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- Amazon.co.jp ・本 (498ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163914022
感想・レビュー・書評
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日本人初のイコン画家として知られる山下りんの生涯を描いた作品。絵師になりたいという激情の赴くままに行動する勢いと、自分の思いと違うとみるやあっさりと見切って次に進む割り切り方がすごいなと思った。反面、そうした行動は“わがまま”とも受け取られ、あちこちで反感を招いてしまう。真の意味での信仰に目覚めてからはそうした行動も抑制されたように見えた。
ニコライ堂は昔よく訪れたが、中に入れたことは一度もないので、機会があれば再訪してみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イコンの画家、山下リンの自伝的フィクション。彼女の絵に対する執着、描かずにいられない熱情。そして宗教画への葛藤と祈りへの目覚め。どの出来事もグイグイと引っ張られながら自己を貫く姿に圧倒された。
この物語はもちろん山下リンが主役だが、大主教ニコライ師の生き方人柄も主役以上の存在感で心に残る。