- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163193205
感想・レビュー・書評
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2002年10月17日読了。以下、過去の日記から抜粋。
『海辺のカフカ』を次の人に無事回すことができたので、
ようやく買っておいた1冊に手を出すことができた。
待ちに待った4作目の文庫化、これが初読である。
「ゆこう」
「ゆこう」
そういうことになった。
で、繰り広げられる晴明氏と博雅君の冒険譚。
少し切なくなる話もあり、気味の悪い話もあり、
あいかわらずの夢枕版王朝ワールドがそこにはある。
そして、それに伴うようにして行間から滲み出る味のある雰囲気。
京極氏とはまた一味違った余韻を残す一行、一行に引き寄せられる。
待った甲斐があったというものである。
今回、一番面白かったのは道満との方術比べ。
ちょうど映画の中で観た場面と重なる部分であったのであるが、
アチラが火花飛び散るライバル同士である一方で、
コチラはお互いの実力を認めた同志に近い連帯感がある。
ずるい裏工作をしようとする人間を面白がっている風さえある。
その人間関係が心地よくて、少し微笑ましい。
やっぱり晴明氏はいつもどこかで余裕でいてほしいからね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【2010.03.17】
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2010年2月23日読了。2010年40冊目。
あいかわらず面白い。
読んだ後のほっこり感が良い。 -
20031215
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陰陽師シリーズ第4弾。
前回のドロドロさはあまりなくなってるので、
ちょっと軽い感じがしました。 -
漢神道士 が此の中で一番好き。
手を引く人 も微妙に。
最終章の清明と道満が帝の前で方術比べをする というのは非常に微妙だった。
そんな簡単に人前で比べられるような域じゃ無いと思うから。
他の作品(陰陽師シリーズ)に比べると、あまり面白くなかった。 -
妖だったり鬼だったりが関わる話なのに、読後の爽やかなこと。
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陰陽師といえば、やはり夢枕獏さんのこの小説かと。
短編の集まりなので読みやすいといえば読みやすいですが、文章的に人を選ぶかも?
ファンタジーよりリアルに近いと思ってもらえればいい、かも…?(自信がない)
しかし個人的には好きな小説なので是非、陰陽師に、安部晴明に興味がある方は読んでもらいたい。
これもシリーズってことでこのひとつだけ抜粋ってことで(笑) -
古本で安く買ったので、これだけ版形が大きいのです・・・。
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道満法師が出てくると俄然話が面白い。
やっぱ欲にまみれてなお笑ってたつ人間は強い!