿に紛れ込んだという警察からの電話。
    犯人は誰なのか?次に狙われるのは誰なのか?
    マザー・グースの調べにのって起こる連続殺人劇、戯曲「ねずみとり」の原作。

    「奇妙な冗談」
    冗談好きで独身だったマシューおじさん。甥と姪に財産を遺して亡くなった。
    ところがどこを探しても大金を探し出せない甥と姪。
    困り果てた二人が相談したのはミス・マープルだった。
    “あなたのヘンリーおじさんの健康に乾杯!”

    「昔ながらの殺人事件」
    セント・メアリ・ミード村で、金持のスペンロー夫人が自宅で殺された。
    詮索好きの村人達は、夫のスペンローを財産目当ての殺人犯に仕立て上げた。
    人のいいスペンローを救おうと立ち上がったのは老嬢ミス・マープルだった。

    「申し分のないメイド」
    メイドのグラディスは雇い主の姉妹から覚えの無い盗みを疑われクビにされた。
    次にこの気難しい姉妹に従事したのは完璧なメイドだった。
    だがしばらくして事件が起きた。ミス・マープルはグラディスの汚名を晴らせるか。

    「管理人事件」
    病み上がりで気分の優れぬミス・マープル。
    ヘイドック医師の処方箋は、奇妙な管理人が引き起こした死亡事故の小説だった。
    ルイーズは殺されたのか?管理人の正体は?ヘイドック医師の娘の安否は?

    「四階のフラット」
    夜遊び帰りの4人の若い男女。しかし鍵を落として4人は家へ入れない。
    仕方なく石炭用リフトで4階に上がるが、間違って3階の部屋に入ってしまった。
    そこで見たのは女性の遺体だった。そして5階に住んでいたのは名探偵ポワロだった。

    「ジョニー・ウェイバリーの冒険」
    やや冷たくそつの無い資産家の妻と、赤ら顔で陽気な由緒ある家柄の夫。
    彼等の3歳の坊やジョニーが予告誘拐された。彼等はポワロに助けを求めた。
    “道楽者のサイテー男は、掃除のさいに隅を掃くのを忘れてしまう。”

    「愛の探偵たち」
    吝嗇家で資産家の老人が殺された。
    若く美人の妻とその愛人は、互いをかばうように自分が犯人だと名乗り出た。
    無実のヒーローヒロイン。小説のような出来事に感慨に耽るサタースフェイト。
    だが善良な恋人の味方、ハーリ・クィンはまだ推理を止めなかった。

  • 「ねずみとり」原作と、マープル、ポアロ、ハーリ・クィンの短編。

    舞台「マウストラップ」を観た後に読んだ。舞台では表情から読み取るしかない心情の部分が、地の文で説明されるのでわかりやすいし、戯曲版では主要人物が増えているので、違いを比べて楽しめた。

    その他は、どれも記憶にある短編。

    舞台を見た時に何故かすぐ犯人がわかったのだが、多分この本は読んだことがあったんだな…。

  • 「ねずみとり」の原作と、ポアロ、ミス・マープル、クィン氏の短編が
    入っているお得な一冊。クリスティはこういう短編集を何冊か出していて、
    シリーズを読破したあとも、探偵達に再会できる喜びを用意してくれた。
    ミス・マープルが多めで嬉しい。中でも「申し分のないメイド」が一番のお気に入り。

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