PRIDE(プライド)―池袋ウエストゲートパーク<10>

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163298108

感想・レビュー・書評

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  • マコト 最高

  • 久しぶりに石田衣良の作品を読んだ。

  • ついに来た。
    池袋ウエストゲートパーク完結。
    まぁ完結というよりはしばらくお休みという感じだけど。

    ・データBOXの蜘蛛
    現代人は携帯電話から離れられなくなってしまった。
    携帯がなければ何も出来ない。
    個人情報保護といいながら携帯にはおびただしい量の個人情報がほぼノーセキュリティで入っている。
    そんな大切な携帯電話を盗まれたエリートの話。

    ・鬼子母神ランダウン
    自転車事故に遭った弟とために、犯人を探す姉の話。
    確かに最近は自転車が増え、自転車事故も増えた。
    私自身自転車乗りとして、最低限イヤホンをしないことと原則車道を通ることを再認識。
    タカシが恋に落ちたりもする。

    ・北口アイドル・アンダーグラウンド
    地下アイドルがテーマ。
    上原美優の自殺や海老蔵の暴行など、芸能界には黒い話が多い。
    職業柄仕方がないとは思うが…
    しかし芸能界は芸能界でも地下アイドルのトラブルとはさすがに池袋である。

    ・PRIDE
    「水の中の目」についで読んでいて気分の悪くなるストーリー。
    作中に出てくるリンがPRIDEを持ちつづけてくれているからまだ読めるものの、やはりレイプ柄みの話は読んでいて気持ちのいいものではない。
    個人的には、レイプは極めて卑劣で、醜悪な犯罪であると思う。
    より厳罰化を望んでいる。

    そんなレイプ体験にも負けない強いPRIDEを持った女性の話。
    IWGP最後 (今のところ)に相応しい。
    ちなみに、ここでもタカシは恋をする。
    恋多きキング。
    今度は末永くお幸せに。

    そしてもう1人恋をしたマコト。
    次に池袋でトラブルが起きるまでさようなら。

    まぁ、何だかんだ言っても池袋。
    しょっちゅうトラブルの起こる町。
    次のトラブルもそう遠いことではないと思う。

    これからも池袋のトラブルシューターの活躍を見守って行きたい。

  • 久しぶりのIWGP・・というより石田衣良自体が久しぶり。
    なんかめずらしく恋バナモードといえばそういう感じ。
    IWGPお休み中は恋愛小説が多かったからかな?

    今の社会の問題点をピックアップする点は相変わらず上手なんだけど、初期の方が面白かったかも・・・と思ってしまうのは、私の年齢があがっちゃったからなのかな。

  • キングが恋をっっ!!
    って言う衝撃的な話しからはじまった今作。
    ちょっとびっくりしちゃったよ…
    結局、最後の話しでもキングが元カノとよりを戻すしさ~
    キングも女の子には弱いのね、と新たな一面を見た一作だった。

    石田衣良の作品の中でこのシリーズがやっぱり一番面白い。
    いつまで続くかなぁ~

  • シリーズ10作目ともなれば惰性と言えば惰性で読んでいると思う。
    少なくとも発売日を楽しみにしていたりするわけではない。

    しかし、読んだら読んだでそれなりに面白いし、瞬間的とはいえ心が動くような言葉もある。
    ちょっとだけ嫌いな池袋に行こうかとか思う。

    なんだかんだできっと11も読むのだろう。

  • シリーズ区切りの10作目。しかしまぁ、会話はぎこちなく描写は手抜きで内容は甘い。逆に1作目からの荒削りを持続してるって事かな。ぬるま湯傾向はあるけど、読んでいて楽しい。社会問題のテーマをしっかりと織り込んでいるし、読後感もいい。不満もあるが、許してしまう(笑)結局はこのシリーズが石田衣良の代表作になるだろうな~

  • IWGPシリーズ10作目。

    表題作の「PRIDE」がこの中では一番骨があった。
    それにしても今回は、タカシがチャリに乗ったり、彼女を作ったり
    なんだかキングらしからぬ動きにビックリさせられた。
    マコトにも彼女ができちゃったりして
    どうなるの??って思ったら
    シリーズ再始動に向け、ここで一旦お休みするらしい。

    正直、シリーズ初期の作品の方が断然面白かったし
    このまま変化もなく続いてしまうよりはいいのかなと思う。
    でも、もしほんとに第2シリーズが始まるとするなら
    必ず読むだろうけど
    どんなマコトとタカシに会えるのかすごく期待しちゃうし
    面白さのハードル、そんなに上げちゃって大丈夫なのかな?って心配になる。

    ガツンとした長編で完結させても良かったんじゃないかな。
    なんて余計なお世話やねんけど(笑


    まぁ、なんやかんや言うても
    マコト、タカシ、マコト母、サル…
    みんな大好きなんで、期待はほどほどにして楽しみに待とう。

  • やはりIWGPはいい!キングの恋バナはびっくりだったけど、マコトとの繋がりの強さとか、この二人がいればっていう空気感とか伝わってきました。

  • 掲載ページの関係でしょうがないのかもしれないけど、ひと月掲載のストーリーはやっぱりひねりがなくて物足りないと感じる。
    最後の話PRIDEでは、ようやくマコトに彼女ができた話が出てきて、そろそろいい年なのに大丈夫かなぁと思ってたのでよかった(なんの心配?って感じだけど)
    考えてみればシリーズ10冊目。毎年1年ずつ年をとってるはずで、最初が高校卒業したあとだから、もしやあたしと同じくらいの年!?
    いい年ですね。。。
    今日ふとネットサーフィンしていたらマコトの身長は180cmになっていた。結構長身でびっくり!イメージとちがうわぁ。。

    と、結構思い入れが入りつつあるシリーズ。まだまだ読みたい。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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