月下上海

著者 :
  • 文藝春秋
3.27
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本棚登録 : 783
感想 : 131
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163823508

感想・レビュー・書評

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  • ★2.5

  • 冒頭から途中まではあまり面白くなくて、
    なかなか読み進むことができず。
    だいぶ時間をかけて少しずつ読んでいたのですが、
    急展開!
    その後は引き込まれる様に読了。
    急展開する迄がかなり長いので、
    ここで脱落する方も多いのではないかと思いますが
    頑張って読んで欲しい。

    主人公の衣装や装飾品の事細かな描写が素敵で
    つい想像してしまう。

  • スリリングで楽しめた。

  • 戦争中 上海に渡って絵を描く美人画家 矢島多江子 若かりし時期の瑠衣との不幸な結婚生活から逃げ出したが、上海でも歴史に翻弄される。

  • 松本清張賞受賞。
    昭和17年、八島財閥令嬢であり人気画家である八島多江子は、戦時統制化の日本を離れ上海に渡った。
    日本が敗戦に向かいつつある頃、上海の東洋のパリとも呼ばれる租界(外国人居留地)で、贅沢に暮らす多江子。
    陰謀に巻き込まれながらも、恋をして、たくましく生きて・・という話なのだが、漫画みたいな展開で、もう一つ入り込めなかった。
    (図書館)

  • 戦時下の上海で、逞しく生き抜いた女性。
    浮気症で奔放な元夫との壮絶な別れ。
    憲兵の手先になって、上海の富豪に近づき、恋に落ちる。
    憲兵に騙され、犯されながら、友情を抱くことになる。

  • 導入で脱落。また時間をおいて読んでみてもいい。

  •  

  • 戦時下の上海を近代的美女の財閥令嬢が、上質でおしゃれな(ハイネックの)衣装で闊歩する。

    彼女と様々なタイプの男性(含:菊池寛?)との係わりが見所。

    うん、少女マンガを大人になってから味わってる気分。

  • スキャンダルを逆手に人気画家となった財閥令嬢多江子は、戦争統治下の日本を離れ、上海に渡った。
    上海で出会う3人の男と、元夫。
    多江子の運命はいかに。

    この時代の上海の様子を知らず、話の取り掛かりが掴みにくく、入り込むまでに時間がかかりました。
    東京の章を挟んで、その後上海の章に戻ってからは、一気に面白くなったように思います。

    多江子の魅力に溢れる姿が全て。
    出会う人達が皆彼女に夢中になる。でも、彼女が唯一愛した元夫だけは、彼女だけを見ることはなかったという寂しさ。

    嫌な奴慎との最後の別れは、ドラマチックで良かったです。

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著者プロフィール

1958年、東京都江戸川区生まれ。早稲田大学文学部卒業。松竹シナリオ研究所で学び、脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年、『邪剣始末』で作家デビュー。2013年、『月下上海』で第20回松本清張賞を受賞。その他の著書に「婚活食堂」「食堂のおばちゃん」「ゆうれい居酒屋」シリーズや、『風待心中』『ゆうれい居酒屋』『恋形見』『いつでも母と』、共著に『猿と猿回し』などがある。

「2023年 『婚活食堂9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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