超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか

  • 文藝春秋
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感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163749204

感想・レビュー・書評

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  • トリックや、心理学的アプローチ迄。一当たり出来る。
    文章も飽きさせず、単元毎のまとめもあって読み易い。
    トンデモ超常現象とか、菊池聡の本とダブるところも多いが、読み物としても読める。

  • これいいよ。世の中で不思議なのは、目の前にあるこの風景。幽霊なんていないし、予知などできない。今回の大震災が、実証したよね。

  • この世の中で流布されている超常現象がすべてインチキであることをあばき読んでいて痛快。ただし、超常現象信奉者にはとってはガッカリする内容でしょう。占いのやり方は、相手の気持ちをくすぐりながら、どちらともとれる言葉を使い、表現をあいまいにする。さらに探りをいれながら誰にでも当てはまるようなことを口にすること。幽霊は、レム睡眠の時の幻覚であったり、超低周波音によるものである。こっくりさんは観念運動。予知能力は、大数の法則で多くの人がいれば必ず何人かは当てはまることをいう人がいる。マインドコントロールは、小さな要求から大きな要求になってゆく。周囲がすべて同じ思考の人ばかりだと人は容易に同調する。幽体離脱は、妄想力の強い人が起こりやすいなど。」

  • ≪目次≫
    あなたの知らない世界へ
    第1章  占い師のバケの皮をはぐ
    第2章  幽体離脱の真実
    第3章  念力のトリック
    第4章  霊媒師のからくり
    第5章  幽霊の正体
    第6章  マインドコントロール
    第7章  予知能力の真偽
    おわりに
    特別付録  これであなたも超能力者

    ≪内容≫
    プロのマジシャンで心理学者の好著。例示が具体的でかつ有名な話が多く、それに対する科学的な分析が的確でわかりやすい筆致、説得力に富む。また、どの章にもそれぞれの超常現象のからくりを実体験できる実験(?体験?)コーナーがあり、そのことがさらに「超常現象の否定」の説得力を増している。
    基本的に脳科学の進歩は、超常現象のからくりを解明している。が、心理学的にこれを全否定すればするほど、人間はムキになる(?)生き物らしい…。なので、こうした本を理性的に読める人は超常現象のからくりを理解するが、感情的に読む人は、「全部ウソだ!」とさらに超常現象に入りくむと思われる。難しい…。
    また、頭が良くてズルイ人は、これを利用して悪だくみを企図するだろう…

  • あまり主張しない語り口がよい。

  • 面白かった。超常現象を科学的に解剖する、のではなく、超常現象と人の行動や思い込み、脳の働きとの関係について書かれた本。
    なぜ人は幽霊が「見える」のかが科学的に分析されている。

    占い師はコールドリーディングのテクニックをもっている事、幽体離脱は自分が自分の体の中にいるという意識を脳が作っているためその混乱によって起きる事、念力の裏側の人為的な視覚トリック、霊との更新と無意識の関係、錯覚や眠りの五段階、人が日常をうまく過ごすために媒介を見出すことが幽霊を見せる事、マインドコントロール、予知能力と確率の関係など。

    超常現象を見出してしまう、人という生き物の不合理さ、だからこその面白さを感じられる本だった。

  • 占い、幽体離脱、念力、幽霊、マインドコントロールなどの超常現象が発生するメカニズムについて説明している本です。基本、超常現象は説明できるという本で、心理学や脳のメカニズムによって引き起こすことができることを具体的に書いています。ちょっとしたテストみたいなものも書かれていて、実際にやってみると確かにそうだと関心してしまうところも随所にありました。しかし、超常現象を解明するために一生懸命テストをする人そのものが驚きです。

  • 「幽霊がいるかいないか」ではなく「人はなぜ幽霊が見えるのか」を追求したり,「予知能力があるかどうか」ではなく「予知能力があると感じるのはなぜか」を追求したり…人間の内部に潜むさまざまな姿を科学的にあぶり出してくれます。
     知っているつもりの〈人間〉のことをもっとふかーく知ることで,あなたも安心して幽霊を見ることができるようになるかも。

  •  超常現象と結びつけなければとても面白い本だと思うんだが・・・。

     ルールの違うスポーツで互いにやりあっているようでどちら意見も可もあり、不可もある。そしてすべて科学的にとまとめようとすることに嫌気がさす。

     科学は万能ではない。単なる結果だ。

  • 感想未記入、引用省略

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