ウルフ・ムーンの夜 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 12-2)

  • 早川書房
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本棚登録 : 43
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151718526

作品紹介・あらすじ

私立探偵アレックスのもとに、ドロシーという女が訪ねてきた。暴力的な恋人ブラックマンから逃げる手助けをしてくれという。彼はロッジに泊めるが、翌朝ロッジは荒らされドロシーの姿は消えていた。ブラックマンの仕業か?自責の念に駆られ、アレックスは彼女の行方を追うが、やがて麻薬密売に絡む二重三重の追跡劇の渦中へ!アメリカ探偵作家クラブ賞などトリプル受賞に輝いた『氷の闇を越えて』に続く注目の第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 及第点

  • 私立探偵を廃業したアレックスの元に、暴力的な恋人から逃げる手助けをして欲しいとドロシーが訪ねてきた。
    ロッジにドロシーを泊めたアレックスだが、翌朝部屋は荒らされ彼女は消えていた…。

    前作の傷を引きずるアレックス。
    いや、もう寒いこと寒いこと。
    アレックスの内面と冬の自然描写がとてつもなく寒い。
    やはりこれも事件よりキャタクタに目が行く出来。
    単品として読んでも面白いけれど、この先彼が少しでも暖まる時はくるのかというシリーズとしての展開も楽しみ。

  • プルーデルさんが相棒に昇格( *´艸`)
    忠犬のように、マクナイトに尽くす(?)のであります。

  • 「氷の闇を超えて」と同様の緊迫感に溢れるストーリーで、息が詰まる。スーパーマンではない、恐怖には人間らしくおびえる普通の探偵が、責任感から事件に深入りし、自分自身が追い詰められてゆく心理描写が素晴らしい。

  • アレックス・マクナイトシリーズ2作目。
    (猛暑に日に極寒のサスペンスを読むのは贅沢?)

    ちょっとづつ丁寧に読み進めていたせいか作品の良さがジンワリと沁みます。前作の時には少々、鼻についた感があったハードボイルドさが気にならなくなり、登場人物一人ひとりの味が出ていてさらにアクションシーンもまるで映像を見ているかのよう。
    絶妙な会話の応酬にクスリとさせられたり、思わずWikipediaで検索に時間を費やしたくなったり。
    ハードボイルドにも慣れは必要なのでしょうか?
    そうだとしたら私自身のスキルがUPしたのでしょう。

    これは読書会で語らねば!と思わせられました。

  • 私立探偵アレックスシリーズ第二弾。
    アイスホッケーの助っ人を頼まれ、何とか活躍する。後日、相手チームのガールフレンドから助けを求められ、別のコテージに泊めるが翌日にいなくなってしまう。誘拐されたと思い助けようとする。
    よりハードボイルドになっている。また前作では敵対関係にあったプルーデルが相棒となり大活躍。警察署長も侠気を見せ、まるで少年漫画のようなイメージ変更。
    ストーリーは前作同様に人探し。それに加えて麻薬やインディアンなどが絡み合う。スリリングなシーンも多く、これといって特技のない主人公はギリギリで助かっている。
    面白かったので、さらに次作も読もうと思う。

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著者プロフィール

1961年、ミシガン州デトロイト生まれ。98年のデビュー作『氷の闇を越えて』は、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞、アメリカ私立探偵作家クラブ(PWA)賞の最優秀新人賞などを受賞。以後、『ウルフ・ムーンの夜』『狩りの風よ吹け』と、「探偵アレックス・マクナイト」シリーズを発表している。2009年の『解錠師』では、MWA賞最優秀長編賞、英国推理作家協会(CWA)賞スティール・ダガー賞、バリー賞、全米図書館協会のアレックス賞に輝いた。現在ニューヨーク州に在住。

「2016年 『ニック・メイソンの第二の人生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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