かなたの子

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 957
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163811000

感想・レビュー・書評

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  • 予約して長ーいこと待った角田さんの短編集。

    人の内側の、闇とか秘密とか抱えているものが
    どの話にも出てきてぞわぞわと怖い。

    誰も一つ二つ、大なり小なり、あるもんなんだろう。
    見せないし、見えないだけで。

  • 生まれるより先に死んでしまった子に名前などつけてはぜったいにいけない、というのがその付近での了解ごとだった。

  • 色々な恐怖を味わえる短編集。軽いものではなく全て重く感じる闇があった。この作品に限らず色々な顔を見ることができるストーリーの幅広さはすごいと思う。

  • 少しぞっとする短編が8本.古い時代の話も面白かったが、妻との諍いを描いた「道理」が良かった.表題作は死んだ子供のことを思う母親の話だた、ベールに包まれたような感じで今ひとつなじめなかった.

  • おみちゆき/同窓会/闇の梯子/道理/前世/わたしとわたしではない女/かなたの子/巡る の八篇。

    何も知らずに読んだらホラーだった。
    全編通して日本のどこかで本当に起こっていそうな、怪しい雰囲気を出していてぞくっとした。

    『同窓会』『わたしと~』が特に好き。

  • 角田さんの作品は好きだけど、いつもと違った感じ。
    時代も古いものが多いし、とても暗くて重い内容。

  • 短編集。子の喪失、夫婦関係の変化を細やかに描いている。心のひだがゆっくりとさわられるような作品。夫婦間でもお互い完璧にわかりあえることはなく、それぞれ思うことが異なることはよくあることなのかなと思われる。

  • 怖い。人の心の弱さとか昔の暗い部分とかの描写が多くてゾッとする。角田光代の小説自体に少し読む気が失せてしまう一冊だった。

  • 昔々…の遠い頃のお話のようでいて
    今でもつい身近で
    もしかすると自分の身に起こってそうな
    読み手の立場では安心しながらも
    いつしか
    自分が物語に登場してるかも?
    妙な怖さ悲しさのある一冊です

  • 一人の時は怖くて読めません・・。でも日本の民俗からしてどれもありそうなお話で・・どこか遠野にきているような・・そんな不思議な気持ちになった本でした。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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