シモネッタのドラゴン姥桜

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 90
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163709505

作品紹介・あらすじ

イタリア語通訳として多忙を極めた30代で出産。初めての育児に悪戦苦闘の末、いつのまにやら"元東大生の母"。シモネッタのユニークで型破りな爆笑子育てエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 田丸さんの文章は読みやすいなぁー。男児の育児、この先が不安でしかないけど、母は見守るだけ。それを学べただけでも◎
    開成から東大へストレート、司法試験も一発合格のすごーい息子さん。それもこれも、田丸さんが干渉し過ぎず、信じる姿勢で愛を伝えたからだな、と。

  • 田丸公美子さんの本はこれが1冊目。

    開成→東大→司法試験合格というエリート街道まっしぐらの一人息子ゆうたくんは、チャーミングで男気もあって、女たらしで、おじいちゃんおばあちゃんや飼い犬を大事にし、男の子を生んだらこんな男に育てたい!と思うけれど、本の中でも何度もおっしゃってるように基本ほったらかしで勝手に育ったそうです。笑

    生まれてから親の元を巣立っていくまで、通訳者として第一線で活躍されながら育てるのは大変だっただろうに、その大変さもすべてユーモラスでウィットにとんだ文章にかえられてて、読んでいて心地よい。

    勝手に育ったとあるけど、なるほど、知的で下ネタ満載な文章もかけて、バリキャリの面白い母のもとに生まれるとこんなイケてる男に育つのも納得!

    あっという間に巣立ってしまって、息子は早くから自立しすぎてて、母としては寂しさもあるけど、女の子を育てる母としては男の子を育てるのも楽しそうだなぁ!子育てっていいなぁ、と思わせてくれる本だった。

    お父さんが一切出てこなかったので、そこは気になった。田丸さんの他の本も色々読んでみたいな。

  • 翻訳家・エッセイストとして知られる著者の手による溺愛むすこ観察記録。子育ての参考になる、ということは皆無で、母子のドタバタ記録である。多少の誇張はあるのだろうが、むすこ開成くんのイタリア男ぶりがいい隠し味となっている。

  • 面白かったー。

    ただの「わたくしの息子は開成から東大を首席で卒業して弁護士になりましたの。わたくしの教育方法をお教えしますわ、おほほほほ」という本かと思ったら、笑える育児体験記だった。

    こんな面白いお母さんだったら息子はユーモアの分かる子供になるよなぁ。ただ、東大にまで行ったのは、単にこの子の才能なんだろう。ホリエモンも「東大なんて授業ちゃんと聞いてりゃ誰でも入れる」って言ってたし。

    ただ、やっぱり大きくなって喧嘩したり自転車盗んで警察に呼び出されたりというくだりを読むと「男の子の親って大変だな」と思わされた。

  • 体が弱かった一人息子のユウタ君を、頑張って育てて東大に入れた話…ではありません(笑) 筆者もこれは実用書ではないと巻末で書かれていますが、息子さんが生まれる前から自分の道を見つけて、母の元を去るまでの物語。

    息子さん、さぞ、英才教育で、勉強ばかりの人生を送ってきたのかと思いきや、幼児期の二語文、三語文に始まり、初めてのナンパ、そっち方面への開花、警察のお世話になるなど、大物感が半端ないです。

    基本的に筆者は息子さんの自主性に任せている所が大きく、他の方が真似をしても、適正ややる気などの違いから、同じような結果にはならないかと思いますが、ご夫婦意外にワンちゃんや塾の先生、おじいちゃん、おばあちゃん、家政婦さんなど、沢山の人と繋がって影響を受けた事で、時々暴走しても自分で軌道修正したり、学歴だけではな意外人間性や社会性を備えた立派な息子さんに育ったんだろうなぁ。

    今後の息子さんの活躍も気になるところです。

  • 面白かった

  •  こども自慢の本。嫌味なく私は読めました。

  • 役にはたたないが面白い内容だ

  • 開成生の実態が分かる点ではおもしろいが、
    成績の悪い子が上昇するための情報は得ることが出来ない。

  • 男の子を育てるって大変だ〜。
    それに、受験、祖父母との関わりについて、考えさせられる。

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著者プロフィール

(たまる・くみこ)
広島県出身。東京外国語大学イタリア語学科卒業。イタリア語同時通訳の第一人者であり、エッセイスト。大学在学中から来日イタリア人のガイドを始めた。著書に『パーネ・アモーレ―イタリア語通訳奮闘記』『シモネッタのデカメロン イタリア的恋愛のススメ 』『シモネッタの本能三昧イタリア紀行』『 シモネッタのドラゴン姥桜』『シモネッタの男と女』イタリア語通訳狂想曲 シモネッタのアマルコルド』などがある。軽妙で味わい深いエッセイのファンは多い。

「2014年 『シモネッタのどこまでいっても男と女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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