空棺の烏 八咫烏シリーズ 4

著者 : 阿部智里

• 文藝春秋 (2015年7月29日発売)

感想・レビュー・書評

[Obachan0358さんの感想 · 2023年10月1日]

烏シリーズは面白い！
これは、外れないね

[mayの本棚さんの感想 · 2023年4月22日]

日本神話にも登場する三本足の伝説の烏「八咫烏」…人間の姿に変身することもできる彼らが支配する山内を舞台にして描かれる異世界ファンタジー「八咫烏シリーズ」の４作目『空棺の烏』です。

宗家を守る山内衆と呼ばれる上級武官を育てるための養成所「勁草院」に入峰した雪哉のお話。今回はなんと学園もの⁈一作目は後宮ものだったし、ひとつのシリーズでいろんな趣向が楽しめるなんて、すごいですよね。

いやぁ〜今回もおもしろかった！一作目から確かにおもしろいとは思ってましたが、三作目から見事にハマりました。次巻へ続く伏線や予告が気になります、早く続きが読みたいです。

[khs5001e2503さんの感想 · 2023年4月13日]

八咫烏シリーズの4作目。
主人公の雪哉が勁草印に入ってから卒院するまでの話。
相変わらず、時代小説のように貴族出身と平民出身の烏のイザコザと貴族間のイザコザが多いが、読んでいて面白い。
そんな中でも前作との繋がりもあり、キチンとしたストーリーになっている。
このシリーズは最初の本はイマイチだったが、進むにつれて読みやすくかつ面白さが増していく。
次作への布石も打たれて終わっているので次も読んでみたい。

[ユカリ☘さんの感想 · 2023年1月23日]

八咫烏シリーズ第1部の第4作目。

シリーズ、回を追うごとにどんどん面白くなってくる。
　
頸草院での、隠してきたけど明らかになる雪哉の優秀さ。若宮の人を見る先見の名に感嘆する。
雪哉本人は、全てをわかり、人を掌の上で転がすことに後ろめたさや諦めもみれるが、転がされた本人たちがそれを分かった上でも雪哉を慕う。
そのあたりの話も面白い。

終盤は、猿の再来と、未曾有の大地震を仄めかして最終巻へと続く。
もうこれはすぐに最終巻を読むしかない。

[大津さんの感想 · 2022年11月3日]

勁草院での雪哉のお話。
魅力的なキャラクターも増えてきて、次々ページをめくりたくなる勢いは相変わらずだった。
二巻から比べると、雪哉の成長が確実に感じられて、思い入れが抱ける。

[ファンタジーファンさんの感想 · 2022年9月11日]

個性的な登場人物の心理描写が、素晴らしいです。シリーズの世界に愛着を感じてきました。自作も読みます。

[nijntje1192さんの感想 · 2021年11月17日]

雪哉、天才か。勁草院の話だけで終わればある意味平和だったけど、終盤の展開でこの先が心配よ!

[1604さんの感想 · 2021年10月8日]

雪哉は若宮の為、勁草院に入峰し、院内の身分差別や権力争いを解決する。金烏の継承問題に揺れる中、再び猿が現れる。

[SACRAさんの感想 · 2021年5月25日]

八咫烏の世界を統治する宗家の近衛集団「山内衆」を養成するための訓練学校「勁草院」でのお話。シリーズの中で１番面白かったな。学園ものですから、成績争い・妬み・教官の贔屓・男の友情がてんこ盛り。新しい仲間も増え、再び人食い猿登場で次巻が待ち遠しい。

[ぽんすこさんの感想 · 2021年3月4日]

第2巻で、ありのままの自分ではなく北家の御曹司という身分としての自分を利用されたと知って、本当の自分を見て欲しかったとある意味わがままをこねた頃の雪哉の精神がずいぶん成長していて驚いた。若宮のためならどんな汚い手も使う、という「化物」とも呼ばれる行動をするようになった強かさに、もう2巻の頃の、若宮に振り回され情けない声も上げる可愛らしい雪哉の面影はだいぶ薄れ、若宮とともに山内の未来を支える頼もしい存在であるということを感じ、成長に胸を躍らされワクワクする気持ちもあったがやっぱり少し寂しい。どんどん雪哉の今まで知らなかった一面が見えてきて彼により深い魅力を感じた巻だった。

著者プロフィール

1991年群馬県生まれ。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、史上最年少の20歳で松本清張賞受賞。デビュー作から続く「八咫烏シリーズ」は、松崎夏未氏による漫画化、中台翻訳など進行中。19年『発現』（NHK出版）刊行。

「2023年 『烏は主を選ばない（4）』 で使われていた紹介文から引用しています。」