人間は笑う葦である

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 86
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163542300

作品紹介・あらすじ

本書に収めたエッセイのテーマは、哲学、政治、芸術、ユーモアなど、さまざまであるが、これらを論じる姿勢は一貫しており、鋭い観察と緻密な論理の二つにとらわれない自由な精神を保つように心がけた。抱腹絶倒の哲学エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 日々の些細な出来事から笑いとは?といった考察まで扱いながら、その全てにユーモアを詰め込めるだけ詰め込んで。哲学者である土屋賢二さんのエッセイ集。

    終始良い意味でふざけ倒しているエッセイばかりです。くだらないとも、ユーモアとも、こねくり回した屁理屈とも言える自由さが詰め込まれていると思いました。

    散々思考や言葉で遊んでから、終盤で自分探しについて考察を挟んでみたり、最後がユーモアについて考えていたりする収録順の妙といったものも感じました。

    何も考え込まずただただ笑って楽しく読み進めることももちろんできますが、手を止めて考えてみるとなかなかに深い言葉や表現も散りばめられていており、時折それを拾いながら読み進めるのもおもしろかったです。

  • 本書は、これまでにいろいろな雑誌に発表したエッセイをまとめたものである。(中略)よく見ていただけばわかると思うが、整然とページ順に並んでいるはずである。(まえがき冒頭)
    収録基準にかんする規定付。

    装幀 / 宇治野 宗輝
    初出 / 『通販生活』ほか

  • 使い古した鉛筆をマヨネーズで合えたような顔
    迷ったときは学生の意見を聞き、その反対を選べば間違いない。
    洞察力、複眼力、自由

  • くだらなすぎてありがとうございます。
    時に笑えて時にムカつきます。
    一部まともなことも書いてますが、そこは私には理解できませんでした。

  • お茶の水女子大の教授で哲学を教えていらっしゃる著者のユーモアエッセイ。
    ユーモアに必要なのは、ふだん意識されない真実を見抜く能力、そして、その真実を知って笑う能力なのである。
    どんなものにも、多くの側面があり、物事や人間の特定の側面だけでなく、それに反する側面も意識することが重要な要素である。
    いつも自由であろうとする著者の精神そのものである本書を所々吹き出しそうになりながら読了した。

  • 大好きです。バカバカしいにも程がある。

  • この人面白いよなぁ…
    結構同じネタで飽きるところもあるんだけどね…

  • 土屋本。ギザ面白い。

  • 人間はなぜ笑うのか?私の写真うつりがわるい理由、高級レストランでのふるまい方など、ますます快調、報復絶倒の哲学エッセイ集

  • おもろかったので、引き続き土屋さん本。<br>
    うん。またおもしろかった。なんの為にもならんけど。。。まぁエッセイってそんなもんよね?

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著者プロフィール

1944年岡山県玉野市生まれ。玉野市立宇野幼稚園、宇野小学校、宇野中学校と、とんとん拍子に宇野地区きっての名門校を進み、中学2年生のとき岡山市立丸の内中学校に転校。岡山操山高校を経て、官僚を目指して東京大学文科一類に入学。2年後、方針転換して文学部哲学科に進学して大学院博士課程中退。東大助手を務めた後、お茶の水女子大学に着任。35年にわたって哲学を教え、現在、お茶の水女子大学名誉教授。 哲学のかたわら、五十歳のときユーモアエッセイ集『われ笑う、ゆえにわれあり』(文春文庫)を出版したのを皮切りに、『妻と罰』『ツチヤの貧格』(文春文庫)、『ツチヤ学部長の弁明』(講談社文庫)など多数のユーモアエッセイ集と、『ツチヤ教授の哲学講義』『ツチヤ教授の哲学入門――なぜ人間は八本足か』(文春文庫)など少数の哲学書を発表、いずれも好評のうちに絶賛在庫中。他に『幸・不幸の分かれ道――考え違いとユーモア』(東京書籍)、『われ悩む、ゆえにわれあり―― ツチヤ教授の人生相談』(PHP)などを矢継ぎ早に発表し、在庫に花を添えている。週刊文春とPHPに連載中。

「2013年 『哲学者にならない方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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