- Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163903354
感想・レビュー・書評
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2016・本格ミステリベスト10、第2位作品。
エラリー・クイーンの名作「悲劇四部作」へのオマージュ作品。海外物が苦手な私は予習を怠り未読の為、作品の面白さが半減してしまったのではないかと後悔中。
あるとき急に聴覚を失って引退を余儀なくされた超大物時代劇スターの片桐大三郎。暇を持て余すようになった彼は趣味の素人探偵に力を入れる。相棒は彼の「耳」を務める野々瀬乃枝(のの子)。今日ものの子達を振り回しながら、片桐大三郎は颯爽と悪を斬る!
片桐大三郎の型破りな行動と長い前置きからヒントを得、ほうほうと謎解きを楽しむ事が出来た。しかし、事件は陰惨なものもあり、解決後は侘しくなることも。
特に3作目のオチは…。その前のオチでもきれいに終われた気がするのに。4作目、事件自体は凄くないけどある事で楽しめた。誰か気がついた人いるのかな。 -
歌舞伎役者から時代劇俳優へと転身し、大活躍した国民的俳優・片桐大三郎。
俳優は引退したが、芸能事務所の社長として忙しい日々を過ごしている。
この片桐大三郎、昔ながらの俳優なのだが、困った趣味が一つある。
警察沙汰の事件の謎を解くのが大好きなのだ。
おかげで周囲は振り回されて…。
フワイダニット系な話が多い感じ。
ドラマ化したら片桐大三郎は北大路欣也かな。
収録作品:ぎゅうぎゅう詰めの殺意 極めて陽気で呑気な凶器 途切れ途切れの誘拐 片桐大三郎最後の季節 -
作中の大三郎の一代記はラストで何かに繋がるのかと思ったのだが、本当に単なる一代記だった。三船敏郎を中心に萬屋錦之介とかいろんな時代劇スターの人物像を一緒くたにして、ドルリー・レーンの頭脳を加えた大三郎。彼の回想に出るスターのモデルは市川雷蔵とか三木のり平かな。乃枝ちゃんはペイシェンスちゃん?夏に章での大三郎の優しさにはほろり。本家のドルリー・レーン4部作は、XとYしか読んでいないので、やっぱり読まなくては。倉知さん、最近仕事量が増えましたね。
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仕掛けに気付かせてからの半ひねり。逆に、万一気づかなかったり、未読だったらあまり面白くないのかな。最終話は特に良く出来てるが、3話目の仕掛けがわからなく不勉強なり。7.5
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クイーンのドルリー・レーン四部作へのオマージュ。
聴力を失って引退した元銀幕の大スターが警察に協力して探偵趣味に邁進する連作短編集。
クイーンの作品と設定など似てるが結末はちがうし、雰囲気もかなりちがう。事件の内容的にかなり後味が悪い話もあるが、全体として明るいノリなので二段組みでも読みやすい。最後の作品は本家を読んでいた方が「やられた」と思えるかも。 -
いろんな意味で倉知さんらしい。続編が出たらまた読んでもいいかな?と思うくらいには楽しかった。
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内容紹介
この一冊で、エラリー・クイーンの〝X・Y・Zの悲劇〟に挑戦!
歌舞伎俳優の家に生まれたものの、若くして映画俳優に転身、
世界的な人気を博す名監督の映画や、時代劇テレビシリーズなどに主演し、
日本に知らぬものはないほどの大スターとなった片桐大三郎。
しかし古希を過ぎたころ、突然その聴力を失ってしまった――。
役者業は引退したものの、体力、気力ともに未だ充実している大三郎は、
その特殊な才能と抜群の知名度を活かし、探偵趣味に邁進する。
あとに続くのは彼の「耳」を務める新卒芸能プロ社員・野々瀬乃枝(通称、のの子)。
スターオーラをまき散らしながら捜査する大三郎の後を追う!
「ドルリー・レーン四部作」を向こうに回した、本格ミステリー四部作をこの一冊で。
殺人、誘拐、盗難、そして……。最高に楽しくてボリューム満点のシリーズ連作。 -
エラリー・クイーンのドルリー・レーンシリーズへのオマージュ的作品。聴力を失った探偵が主人公。現代風にタブレットで耳代わりをしたり、なかなか面白かった。
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本家は読んだことがあるか、覚えていません。
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人物配置もトリック、謎解きもそつがないとは思うが。
けいたんさん!
>海外物が苦手な私は。
何を隠そう、私も苦手なの。
その昔、アガサシリーズを読んだくら...
けいたんさん!
>海外物が苦手な私は。
何を隠そう、私も苦手なの。
その昔、アガサシリーズを読んだくらいで。
ずっと読みたい本があるんだけど、
海外物というだけで後回しにしちゃってて。
なぜなんだろうね。
カタカナが読みづらいとか…なのかなぁ。
自分でもよくわからない。
今度挑戦してみよう♪
またまた、似てるところがあって嬉しい~♪
またまた同じですねヽ(*´∀`)人(´∀`*)ノ
私も海外ものはほとんど読んでないの。
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またまた同じですねヽ(*´∀`)人(´∀`*)ノ
私も海外ものはほとんど読んでないの。
まず名前に苦労する(笑)
外国って色んな呼び方があってややこしいし、何より長い名前が多い。覚えるのが大変。
それから、古いお話は訳がちょっとわかりづらくてなかなか頭に入らない(〃∀〃)ゞ
アガサクリスティも「そして誰もいなくなった」と「カーテン」くらい。
もっと読みたいよね。
それから絵本の事ありがとう♪
でも本当に自分らしくなくて書いていて恥ずかしいよ。
やっぱりミステリの方が気楽でいいわ(笑)