ルリボシカミキリの青

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 586
感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163724300

感想・レビュー・書評

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  • 「なんてキレイなタイトル。」
    中身のことはあまり考えず、ジャケ買いのように選書した本。久々に書架で見かけたので読んで見たら、またしても福岡ハカセの本だった。何だろうなあ、この抜けるような爽快感は。
    どこを読んでも新しい発見がある感じ。
    物事をあらゆる視点から見ることで世界が新鮮でキラキラする感じ。前回読んだ福岡ハカセの本よりチョッピリ専門用語が多いけど、こっちの方が私は好きだ。世界は楽しみに満ちているよ、というメッセージが伝わってくる良い本です。実はこの本には隠しテーマがあって、それが私の琴線に触れたのだな、とエピローグを読んで分かった。

  • 図書館で借りました。発売から読みたかったんですが予約リクエストがいつも上位でなかなか借りられず。ようやく借りました。(そんな読みたいなら買えっていう話ですが)
    福岡ハカセはこんなに色々活躍されていてお忙しい身の上なのに面白そうな本をたくさん読んでいらしてうらやましい限りです。そしてきちんと読んだ本を記憶している記憶力もうらやましい。この頃記憶力が低下している自分はうらやましいを通り越してねたましいほどです(笑)。

    読んでいて確かにうちの家庭菜園のパセリは幼生が蛹になる前にハゲ坊主になっているなあとか大昔蚕を飼っていたときは桑の葉を採りに行くのが日課だったなあと懐かしく思い出しました。うちは田舎だったのでそれほど苦労はしませんでしたが都会で幼虫を飼うのは難しそうですね。色々と読みたい本も増え、面白かったです。他の作品も読みたいなあと思います。

  • 去年の夏、アゲハ蝶の幼虫の飼育に夢中になった私は、
    子供だった頃のハカセがアゲハ蝶の幼虫を飼育する話に泣けました。
    最近、週刊誌のハカセの連載を読むようになって
    この本を手にしたのですが、
    「生きる」ということを素敵な言葉にしてくれるハカセが通った道を
    私も通っている気がして、嬉しかった。

  • なんと心惹かれるタイトルであろうか。
    表紙のデザインがまた良い。

    生物学者のエッセイ集。虫メインかと思ったらそうでもなく。
    難しいことを分かり易く、門外漢の側に寄って書いているようなのでとても読みやすい。

  • 直球の科学エッセイ。「動的平衡」の連呼は連載だからしょうがないか。
    執筆、出演が多すぎて研究を辞めないよう願う。

  • (「BOOK」データベースより)
    朽ちかけた木の襞に、ルリボシカミキリがすっとのっていた。嘘だと思えた。しかしその青は息がとまるほど美しかった。しかも見る角度によって青はさざ波のように淡く濃く変化する。それは福岡ハカセがハカセになるまえの、まぎれもないセンス・オブ・ワンダーの瞬間だった。

  • 自分には無い視点で世界を捉えられていて、読後、少しだけ世界が違って見えるような気がした。

    単なる部分が集まると情報を持ってエネルギーを持つ例としてインテルのあの「タラリラン♪」っていう曲を例に出したり、ハチミツが腐らない理由は浸透圧にある、など、生物学者らしい視点と、分かりやすい例えで、馴染みのない分野の情報も分かりやすく読めてとても面白かった。

  • 福岡さんの文章がとてもきれいです。

    この美文家の本を読み続けたい。

  • ◆迷っているキミの視野をひろげる本◆
    希求と探求のこころをもって、世の中の不思議さを問い続ける66のコラム。
    生命のありようや行動はDNAのなせるわざ、「機能性食品」は「気のせい食品」などと、生物学者の言葉は、読むほどに私をはなれて、生命体としての自分を刺激する。
    そして、忘れがちな「心のゆとり」がいつの間にか芽生えていることに気づきます。
    おすすめします。

  • 分子生物学者のエッセイ。まるで小説家のような文体。的確でわかりやすい、そしてユーモアに溢れている。言葉が輝いているのだ。惚れ惚れしながら福岡ハカセのエッセイを読み耽ったのである。

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著者プロフィール

福岡伸一 (ふくおか・しんいち)
生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授。2013年4月よりロックフェラー大学客員教授としてNYに赴任。サントリー学芸賞を受賞し、ベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、『動的平衡』(木楽舎)ほか、「生命とは何か」をわかりやすく解説した著書多数。ほかに『できそこないの男たち』(光文社新書)、『生命と食』(岩波ブックレット)、『フェルメール 光の王国』(木楽舎)、『せいめいのはなし』(新潮社)、『ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで』(文藝春秋)、『福岡ハカセの本棚』(メディアファクトリー)、『生命の逆襲』(朝日新聞出版)など。

「2019年 『フェルメール 隠された次元』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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