烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ 1

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 276
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163816104

感想・レビュー・書評

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  • 20150906

  • 異世界ファンタジーの後宮もの?と読み始めたものの、世界観が把握できかけたところから、見えてくるものが変わり始め、最後に反転してしまう。2作目で、欠けていた部分が分かるそうなので、楽しみです。

  • 新聞に書評が出ていて、ほめられていて・・・
    だけど、表紙の絵からしてライトノベルっぽいし、
    でも、松本清張賞獲ってるらしいし・・・と思いながら図書館で予約。
    なかなか回ってこなくて人気らしい。

    が、やっぱりライトノベルっぽかった。
    松本清張賞がどんな賞なのか知らないけど、松本清張らしさはどこにもない。

    若宮のお妃候補としてやってきた名家のお姫様たちが四季の名がついた御殿に入って、そこで足を引っ張り合ったり、ちょっと助け合ってみたりいろいろするお話。

    なんの野心も悪意もないピーターパンでいうウェンディーみたいな子がのほほんとお妃になってしまいそうな話の進み方で、
    「まさにライトノベル。こんな単純な話で受賞?」
    と思ったら、さすがに最後にちょっとどんでん返しはあったけど、重要なセリフの横に「、」がついていたりして、やっぱりお子ちゃま向け??

    けど、全3作予約してしまったので、とりあえず読むか・・・。

  • 読者は春殿のあせびに肩入れしながら読み進めてしまう。最後に、ああいう嫌な女いるいると納得する。そして読後に序章を読むと、全く違う内容に見えてくる。
    昔読んだ少女漫画では、あせびが幸せをになってたパターンだと思いつつ、現実の世界でも男はあせびに騙されるでしょうと思いつつ、若宮よくやったと女子は喝采せずにはいられない。

  • 結末が詰め込みでバタバタで終了。

  • Amazonで酷評されていましたが私は高評価でした。多分20歳最年少での松本清張賞受賞ということがマイナスに作用しているのでは…?
    ラストで衝撃の事実が判明し、そこから世界が一変します。確かに伏線的に詰めの甘いところが多々あったり、王朝物なのに重厚感が足りない部分があるとは思います。でも面白かったです。
    ラストまで登場しない若宮がこの本の評価を落としている気がしますので続編(同時期の話を若宮側から描いている)もあわせて読むとまた印象が異なる気がします。

  • 後宮に入るのは、寵愛を競い合うのは、何のため?

    面白かった。結構何度もひっくり返されて、これでもかとエピソードが詰め込まれている。少女小説上がりの小説読みにはヒット。『彩雲国物語』とか好きな人は好きなんじゃないでしょうか。あくまで、印象ですが。

    あせびが怖い。ずっとあせび一人称だから、いきなり巻き込まれたあせび、戦うすべも自覚もないまま来てしまったあせびに寄り添って読んでいたのに。無邪気は罪とはよく言ったもので。

    浜木綿が最後まで気持ちのいい人物だった。真赭の薄は途中から好きになった。白珠もあのエピソードから。若宮はよくわからない。でも、続きが読んでみたい。

  • 妃の座を巡り4人の姫君たちが争いを繰り広げる。作者は現役大学生。源氏物語とかにありそうな世界だなぁ。謎解きがやけにあっさりというか性急で少し腑に落ちないところもあるものの、この若さで大きな破綻なく物語を紡いでいるのは凄い。源氏物語の影響を受けてそうな感じだよね、作者。2012/630

  • …女とは恐ろしくそして一途な生き物だなぁ。いろんな意味で

  • 松本清張賞(2012/19回)

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著者プロフィール

1991年群馬県生まれ。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、史上最年少の20歳で松本清張賞受賞。デビュー作から続く「八咫烏シリーズ」は、松崎夏未氏による漫画化、中台翻訳など進行中。19年『発現』(NHK出版)刊行。

「2023年 『烏は主を選ばない(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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