誰がウェブ2.0を制するか ネットvs.リアルの衝突 (文春新書 546)
- 文藝春秋 (2006年12月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166605460
作品紹介・あらすじ
インターネットは、「ウェブ2・0」というパラダイムの出現で大きな岐路に立たされた。ネット社会の理想は国家権力と激突し、インターネットの覇権を巡って国家間の総力戦が開始された。
感想・レビュー・書評
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もう、随分前の話に思える。まだ7,8年しか経っていないのに。ウィニー開発者の動機や心情を紐解きながらファイル交換ソフトにまつわるお話。
後半は全く違う内容。半導体メーカーの凋落とか、なんだか取り留めの無い話。本のタイトルとの関係が希薄。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
インターネット創世記から黎明期までの(自分の知らない世代の)時代の流れを追うことが出来た。詳しく知るにはもっと詳しい書物を調べなくてはいけないかもしれないが、概要を把握するには良い。
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Winny裁判の件に関しては興味深く読めた。どうして開発者が逮捕されないといけないのか、と思っていたけど、開発者自身がそういう思想をもともと持っていて違法共有目的で開発した部分も少なからずあったということ。でも、そういう可能性も考えたってことを理由に逮捕するのはやっぱり行きすぎだと思う。「コレって犯罪にも使えるよね」と思いながら包丁を作ったら、その職人は逮捕されるのか?■後半は日本のIT・家電業界の盛衰について。これまでの業界の歴史がわかりやすく書かれていて面白かった。
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Winnyの話題が大半で、タイトルとのギャップが激しい。
歴史を知るにはいいかも。 -
素人でもわかりやすいネット事情
前半
ファイル共有ソフトをめぐる著作権問題に言及。
著作権自体のあり方を見直すことを意図した思想犯
エンドユーザー同士が直接繋がれる情報伝達手段の理想の域に達したネット構造に、既存の権利や法律がどう立ち入るか。
後半
IT業界の開発における日本の苦戦。
ネットがもたらす可能性の認識で出遅れた日本
製品化における各国の製品規格の衝突、開発バトル。 -
主にWinny事件を元にネットとリアルの関係を論じている。
元々は技術者だけの世界だったインターネットがリアルに交わることで様々な問題が発生している。Winnyについても、P2Pによる分散コンピューティングの理想と現実世界の著作権の対立ととらえられなくもない。
そして、最後に唐突に情報大航海時代の話も出てくるのだが、もうこれは終わっているんですよね。結局、官主導のITプロジェクトは失敗するってことですかね。 -
「もう読まない」って言たけど…積読用に一冊あったので読んだ。これは整理された史実として、けっこうわかりやすかったかも。ネットとリアルという構図にフォーカスする軸もわかりやすいし、時事ネタの背景や周囲の環境の理解も深まった。…ちょっと古い本だけど、過去を振り返る意味ではいいかも。現在に直結する歴史の本ですな。
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2011.3.15