サンタのおばさん

著者 :
  • 文藝春秋
3.55
  • (107)
  • (190)
  • (276)
  • (41)
  • (10)
本棚登録 : 1749
感想 : 235
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (66ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163205403

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • サンタの現実…みんなに夢を届けようとすると細かい決め事が存在するんだな笑。サンタになる為の条件を各国のサンタが真剣に議論してて面白い。

    日本サンタは日本が少子化でプレゼントが少なくて済む、ゲーム機だけ配ってればいいと周りから若干バカにされてる笑。発言したと思ったら、サンタが父性の象徴。父親の地位の失墜につきサンタは父親たちの最後の砦 笑。個性がしっかりあっていい感じです!

    心温まるストーリになっています。絵本だけど漢字や表現が難しいから小学生向けでなくて、中学以上?向け。カラーのイラストがキレイでかわいいので、全ページカラーだったら尚良し。

    絵本の東野圭吾もとてもいい!

  • 優しい絵で、「サンタさんはこうじゃなきゃいけない」とか「今まではこうだったから」というサンタさんについての固定観念の話をしている絵本。

  • とても優しいお話でした。
    こういう作品もサラッと書いてしまう作者に脱帽!
    これからも色々な作品を待ってます。

  • この本が出版されたのは2001年。
    サンタ協会ではサーフィンでプレゼントを配ることも、グリーンの服でプレゼントを配ることも承認されているらしい。そしてついに女性のサンタも誕生した。

    これまで、サンタと聞いて、女性をイメージしたことがなかった。
    確かに、男性だけがサンタとは限らないと思った。
    確かに、父性は男性にだけあるものではないし、また母性も女性にだけあるものではない。

  • 現在の社会に対する風刺が鋭い。そして優しさも満ちている。
    大人へのクリスマスのプレゼントにもよさそう。


  • 「告白」のスピンオフであるこのタイトルの絵本が本当に存在すると知り、また自分の住む市町の図書館が保有していたこともあり、興味本位で読んでみました。
    で、好意的な感想が多い中、ケチをつけるのは恐縮ですが、以下、盛大にツッコませていただきます。

    まず本書に登場するサンタ協会の支部配置地域の選定は一体誰が?全部で12支部あるが、アメリカ、カナダ、フランス、イタリア、イギリス、オランダ、ドイツ、ベルギー、フィンランド、日本、で、いきなりオセアニアとアフリカとは、また随分偏った配置ですな。政治的な、作為的な意図を勘ぐってしまいます。

    また、日本や欧州で現代に定着している、いわゆるサンタクロースの標準スタイル「白い髭、白い眉、赤い外套、赤いズボン」は、かのグローバル企業コカ・コーラが流布したイメージであって、そもそもサンタクロースは各国それこそ多様な姿をしていたはず。(もちろん性別や年齢も多様。)なので、女性がサンタクロースになることの是非について議論するなんてのは、随分と不寛容で排他的な組織なのだなぁという印象。

    そしてそれぞれのキャラクターも、イタリアサンタは時間にルーズで陽気、ドイツサンタは規定に厳しいだとか、これこそザ・ステレオタイプというか、偏見に満ち満ちているなぁという印象。

    もちろん、主題は、
    「姿形など大した問題ではない。」
    「問われるべきは人間的資質。」と、
    おっしゃりたいことはわかるのですが。
    男も女も無い!と訴えたい割に、まずタイトルから「おばさん」と付けてしまうあたりも随分乱暴な気がします。
    (好意的な意味を込めて、またわかりやすくする為のあえての「おばさん」なのかもしれませんが。)
    以上
    五月蝿〜いおばはんからの、どーでもいい指摘でした。既読スルーお願いしまーす。てぺぺろ。

  • 30分もかからず気軽に読める本。(文字の多い絵本という感じ)
    ほっこり可愛いお話だった。

  • 東野圭吾作の絵本。

    様々な国を代表するサンタのご発言に、それぞれのお国の特徴が出ているところも面白い。
    日本サンタの熱弁も一人の父親である私の代弁者かな?(笑)

    男女それぞれ。
    既存のルールと新しい流れ。
    いろいろ盛り込まれています。

  • 東野圭吾が絵本!?と物珍らしさに手に取ってしまったけど、文章は確かに東野さんだ…

  • 東野さんのミステリー抜きのほんわかした内容。大人が楽しめる絵本ですねぇ。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

東野圭吾の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×