Dear KAZU 僕を育てた55通の手紙

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163747309

感想・レビュー・書評

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  • カズはやっぱり偉大だ。

  • 45歳にて現役の三浦カズ。本書は、選手、監督、友人からの手紙とその返答で構成される。2003年から2011年という8年間に渡り、スポーツ雑誌ナンバーに不定期連載という形で掲載された。

    雑誌社からカズへの手紙を依頼するという形を取ったこともあり、55人が自主的に筆を取ったわけではなく、ある意味ヤラセだ。しかし、手紙を書くということにより、それぞれの想いが綴られる。そしてその想いに対する返答。ふしぶしにカズのプロフェッショナリズム、情熱があふれる。特に後輩への返答では、後輩への思いやりであふれている。

    人は、一人では成長できない。いろんな人に支えられて成長する。なぜ、カズが45歳で現役でいられるのか。本書を読めば分かる気がする。

    <目次>
    第1章 夢と希望の国ブラジルから(ペレ、ビスマルク、ジーコ、ワグナーら)
    第2章 朝鮮の地ヨーロッパから
    第3章 監督から(加茂、オフト、ネルシーニョ、トルシエら)
    第4章 仲間から(北澤、都並、エムボマら)
    第5章 後輩から(川口、中村俊輔ら)
    第6章 恩師から(川渕三郎ら)
    第7章 友人・家族から
    特別編
     カズ直筆の母への手紙
     カズ直筆の恩師への手紙
    「僕が“やれた”理由」

    7月11日読了

  • 読み終わった時の率直な感想は
    KAZUは多くの人から愛され、神から愛され、今なお子どもの時の純粋さそのままにサッカーを愛し、大人として人生を愛し、今なおカッコ良く輝き続け、KINGであり続け、そして何よりKAZUだった。

  • 非常に心温まる手紙のKAZUKAZU。
    KAZUってだけで自分にとってはスーパースターです。ドンピシャの世代ですから、そのJ黎明期から代表を強くし、海外移籍、そして超ベテランの現在とずっと報道を通して観てきて、応援してきました。
    そのカズがとても豊かな人生をおくっているのが良く伝わります。サッカーを通して世界中にカズの友人や師、後輩がおり、それぞれの時代で多くの人と真剣に戦ってきたからなんだろうなぁ。自分がこれまで関わったきた人たちに手紙をもらったり、書いたりしとしたら、もちろんこんな濃密な思い出を語る事はできないとうらやましくなりました。
    最後のカズ自身のブラジルからの手紙もとてもいい。気持ちが伝わるものがあり、ぐっときた。

  • フットボールと同じくらい人生を楽しむ
    W杯予選が終わり、選手登録からもれたとき、いっさいの愚痴・不満を言わなかった人柄
    練習にストイックに打ち込む姿勢

    あらためてカズはすごい!と感じさせられる一冊でした。

    あのファッションは若い頃から変わってないそうです。自分のスタイルをもつことが何よりも大切!って書いてましたね。

  • 愚直なまでに一貫しているその姿勢に脱帽です!!

    内容は是非読んでみてって感じやけど、言えるのは、全力・少年・愚直…、たぶんカズがサッカーやってなくても尊敬してるやろなぁ〜。

    とにかくカッコいい☆

  • ペレ、ドゥンガ、ジーコ、バッジョ、錚々たるメンツが揃っていて、
    改めてカズの軌跡のすごさがわかる。

    諸事情でスクラビーの手紙までしか読めていないが、
    また機会を改めて続きを読みたいと思う。

    続き読んだ。
    自身の努力と周りの人たち、環境、
    キングを作り上げたものが垣間見えて
    とても面白かった。

  • 大好きな『KING KAZU』(●^o^●)

  • 世界中から手紙が来ること自体、選手・監督・スタッフから尊敬されてしかるべき存在ということ。
    彼がいたから日本のサッカーは強くなったのだから。

  • 自分がサッカーをやっていたこともあって、サッカーはJリーグ以前から見ていた。
    Jリーグ以前の日本のサッカーは、はっきりと弱かったし、代表の試合が注目を浴びる機会も少なかった。社会人になってから、どのオリンピックだか忘れたけれども、オリンピック予選の試合を見に行ったのだけれども、あまりの観客の少なさに驚いたことがある。その試合も、日本代表はなすすべなく、たしかニュージーランドにやられた。見ていて、正直、勝つ気がしなかった。

    それが変わってきたのが、1992年頃から。
    アジアカップで初めて日本が優勝し、残念ながら最後の最後で届かなかったけれどもアメリカW杯の予選で日本代表が素晴らしい活躍を見せ、Jリーグが出来、といった頃からだ。
    そこには、常にカズがいた。
    アジアカップの決勝戦のサウジアラビア戦での決勝ゴールとなった高木へのセンタリング、W杯予選の韓国戦での決勝ゴール、等、今も鮮明に覚えているプレイが沢山ある。他を圧してうまい選手、というわけではなかったと思うけれども、「なんとかしてくれ」という時に、必ずなんとかしてくれる、勝負強いプレイヤーだった。
    一方で、選手としてのキャリアには不運な面も多い。日本人初のセリエAのプレイヤーとして開幕戦に先発出場しながら、その試合で大きなケガをしてしまったり、W杯予選期間中、中心選手の1人として活躍したにも関わらず、最後の最後でフランスW杯のメンバーから落選したり。

    それでも、まだ現役のJリーガーだ。今年45歳になるのに。
    サッカーが好きで仕方ないのだろう。Jリーグ開幕の頃の一番輝いていた時代とはまた別の意味で、輝いていると思う。
    Jリーグで通用しなくなってもJFLで、そこで通用しなくなっても、地域リーグで、カズならずっとサッカーを続けていそうな気がする。

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