- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166608874
感想・レビュー・書評
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というか著者は働いたことないの?
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人間がブラックである以上、ブラック企業は無くならないとは思うのだが、気になったのは、社会へのコスト転嫁だな。いったいいくらになるんだろうか?試算はあるんだろうか?こういう会社を許してると、結局は国民負担になる。という点では法人税というのは高くてもいいのかな?って気もする(儲けてる会社ってのは全部ではないが大抵良心的ではないものだし)
ブラック企業の見分け方はいろいろあるけど大量採用は何かあると思って間違いない。新卒採用は全従業員の5%ぐらいが適当。だから、「若者多くて元気な会社」をアピールしてるところは怪しい。学生にはよさそうに見えるだろうけど。あとは通年で中途採用の募集広告出してるところもちょっとアレかな。IT企業に多いけど。
著作としては多少粗いところもあるが、POSEEのような団体がもっと世に知れていろんな抑止になる事を期待したいところ。 -
若ものよ反撃せよ。
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これはあくまで企業の話だから教員には関係ない、という気持ちを捨てて、教員こそこの本をサラッとでもいいから読んでおくべきだと思った1冊。
読んでいてすぐさま思い浮かんだのが、自分の職場の現状だったのもその要因の1つである。
教職員組合(日教組)の組織率の極端に低い現在の職場では、ブラック企業とよく似たような状況が若手教員にふりかかっているなと、そう思わざるを得ないことがたくさんある。
本書でも書いているように、やはり教員であってもそういった状況は社会的な視点からも許してはならないと思うので、若い教員こそその状況を打破するためにも教職員組合にきちんと加入することが重要なのではないかなと、そう強く思った。 -
友達からの誕生日プレゼント。blogosで結構話題になっていた。自分がどれだけ幸せな仕事をしているかよくわかった。
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本書は、いわゆる”ブラック企業”の実態を暴き、そのターゲットとなる若者達に対して、また、社会全体に対して、有効な解決策を提示するものである。なお、ブラック企業について、これといった明確な定義はないようだが、わかりやすく表現すると「違法または違法に近い労働条件で若者を働かせる企業のこと」となる。
さて、このような話を聞くと、みなさんはどのようなイメージを持つだろうか。「要するに、ブラック企業って、法律を守る体力もないようなどこぞの零細企業だったり、日雇いをかき集めて、危険な現場で働かせるような存在そのものが怪しい組織だったり・・・働く前からブラックであることを明確に特定できる・・・そんな企業のことでしょ!?」。そう、思うかもしれない。ところが、どっこい、である。本書が非難するブラック企業は、大企業であり、むしろ、世間ではよいイメージをもたれている企業ばかりだ。だからこそ、タチが悪く、一朝一夕に解決できる問題ではない、と著者は主張する。
著者である今野晴貴氏は、自らが代表を務めるNPO法人を通じ、実際に被害にあった若者達、何十人、何百人達に接してきた張本人である。火のない所に煙は立たない。感情的になりすぎて、客観性を失いたくないが、この本に我々が見過ごしてはならない内容が書かれていることもまた事実だ。
これから就職をする(あるいは就職したての)若者達が自らを守る手段として・・・
日本をよりよくするための政策を考える人達や、彼らを苦しめる一因を作っている企業側が、世の中の現状を正しく認識するためのインプットの1つとして・・・
読んでおきたい一冊だ。
(書評全文はこちら→http://ryosuke-katsumata.blogspot.jp/2013/03/blog-post_22.html) -
読むと気分の悪さが増幅する一冊
スポーツでも何でもルールがあり、ルールを守る事で楽しさが倍増するものだと思うが、今の新卒はいきなりルール無用のリングに丸腰で登らされる社会現象がリアルに描かれている -
私たちの年代全員が読むべき社会問題について。
旦那の会社もいつブラックになるか・・・むしろもうなっているかもしれない。
これからは会社に入社すれば一生安定という安心感はないので、いつでも食べていけるような実力が必要だ。 -
日本の現在の雇用形態からすると、終身雇用制度が崩れ、会社も人材を育てるところではなくなってきているのは事実。いわゆるブラック企業が増えていく実態も、今の日本の厳しい状況をものがたっている。
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kindleで初めて読んだ本。日本の企業は全てがブラック企業になる要素をはらんでいると思う。一番問題なのは、善意でやってるブラック企業が結構あるということ。ワタミとか。日本人はツラい=成長=成果、みたいなところがあるよなぁ。まあ若干は自分にもあるが。
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「ブラック企業」という表現が正しいのかはさて置き、経営者として考えさせられる内容でした。
そもそも日本人の仕事に対する考え方って歪んでると思いますからね。長時間、休みなしで働くことが美徳みたいな考え方が若い人にもあるし、その考えを上手く利用しちゃうからこういうことが起こるんでしょうね。
参考に読んで見るのは面白いかもしれないです。最後ら辺はつまらなかったです。 -
ブラック企業について、若者の視点から書かれておりかなり参考になった。特に、第5章「ブラック企業から身を守る」、第8章「ブラック企業への社会的対策」では長期的にブラック企業に対して立ち向かっていく「戦略的思考」の具体例が示されており、まさにブラック企業が一部の企業に限ったものではなく自分の直近の未来にも関係してくるということが理解できる。
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結果、若者の人生を弄ぶようなひどい話があることに驚かされた。
ただ、本書に挙げられた会社以外でも、知らず知らずのうちに、このような非人道的な道に陥る可能性のある会社は多いのではないかと思う。
常々思うのは、雇用環境が海外、特に米国の形式に近づきつつあるのではないかということと、であれば、雇用の流動性が社会全体で達成されなければいけないということ。生涯所得に大きな影響がない状態でのやり直し、入り直しが極端に難しい日本社会では、試用後解雇等の方法は禁じ手であるべきだと思う。 -
参考になる視点をたくさんもらえた。あのマニュアルの背景にはこういうことがあったのか,等々。そして全体的に伝わってくる執筆の動機が好きだ。私もそうありたい。
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大学のキャリアセンターなどの「面接などで労働条件について聞いてはいけない」という主張が「法律は守られるべきだという価値観を破壊している」と捉え、これは洗脳であるという著者の主張が印象的です。こういったことにより、ブラック企業自体が支援されている方向に進んでいるとのこと。今まで当たり前だと思うようなとこも、あれ?おかしいかもと思うようなことがありますが、この本はいくつかのあれ?という疑問をもたせてくれました。
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この本を読んで、社会保険労務士としても一人の人間としてもとても悲しい気持ちになった。
でも悲しんでいる場合ではなく、社会問題としてブラック企業について考え、また多くの人にも考えてもらうようにしなければと思う。 -
違法な労働条件で従業員をこき使うブラック企業。
その実態を暴きながら、個人として、社会としてどう対策を打つべきかを著す。
労働者を機械のように扱い、不要になれば卑劣な手段を使ってでも自主退職に導く・・・。
名の知れた有名企業でさえ、こういうことが横行している。
大量採用、大量退職している企業は要注意。
選別と使い捨てである。
解雇ではなく、自主退職に追い込むための手口。
労働基準法のグレーゾーンをうまくかいくぐりながら、悪質な嫌がらせにて当該労働者を追い込んでいく。
そんなブラック企業として身を守るためには、
個人として戦略的思考をもつことが必要だとしている。
1、自分が悪いと思わない
2、会社の言うことは疑ってかかれ
3、簡単に諦めない
4、労働法を活用せよ
5、専門家を活用せよ
ブラック企業の存在は、日本の癌である。
若者の労働機会を妨げるだけでなく、失業保険や生活保護などの社会保障費の増大、精神疾患による医療費の増大という問題を生じさせる。
これらを社会問題として捉え、
・日本型雇用の脱却
・労働時間規制や業務命令に対する規制
・過労死防止基本法の制定
・失業対策と非正規雇用規制
・持続可能な賃金と社会保障のモデル策定
・労働法教育の確立と普及
など、国としての対策が必要であるとしている。nm -
「助けてと言えない」と併せて読んだので、2つの本の共通項について、興味深く読んだ。
自己責任を社会から押し付けられているはたらく世代。一度つまずくと立ち直れない、という恐怖。
改善するためにはいろんな面からの変革が必要だ。日本全体が時代の移り変わりについていけていないのでは?と強く感じる。