烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ 1

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163816104

感想・レビュー・書評

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  • 個性豊かな女性4人のドロドロな戦いか?と思いきや、最後のどんでん返しにビックリ!読後感が少しスッキリしないものの、でも嫌いじゃない(*´∀`*)悔しいのは騙されていた自分と、若宮の考えについて行けてなかった事。この若宮さま憎たらしいのにカッコいいんだよな(ノω`*)悔しい!2016.11.22読了

  • ラノベファンタジーな表紙なのに松本清張賞受賞ということでまずびっくり。
    人型から八咫烏に変身するという以外は平安絵巻っぽい設定で、世継ぎの若宮の后選びのために集められた姫君たちのバトルを描く。肝心の若君が現れないまま次々と事件が起こり…
    最初は四人の姫君がステロタイプだし女のドロドロした戦いは苦手と思ったが、読み進むにつれてそれぞれ印象が変わってゆき、ラストはどんでん返しでかなり驚いた。
    レビューを見ると毀誉褒貶が極端だが、それもわかる気がする。とりあえず続編は読んでみたい。

  • 人の心の奥底にくすぶっている想いがふきでた後半がたまらなく面白かった。
    后の候補として女のドロドロとした戦いが永遠と続くのかと思いきや
    すごいストーリーが待っていた。

    このあとのお話が俄然楽しみになってきた。ワクワクするくらいに。

  •  外観は「コバルト文庫」とか「X文庫ホワイトハート」とかで刊行されてもおかしくない、いかにも少女小説にありがちな和風ファンタジーだが実は・・・・。精読せずになんとなく流して読み進めていたので、迂闊にもミスリードにまんまと嵌り、終盤の急展開に面喰ってしまった。文章のテンションに若干波を感じる(筆が動いている所とそうでない所の差)のと、小細工が多すぎて読後感がすっきりしないのが惜しい。

  • そーきたかー!と畳み掛けるような最後にはむむむ。
    十二国記が好きなのですが、独特の世界観があってシリーズに期待

  • 東家春殿のあせび、南家夏殿の浜木綿、西家秋殿真赭の薄、北家冬殿の白珠。日嗣の御子若宮の后選びで集められた四人。
    表側だけじゃなく、各家や各人の思惑が入り交じっていて、その一面だけでは分からない。
    浜木綿の女房になった真赭の薄が一番素敵かなー。
    まあ、なんと言ってもあせび。

  • 面白い! ずっと桜花宮でのお妃候補の争いが続くものだとばかり。 人を見かけだけで判断できないですねぇ。 1年の間に様々な事件が起こり、候補者それぞれの政治的背景や生い立ちが徐々に明らかになって来て、なるほどなるほど、こりゃこいつが悪いわと納得できたと思いきや、更なるとんでもない展開が。 若宮いい性格してるわw 
    四家の今後の出方も気になりますねぇ。 あの姫は本当に? そしてあの家の本性は? 一番怖いのはどの家だろう。 2巻目も早く読みたい、

  • 9月24日読了。図書館。シリーズ1冊め。

  • 談話室のファンタジーのお勧めで見たんだっけか?と思いながら読んでいくと・・・これは・・・設定はファンタジーだけどちょっとミステリーか??おもしろかったです。

  • 面白かった。

    最後まで読んで、序章をそういうことかあと理解出来た。
    腐りまくってたら、正解に近い答えが出てたのかも!


    あせび視点で進むからあせびがうまく后になれてハッピーエンドかと思いきや!


    序章で若宮の奈月彦は、桜の下の女の子を美しいと思った。
    けど、若宮が「この人がいい、と思った」この人は悪友のすみ(浜木綿)。男だと思うよー。
    男でも話としては通じるんだけど。

    わからなかったのが幾つか。
    あせびに掛けられた「紫の絹で出来た上等な着物」は金烏台から。ってことは、文机に置いてあった文もそうなわけで、
    じゃあ、
    「お母上の二の舞にならぬよう、心を強く持ってください」「浮雲が無くなったので、仕事が楽になりました」
    前者はわからないでもないけど、後者がうーん。
    無くなったの漢字から、浮雲は長琴のことっぽいけど、楽になるってことは、管理してるとか、それでうまく事が運びそうなって事だとすると金烏代ではなく若宮がいいそう。紫の着物を置いていってもおかしくはない。
    でもなんだかすっきりしない。
    他に金烏代と文通してるような内容あったっけ?

    後は烏太夫の話がイマイチわからなかったとこかなあ。

    白珠が一番幸せになった感。
    薄は漢字が出てこない。浜木綿に仕えてキャリアウーマンでいきそう。
    あせびはある意味一番幸せ。精神科系の病名が付きそうな人。周りが自分の思い通りに動いて、その影響で不幸が起きても何も感じない。
    浜木綿はこれから大変そう。旦那の若宮も本当は浜木綿の親が自分の母親を殺してないと思ってるのに罪悪感につけこんでる様な腹黒っぽいし。

    東家当主ちょっとしか出てないのに存在感が最後まで読んでしまうと際立つ。
    自分の娘でないとわかってて「とても父の子とは思えない」父親似と噂だと言われて「どこがなのだろうね」
    普通にスルーしちゃうけど、嫌味ったらしいというか、血の繋がらない娘にかける言葉と思うと寒気がしそう。

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著者プロフィール

1991年群馬県生まれ。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、史上最年少の20歳で松本清張賞受賞。デビュー作から続く「八咫烏シリーズ」は、松崎夏未氏による漫画化、中台翻訳など進行中。19年『発現』(NHK出版)刊行。

「2023年 『烏は主を選ばない(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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