私の男

著者 :
  • 文藝春秋
3.56
  • (483)
  • (750)
  • (931)
  • (228)
  • (62)
本棚登録 : 5026
感想 : 1014
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163264301

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 私はこの作品のことを忘れられないだろう。
    決して、するする読めたわけではなかった。特に序盤は、義理の娘だからギリギリ(自分の倫理観的に)セーフか?いやこれ絶対実の娘でしょ……うわ…………無理かも、とビクビクしていた。
    だがしかし、文章がうますぎる。どこがと言われると難しいが、ねっとり湿度を持った空気がじりじりと肌にまとわりつくような文章で、かといって癖が強いわけでもないのでするすると読めてしまう。
    後半にいくと、性愛は影を潜め本質的な愛の話になる(と見せかけて、の部分もあることは否めないが)。ここまでずっと花視点で話が進んでいたので、淳悟の本心と人物像が掴めてきたところで話が終わる。答え合わせができたようなできていないような感覚で、ピリオドを打つことができず最初から読み返してしまった。
    創作の中では愛の形は様々であり、歪と決めつけることすら傲慢であると感じる。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00376973

    狂気にみちた愛のもとでは善と悪の境もない。暗い北の海から逃げてきた父と娘の過去を、美しく力強い筆致で抉りだす著者の真骨頂(出版社HPより)

  • 震災で家族をなくし、たったひとりになった少女。その少女を養女とした独り者の男。現在から過去へと遡りながら、話は進んでいく。一応、最後まで読んだけど、異常な関係に嫌悪感でいっぱいになった。今、映画も公開されてるけど、絶対に観ないな。

  • 章が進むごとに過去に遡る形式が最後までモヤモヤした。未来には進まないので、ハッピーエンドにはならず、自分には合わなかった。

  • 実の父と娘の純粋な恋愛はあり得るのか。両親を早くに亡くした者同士にはそうなる可能性はあるのか。

  • 2023/1/16

  • 作家さんもこの本のことも全然知らずに、恋愛ものだと思って読んでみたらいろいろびっくりした。

  • 内容としては奥深いような浅はかというか。
    未来に進まず過去に進む内容。
    未来への思考を期待してしまった

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 2022.04.07 図書館

全1014件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

桜庭一樹の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×