烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ 1

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163816104

感想・レビュー・書評

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  • 最後の方はびっくりした。
    いや、あせびのこと全然疑って見てなかったからまさかそんなって…(笑)
    露骨に悪意を込めて行動してなかったから完全に除外してたわ。
    かなり頭が回るんだな。
    早桃のこと、嘉助のこと、双葉のこと、藤波のこと、真赭の薄のこと、全部意図していたと思うとあせびって本当に怖い。
    白珠も相当だったけどまだ露骨だった分、表に一切出さないあせびの方が怖いし質が悪い。
    何より自分は悪いことはしていない、潔白だと信じきってて、謝れば許されると思ってるところに狂気を感じる。
    双葉のことと真赭のことはかなり質悪い。
    藤波も良いように手玉に取られていたと思うと可哀想。
    全てを若宮からネタばらしされた上で若宮に告白するからぶっ飛んでるよなあせび。
    そりゃ若宮が嫌いになる訳だ。
    あたしもあせびは無理だ。

    浜木綿は最初から最後まで好きなのが変わらなかったわ。
    良い女だわ浜木綿。健気過ぎて胸が痛くなった。
    1年かけて真赭のことをバックアップしてたことも凄いし、全て若宮のことを思っての行動ってのが献身的過ぎてもう。
    若宮には浜木綿がぴったりの相手。
    若宮も素直じゃないから浜木綿が寄り添うのが一番。

    真赭は最初は嫌いだったけど、中盤から株が上がって最後は爆上がり(笑)
    良い女過ぎるだろ真赭。
    潔いし、誇り高いし、誠実だし、格好良いわ。
    自分の誇りのため、浜木綿の女官になるって決めたとこも、髪をばっさり切ったところも、格好良すぎて痺れたわ!
    いやー、浜木綿とはまた別の良い女だわ。

    大紫と浮雲と奈月彦の父はなんかもうこんがらがってて(笑)
    大紫怖いなー、奈月彦が小さい頃から命狙ってたとか恐ろしい。
    奈月彦父は浮雲に執着しすぎだし。

    奈月彦の近習が可愛かった。
    また出てくるかな?

  • 若宮の后として選ばれるため登城した四人の姫。しかし、今までの慣例とは違う行動をし続ける若宮やそれに伴う女同士の争い。それに着いていけず涙を流すあせび。一番性格がキツく描かれていた白珠が一番幸せになってて、でも結局はその幸せを掴んだ姿が見れてよかった。悪意がなければ全て許されると知って行動していた。そう見てなかったので、最後若宮のある意味容赦ない一言で、初恋が終わった姿になんともいえない苦さを感じた。自覚がないので、反省を求めるとかできるレベルじゃないし。

  •  同じ光景を別の人物の視点から描く序章と終章。そういうことだったのか!

  • 「八咫烏」の国で、后候補の4人の姫君が選ばれる。
    果たして入内するのは?

    これはすごかった。うまい!!!
    続きのシリーズも楽しみです。

  • みなさんのレビューで気になっていた、このシリーズをやっと、読みました。はじめに「烏は主を選ばない」を読んで、こちらへ戻って読んだのですが、かえってよい順番だったかも。
    八咫烏の国に暮らす姫君たちが、東西南北それぞれの国からやってきて、妃に選ばれるまでのストーリー。
    なにしろ、裏切られるんです。展開に。ニブイ私は最後まで気づかずに読むので、最初の想定(自分の勝手な思い込み)が、最後のどんでん返しでもう、「ウソ~!!」というくらい変わってます。
    少女漫画みたいな絵なのでちょっと敬遠していましたが、夢中で読んでしまいました。

  • 図書室の先生のおススメ。普段読まない傾向だが悪くない。でも、そんなに何もかも覆さなくてもええんちゃう。

  • 金烏の嫁選びで登殿する姫達の攻防。後半で失速

  • 登録忘れ?間違って消した?

    女の争い。意外と怖いお話。

  • 個性豊かな女性4人のドロドロな戦いか?と思いきや、最後のどんでん返しにビックリ!読後感が少しスッキリしないものの、でも嫌いじゃない(*´∀`*)悔しいのは騙されていた自分と、若宮の考えについて行けてなかった事。この若宮さま憎たらしいのにカッコいいんだよな(ノω`*)悔しい!2016.11.22読了

  • ラノベファンタジーな表紙なのに松本清張賞受賞ということでまずびっくり。
    人型から八咫烏に変身するという以外は平安絵巻っぽい設定で、世継ぎの若宮の后選びのために集められた姫君たちのバトルを描く。肝心の若君が現れないまま次々と事件が起こり…
    最初は四人の姫君がステロタイプだし女のドロドロした戦いは苦手と思ったが、読み進むにつれてそれぞれ印象が変わってゆき、ラストはどんでん返しでかなり驚いた。
    レビューを見ると毀誉褒貶が極端だが、それもわかる気がする。とりあえず続編は読んでみたい。

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著者プロフィール

1991年群馬県生まれ。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、史上最年少の20歳で松本清張賞受賞。デビュー作から続く「八咫烏シリーズ」は、松崎夏未氏による漫画化、中台翻訳など進行中。19年『発現』(NHK出版)刊行。

「2023年 『烏は主を選ばない(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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