- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163193205
感想・レビュー・書評
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2016.2.7市立図書館
シリーズ4作目
・泰山府君祭(道満がらみ)
・青鬼の背に乗りたる男の譚(おそろしくも哀し)
・月見草(風流)
・漢神道士
・手をひく人
・髑髏譚
・晴明、道満と覆物の中身を占うこと(コミック12巻〜13巻に関連)
小説版は、事件や怪異があり、晴明と博雅が「ゆこう」「ゆこう」と意気投合してでかけてゆく、という構成が決まっていて楽に読める。ホームズ&ワトソンのようなすてきなコンビで、あやかしや鬼と対峙して軽やかに解決していく中にも人の業やしみじみとした哀しみが感じられる。
蘆屋道満はコミック版ほどおそろしげでなく、晴明と対等の立場であるていど通じあっていて、腕比べをおもしろがっているという印象だけど、この先どう展開するのか… -
あやかしには、あやかしの数だけ事情があるのね
切ない気持ち
でもなにが災いするかわからないのは大変 -
2012.06.24
安定してるなー
ラストの話が好きですね
2019.05.03
再読
道満殿が相変わらず出張るでばる
さてはあの人、晴明宅でお酒飲みたいだけだな・・・・・・
あと今読むと「泰山府君祭」の男色云々のアレさが分かってンッフフってなるな・・・ -
平安京の暗闇に蠢く魑魅魍魎に、若き陰陽師・安倍晴明と朋友の源博雅が敢然と立ち向かう大好評シリーズ第四弾。今回は、晴明が好敵手でもある蘆屋道満と、帝の招きにより宮中で方術比べをすることになった一件を描く「晴明、道満と覆物の中身を占うこと」や、これまた道満が絡む「泰山府君祭」他五篇。
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本編とは関係ないがあとがきにアイデアのひねり出し方が書いてあった。
もっとも効率の良い方法として一押しなのが
「ただひたすら精神を集中してそのことについて考えること」(p248)
産みの苦しみを感じる一文だった。 -
帯裏
「お、おい・・・」
博雅が、言った。
「あれは何だ、晴明よ」
見やれば、直平が跨っている女の屍体が、青く光り出している。
「さ、いよいよだぞ」
「な、何がだ」
「鬼が生まれるのさ」
晴明が言った時、むくりと、女の屍体が動いた。
両手を突いて、屍体が上体を起こした。
ざんばらの髪が、ばさりと顔にかかった。
真っ青な眼が、周囲をひと睨み、ふた睨みして、女の屍体が立ちあがった。(本文より) -
相変わらず酒を飲んで庭先を眺めるとこからはじまります。
映画では戦ってたような気がするけど、蘆屋道満てそんな悪者でもないのね。 -
漢神道士 が此の中で一番好き。
手を引く人 も微妙に。
最終章の清明と道満が帝の前で方術比べをする というのは非常に微妙だった。
そんな簡単に人前で比べられるような域じゃ無いと思うから。
他の作品(陰陽師シリーズ)に比べると、あまり面白くなかった。