陰陽師 鳳凰ノ巻

著者 :
  • 文藝春秋
3.66
  • (37)
  • (54)
  • (100)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 416
感想 : 43
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163193205

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2002年10月17日読了。以下、過去の日記から抜粋。

    『海辺のカフカ』を次の人に無事回すことができたので、
    ようやく買っておいた1冊に手を出すことができた。
    待ちに待った4作目の文庫化、これが初読である。

      「ゆこう」
      「ゆこう」
       そういうことになった。

    で、繰り広げられる晴明氏と博雅君の冒険譚。
    少し切なくなる話もあり、気味の悪い話もあり、
    あいかわらずの夢枕版王朝ワールドがそこにはある。
    そして、それに伴うようにして行間から滲み出る味のある雰囲気。
    京極氏とはまた一味違った余韻を残す一行、一行に引き寄せられる。
    待った甲斐があったというものである。

    今回、一番面白かったのは道満との方術比べ。
    ちょうど映画の中で観た場面と重なる部分であったのであるが、
    アチラが火花飛び散るライバル同士である一方で、
    コチラはお互いの実力を認めた同志に近い連帯感がある。
    ずるい裏工作をしようとする人間を面白がっている風さえある。
    その人間関係が心地よくて、少し微笑ましい。
    やっぱり晴明氏はいつもどこかで余裕でいてほしいからね。

  • 【2010.03.17】

  • 2010年2月23日読了。2010年40冊目。

    あいかわらず面白い。
    読んだ後のほっこり感が良い。

  • 20031215

  • 陰陽師シリーズ第4弾。

    前回のドロドロさはあまりなくなってるので、
    ちょっと軽い感じがしました。

  • 漢神道士 が此の中で一番好き。
    手を引く人 も微妙に。

    最終章の清明と道満が帝の前で方術比べをする というのは非常に微妙だった。
    そんな簡単に人前で比べられるような域じゃ無いと思うから。

    他の作品(陰陽師シリーズ)に比べると、あまり面白くなかった。

  • 妖だったり鬼だったりが関わる話なのに、読後の爽やかなこと。

  • 陰陽師といえば、やはり夢枕獏さんのこの小説かと。
    短編の集まりなので読みやすいといえば読みやすいですが、文章的に人を選ぶかも?
    ファンタジーよりリアルに近いと思ってもらえればいい、かも…?(自信がない)
    しかし個人的には好きな小説なので是非、陰陽師に、安部晴明に興味がある方は読んでもらいたい。
    これもシリーズってことでこのひとつだけ抜粋ってことで(笑)

  • 古本で安く買ったので、これだけ版形が大きいのです・・・。

  • 道満法師が出てくると俄然話が面白い。
    やっぱ欲にまみれてなお笑ってたつ人間は強い!

全43件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

夢枕獏の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
夢枕 獏
乙一
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×