昨日 (Hayakawa novels)

  • 192人登録
  • 3.38評価
    • (11)
    • (23)
    • (71)
    • (2)
    • (1)
  • 27レビュー
制作 : Agota Kristof  堀 茂樹 
  • 早川書房 (1995年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152079756

昨日 (Hayakawa novels)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 詩的な文章、と単に言うだけでは言い足りない作者独特の言葉たち。
    強い情念が込もっているような、何か恐ろしい感じもして、その実直である激しさに圧倒されてしまう。
    〈書く〉ことへの並々ならぬ思いを感じた。
    私の中では、すべてが現在―という言葉が印象的。

  • 誰か、どうして私がこの人の作品がこんなに好きなのか解説して欲しい。この人の小説は、ヘタな解説したくないです。あっという間に読んでしまって、今2回目を読んでいる。ストーリーはあるけど、それ以外の部分が大事で、そこらへんを上手く味わいたい。今、ついつい感想をあれこれ書いてしまったが、文章に書くとあまりにも薄っぺらくなったので消しちゃった。アゴタ・クリストフの文章はあんなに淡々としているのに、どうしてあれだけ深く重く鮮やかなんだろうか。

  • 「もちろん、私は死んではいない」で笑いつつも最後のページで救われた気持ちになったのは確かです。第三の嘘を読む前に読んでしまったのですが巻末のはネタバレなのでは...と斜め読み。すぐに包丁持ち出すのはどうかと思うよトビアス。

  • なんなんだろうねえ、この
    読みやすいわけでもわかりやすいわけでもないのに、
    なんか心惹かれてしまう感じ。

  • (1999.12.27読了)(1999.10.08購入)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    村の娼婦だった母の子として生まれたトビアス。ある事件を契機に名前を変え、戦争孤児を装って国境を越えた彼は、異邦にて工場労働者となる。灰色の作業着を身につけ、来る日も来る日も単調な作業に明け暮れるトビアスのみじめな人生に残された最後の希望は、彼の夢想のなかにだけ存在する女リーヌと出会うこと…。傑作『悪童日記』三部作の著者が、みずからの亡命体験をもとに幻想と不条理を交えて綴る不可能な愛の物語。

    ☆関連図書(既読)
    「悪童日記」アゴタ・クリストフ著・堀茂樹訳、早川書房、1991.01.15
    「ふたりの証拠」アゴタ・クリストフ著・堀茂樹訳、早川書房、1991.11.15
    「第三の嘘」アゴタ・クリストフ著・堀茂樹訳、早川書房、1992.06.15

  • Hier, Agota Kristof

    亡命した若い青年のお話ですが、亡命というその特異な設定がなくても、成り立ちそうな気がした。今の日本とそんなに変わらないんじゃないか、と。

    どうしても故郷から離れたい理由のある若い青年が、故郷を出て、離れた町の工場で働き、偶然、工場で見つけた女性は幼馴染で初恋の人。

    3部作を読んだときには、自分の身近に置き換えられない凄まじさ?を感じたのですが、今回はそうでもなく。それは、読み手である私の年齢や境遇や視点が変わったから、ってだけではなさそうです。

    最後に収録されている「母語と敵語」はガツンときました。

  • 祖国を喪った人間でしか書くことの出来ない本だと思う。
    三部作とは別の物語だけれど、どこか深いところで繋がっている気がする。

    亡命して隣国で働く労働者、その暗い過去。
    父親を同じくする女をそうと知らせずに愛して失う。
    そんな彼の周りには仕事に就けず故国の妻に裏切られる男、妻の妹を愛して自殺に追い込み失踪する男、と何一つ明るく楽しいことなんて無い。

    愛していない女と結婚し、自分の本当の名前と愛して失った女の名前を子供に付けて生活する彼のその後は…作家になる夢を捨てて筆記用具を持つことを捨てて、それでも生きて日々を送るのは砂漠の中を進んでいるような気持ちにさせられる。

  • (再読)
    優しさは時として傲慢か。
    本から逃げ出したい。

  • <あらすじ>
     祖国から亡命し、時計工場で働く一人の男。彼はリーヌという女性をずっと待っていた。リーヌとは誰か? そもそも実在する人物なのか? ところがある日、いつもの通勤バスに思いがけない女性が乗ってきて彼の人生が動き出す。

    <ひとことコメント>
     もう一つの国、もう一つの言語、記憶と記録、偽りと真実。クリストフ永遠のテーマ……といったところでしょうか。巻末の来日記念講演テクスト「母語と敵語」は必読!
    原題“Hier” ※文庫有り

  •  

全27件中 1 - 10件を表示

昨日 (Hayakawa novels)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

昨日 (Hayakawa novels)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

昨日 (Hayakawa novels)を本棚に「積読」で登録しているひと

昨日 (Hayakawa novels)の作品紹介

本書はパリでも二カ月前に上梓されたばかりの、待望の長篇第四作。実に四年ぶりの書き下ろし小説となるが、『悪童日記』三部作とはまた違った独自のスタイルで、自らの亡命体験をもとにした「不可能な愛の物語」を描いている。

ツイートする