- Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151718526
作品紹介・あらすじ
私立探偵アレックスのもとに、ドロシーという女が訪ねてきた。暴力的な恋人ブラックマンから逃げる手助けをしてくれという。彼はロッジに泊めるが、翌朝ロッジは荒らされドロシーの姿は消えていた。ブラックマンの仕業か?自責の念に駆られ、アレックスは彼女の行方を追うが、やがて麻薬密売に絡む二重三重の追跡劇の渦中へ!アメリカ探偵作家クラブ賞などトリプル受賞に輝いた『氷の闇を越えて』に続く注目の第2弾。
感想・レビュー・書評
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及第点
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私立探偵を廃業したアレックスの元に、暴力的な恋人から逃げる手助けをして欲しいとドロシーが訪ねてきた。
ロッジにドロシーを泊めたアレックスだが、翌朝部屋は荒らされ彼女は消えていた…。
前作の傷を引きずるアレックス。
いや、もう寒いこと寒いこと。
アレックスの内面と冬の自然描写がとてつもなく寒い。
やはりこれも事件よりキャタクタに目が行く出来。
単品として読んでも面白いけれど、この先彼が少しでも暖まる時はくるのかというシリーズとしての展開も楽しみ。 -
「氷の闇を超えて」と同様の緊迫感に溢れるストーリーで、息が詰まる。スーパーマンではない、恐怖には人間らしくおびえる普通の探偵が、責任感から事件に深入りし、自分自身が追い詰められてゆく心理描写が素晴らしい。
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私立探偵アレックスシリーズ第二弾。
アイスホッケーの助っ人を頼まれ、何とか活躍する。後日、相手チームのガールフレンドから助けを求められ、別のコテージに泊めるが翌日にいなくなってしまう。誘拐されたと思い助けようとする。
よりハードボイルドになっている。また前作では敵対関係にあったプルーデルが相棒となり大活躍。警察署長も侠気を見せ、まるで少年漫画のようなイメージ変更。
ストーリーは前作同様に人探し。それに加えて麻薬やインディアンなどが絡み合う。スリリングなシーンも多く、これといって特技のない主人公はギリギリで助かっている。
面白かったので、さらに次作も読もうと思う。