- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163904016
感想・レビュー・書評
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美味しそうなお菓子がたくさん出てくる本。お菓子のことを表現する感覚とか、繊細なお話ばかりだった。人を好きになるのってわからないよなぁ。私は夫のことをこんなに好きになると思ってなかったし、今も更新しているのは本当に良い結婚ができたんだと思う。今のところは。そしてこれからもきちんと話し合ったり喧嘩したりしていきたいなと思った。年に一回爆発させる喧嘩も興味がある。それもまた良さそう。明日は子どもの一歳の誕生日。さっきちょうど、まずは私たち2人とも子育て一年頑張ったしケーキを食べたいとおねだりしたところだった。生活を彩るあってもなくてもよい嗜好品。そこに生まれる会話や気持ちは無限にあるんだと思う。
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それぞれが主人公として物語が書かれていて好き
出てくる食べ物もみんな美味しそう -
23/10/03読了
わりと素直に優しい話だった -
下町の洋菓子店の職人肌店主とパティシエの孫娘、その婚約者に後輩の青年、青年を想うネイリスト、洋菓子店の客…といった人々が織りなす連作短編集。
優しいお菓子も深みのあるお菓子も、それぞれの魅力と沼があり。その時々で求められる嗜好品。
人々もまた、内なるクリームのように、奥まり見えない顔や想いもあり。確定されたものでは無い関係性でも、今、横にいる。
安心にも、模索にも、持続にはそうあろうとする意志が必要で。その事に時に難しさを感じたり、無意識になったりしながらの、いつもの日常、並ぶショーケース。
お菓子の描写が美味しそうで、色々食べてみたくなりました。 -
祖父の西洋菓子店を継ぐ孫、その周りのお客さんや仲間たちの視点で書かれた短編集。短編集だけど話がつながっていてサクサク読めた!!
感情や人間模様がお菓子の食感見た目などに合わさって表現されていたり内容も人間らしさがあってすごく読み心地の良い作品でした。
洋菓子店に行きたくなるなあ。 -
昔ながらのケーキ屋さんのお爺さんと、パティシエのあき。
ケーキの名前がタイトルについた編ごとに、それぞれの人の視点で描かれていく。
人から見たらあきは強くて、感情が見えなくてクールに見えるけど、本人目線だととても人間らしい。
読んでいて、人の話はとても面白かったし、ケーキの描写はとても美しかった。(食べたくなる系の話ではなかったけど) -
千早さんの作品としては甘すぎる印象だった。