ずる―嘘とごまかしの行動経済学

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制作 : Dan Ariely  櫻井 祐子 
  • 早川書房 (2012年12月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152093417

ずる―嘘とごまかしの行動経済学の感想・レビュー・書評

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  •  家庭や社会において、我々はどのようなメカニズムで不正に手を染めてしまうのか―――人間の業とも言える「嘘」や「ごまかし」を行動経済学の視点から考察し、効果的な予防方法を様々な実験により検証した貴重なレポート。
     罪を罪と認識させる、嘘をつかないことを宣誓させる、前例を作らない、大義名分を与えない、罰則の強化はあまり効果がないなど、興味深い実験データ満載だ。
     誰かが自分に向けた不正を見極めるため、あるいは社会に対して無意識に不正を行いたくなる自分を律するため、役立つ書籍になるかもしれない。
     ただこの本を読んで最も困難だと感じたのは、自分が自分に対して行う不正についてである。
     例えば・・・ダイエット中なんだけど、超人気スイーツが半額で売り出してる・・・とか。
     例えば・・・今日は酒飲まないと決心したが、冷蔵庫にお刺身と吟醸酒を見つけた・・・とか。
     あなたは誘惑に耐えられますか? 固い決心に対するちょっとした不正を、拒み続けることができますか?

  • 人は、どのような時にずるをするのか、ずるに焦点を当てた本。耳がいたい。
    「そこの解答だけ見るつもりで見えてしまった隣の問題を、自分で解けたことにして、なんとなく出来ている気になる」よくあることだ。この導入部分からすでに引き込まれた。

    本書では様々な実験について記述されているのだが、その中でも「偽物を身につけるとずるをしやすくなる」という実験が興味深い。
    クロエのサングラスを 本物・偽物(偽物と伝えていても本物を使用)・なにも伝えない という3つのグループに分けて、サングラスをかけたままテストを行う。
    すると、偽物だと伝えていた人がずるを多くしたという結果になった。偽物で他人は騙せても自分は騙す事が出来ないのだ。
    また、偽物のサングラスを掛けた人は、他の人に対しての疑心も強くなるという実験もある。
    他人を疑い深くなるということ。「自分がそうなんだから、他人もそうに違いない」という心理なのだろうか。
    他人は自分を映す鏡という言葉がとても良く当てはまる。
    反対に、サングラスが本物だと伝えられたグループは、なにも伝えていないグループよりも、ずるをしないという結果になった。
    奮発して買ったバッグや靴を身につけていつときはシャンとした気持ちになるもの。
    女性は、下着にお金を掛けなさいと言いますが、気持ちの問題というものは行動に現れるから、そういう風に言われるのかもしれないと思った。

    日常生活に使えそうだと思ったのが、コイントス決定法。ただのコイントスで決めるわけでない。
    まずは、どちらか迷ったときにコイントスを普通に行う。ここまでは、普通のコイントスと同じだ。
    大切なことはその結果に対して自分がどう思うか。
    少しでも「もう一回やり直したい」と思ったのなら、もう一方を選ぶ。コイントスの意味がない!と思ってしまうが、真理を突いている方法だ。コイントスをどちらか決定する手段としてではなく、自分でも分からない自分のの気持ちを知るための道具として使う。
    選択に迷ったときは、試してみようと思う。

  • ずる dishonesty 

    人はズルをするもの。

  • 本屋でたまたま見つけてしまい思わず衝動買いしてしまった。お金は相変わらずないが後悔はしていない。

    「不正行為」というものに対してこれでもかってくらいいろんな視点から分析していて非常に内容が濃い。まあ詳しくは読んでみてや〜って感じだけど、一つ印象的だったのは俺が常に提唱している「グループ・ワーク無用説」が今回もまた実験を通して裏付けられてしまった。いい加減、無駄に何でもかんでもグループでやらせるのはやめてほしい(コミュ症並の感想)

    ちなみに副題に「行動経済学」という文言が入っているが、本編ではそこまで「行動経済学」というワードは出てこない。若干タイトル詐欺。別に文句はないけどねw

  • ずる 嘘とごまかしの行動経済学

  • 署名の位置で不正が減る。
    利益相反。スポンサーの絵を良いと評価する。本人は気付いていない。
    疲れると誘惑に勝てない。不正しやすい。
    偽物を身に付けると不正をしやすい。
    不正は感染する。同じグループの人が不正をするとその人も不正しやすくなる。

  • 実験の結果が意外なものもあり面白かった!

    人間は経済学からすれば意外と不正はしていないが、すぐちょっとした不正をしたがる生き物である。
    そこにちょっとした要因を加えれば更に不正を働くし、また働かなくなる。

    不正をする要因に様々なものがある。
    他人の不正の目撃や、利他性、正当化、消耗など。
    不正を抑止するのは誓約、道徳性、監視など。

  • 「予想どおりに不合理」が面白かったのでこれも読んでみました。タイトル通り人はなぜ「ずる」をするのか。興味深い研究内容が沢山ですが、このテの本も随分読んだので知っている事も多く、内容の新鮮さはちょっと薄れてきたかな。でも内容的には面白かったです。

  • 人は[そこそこ正直で誠実な自分]でいられる範囲でズルをする。


    人間がいかに都合よく考えてるかがよく分かる一冊。

    テストが終わったら、自己採点した後にシュレッダーに答案用紙を入れてから自己申告した点に応じて報酬がもらえる実験。シュレッダーに入れる場合と入れない場合で「ずる」の度合いが変わる。
    また、周りにずるをするサクラを用意すると他の人も「ずる」が増える。ただ、あまりに極端な場合は罪悪感からそこまでずるの度合いは変わらないなど。

    その一方で、自分は立派な人間でありたいという欲求もあるから、自分にとって良い「つじつま合わせ」をする。

  • 人は、いつでも、損得を合理的に判断して、自らの行動を決定しているのか?

    できるだけ得をしたいと考える一方で、道徳的で立派でありたいと思う。この2つの欲求が相反する場面に遭遇したとき、“つじつま合わせ係数”を調整して、この矛盾を解消しようとする。

    「創造性」と「嘘つき」に関連があるという発見が面白かった!

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ずる―嘘とごまかしの行動経済学の作品紹介

ビジネスや政治の場にごまかしを持ちこませず、プライベートでも嘘のない関係を作るためのヒント満載。わかりやすい実例といくつもの実験で、不正と意思決定の秘密を解き明かす。

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