サンタのおばさん

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1749
感想 : 235
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  • Amazon.co.jp ・本 (66ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163205403

感想・レビュー・書評

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  • その素顔は不明

  •  結論を簡単に言えば、面白かった。

     まず「サンタ協会」「女性のサンタ」という発想が良い。風刺も効いている。

     母性や父性、家族の役割といったテーマにも考えさせられる。


     そして予想だにしない、しかし爽やかで微笑ましいオチ。


     30分ほどで読み終えただろうか。
     読みやすく面白いので、読書リハビリ中の私にも楽しく一気に読めた。

  • 可愛らしいストーリー。各国を代表するサンタの人物の描写には東野さんらしさがにじんでいて、ファンとしてはくすりとさせられる部分。ファンタジーを現代に上手く折り合わせていて、違和感もない。もしかして、ひょっとしてある日夜空を見上げていたら、サンタのそりが見えたりしたりするんじゃないかと、いい歳した中年男にも思わせるような、ほんわりと素敵な本。添えられたイラストもおしゃれで素敵。

  • かつて東野圭吾さんの本はすべて読むというくらいはまっていた作家さんの絵本ということで読んでみました

    絵本という短さながら、やっぱりさすが東野圭吾さんだなぁ…という内容です
    人種や男女差別などを考えさせられる内容で、新しい視点や広い視野を意識するいい機会になりました
    色々な本は読むけれど、なんだかんだ自分はステレオタイプだなぁ…と実感させられつつも、絵も細かいところまでかわいらしく、ほっこりした気持ちにさせてくれます

  • まぁ、今どき風の予定調和。

  • 杉田比呂美さんの絵にほっこり。

    まさか東野圭吾が絵本とは。
    でもこの文章、たしかに東野圭吾だ。

    ちびっこには文字が多すぎるだろうけど小学生からは読ませたいお話。

  • 325

    2016年では105冊

  • 季節外れだけど、東野圭吾作の絵本。杉田比呂美さんの挿絵がたまらなく可愛い!!こんなに可愛い挿絵じゃなかったら読む気にもならない作品だったと思う。サンタクロースにも様々な国民性があって面白かった。確かに私たちにの頭の中にはステレオタイプのサンタクロースがインプットされていて女性のサンタクロースって考えられないよなー。そんな風に育ってきたなーと思う。最後の一仕事終えた後の各国のサンタさんたちの挿絵がたまらなく可愛い!!2012/418

  • 請求記号・913.8/Hi
    資料ID・100034546

  • <人種・性別の壁を超えて>

    本作は白夜行や容疑者Xの献身、プラチナデータなど、数々の有名作品を世に送り出している東野圭吾作の絵本。作品名の通り、「サンタのおばさん」がテーマとなっている。

    日本人の多くの人が連想するサンタクロースは、某チェーン店のカーネルおじさんのような、白髭・赤服・小太りのおじさん(おじいさん)であろう。しかしこのイメージは私たちが知らぬ間に刷り込まれた一種の偏見である。そうした偏見をなくすべきであるということを本作は教えてくれる。

    また本作では様々な国のサンタクロースが登場する。各国それぞれに担当のサンタクロースがおり、サンタクロースになる際や、国情に合わせた柔軟な対応をする際には、サンタクロース全員の承認が必要になる。そうしたなかで、サンタのおばさんがどうなっているのかということに注目して読んでいただきたい。加えてサンタのおばさん以外にも、国や人種の違いがどうなっているのかということにも注目である。

    唯一の問題点として、絵本という読みやすい媒体にしたにもかかわらず、それが生かし切れていない点である。ページ数が多く挿絵も控えめなため、大人が読む分には十分でも、小学生では高学年以上でやっと読むことができるというレベルだろう。文学的価値はあるが、絵本にはあまり向いていないと感じた。

    本作を通じて、差別・偏見について多くのことを考えることができるはずだ。大人が読んで楽しめる絵本を求めている人にお勧めしたい。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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